アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

形はマウスで、滋養は朝鮮人参並みの食べ物なーんだ?

2013年12月27日 | Weblog
 「ナマコ」漢字では、「海鼠」と書く。なぜ「鼠(ネズミ)」なのかって?形ですね。マウスに似ていますから。
 古事記に「ナマコ」が登場しますから、日本人がナマコを食べてきた歴史は長い。ウミウシ(海牛)の仲間かって?全然違うと思います。ネズミとウシですから!なお、干支の順は、「子(ネズミ)、丑(ウシ)、・・・」。ナマコがウミウシに先んじております。

 ナマコはなかなかおもしろいのです。
 1 管足で移動する。(1日に50mも歩くことがあるのだと)
 2 夏眠する。水温が下がる秋から餌を食べる。
 3 シロナマコは、血液中にヘモグロビンがあるので、人間同様血が赤い。カエルより人間に近いんじゃないか!
 4 海中を泳ぎ回るオヨギナマコもいる。ネーミングがそのまんま!
 5 中国ではナマコを「海参」と書く。「海の朝鮮人参」ということ。人参並みのビタミン、ミネラル、コラーゲン、コンドロイチンの宝庫。高級食材中の高級食材。

 さて、どうして今日はナマコか?「冬至ナマコ」という言葉があるように、たっぷり栄養を蓄えたこの時期が最もおいしいのだそうで。
 で、「ナマコの養殖」をしている人と知り合いなのです。努力して知り合いになったのではなく、お互いの子ども同士が友達という知り合い。さらに、奥様が、今私が住んでいる町の出身。浅からぬ因縁を感じます。ナマコを養殖している人は、世界中捜してもこの方一人でしょう。
 ナマコとは何の関係もない美術大学の出身。えっ?「その話、前にも書いただろう、レクサスの一番高いやつに乗ってるんだろう」って?そ、そうですが、冬至ナマコの時期ですから…また、書いてしまいましたぁ、アハハ。

 ナマコの養殖は、夏眠させなきゃならないという大問題があったり、エサの問題があったり大変な苦労があった。なんとか成功して中国、台湾へ販路を模索しているうちに、騙された。詳しくは聞いていませんが、台湾の業者に大きくヤラレタ様子。台湾は、親日国で信用できると思っていましたが、半導体の時の態度、尖閣諸島の領有権の主張、ナマコ詐欺と、このところおかしい。漢民族の思考か?注意してかからなければなりません。
 閑話休題。ナマコの養殖、その後の地道な努力で再三のピンチを乗り越えた。
 今は、日本の大手水産会社と提携している。これで、中国、台湾の業者になめられることもなくなり、身の危険も少なくなった。

 養殖ナマコの味はどうかって?味見はしていませんが想像するに…「ナマコ酢」にした場合、噛もうとすると、歯を逃れようと口の中で逃げ回る。色は、上品!味も上品!香りも上品!天然物と、なんの変わりもない。こんなところでしょうか。

 高価すぎて手が出ませんが、年に一度くらいは食べたいものです。