アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

セレブは買いだめに奔走する庶民を、どうみていた?

2014年04月02日 | Weblog
4月に入ったら、スーパーなどの売り上げが急に落ちたんだって?当たり前でしょう!3月31日に、買い物を頼まれて街へ出たのですが…平日というのに、道路は大混雑、駐車場からは車が溢れ、スーパーの店内はお祭りのようでした。
 トイレットペーパーの棚は、ガラガラ。テッシュペーパーの棚も。消費期限がたっぷりあるものが売れていました。私は、「ジャムを買ってきて」と頼まれたのですが、庶民の皆さんの、「熱気」に煽られて、頼まれもしないキッチンペーパーを買ってしまいました。4個で158円のキッチンペーパー。4月に買っても、消費税分は数円しか高くならないのに…。庶民は、その1円、2円が大きな問題なんです…。
 
 で、天下の国営放送NHK。えっ?日本に国営放送は無いって?あのね!「NHK=国営放送」というのは、定番のジョークですから!
 「NHK横浜放送局かながわ東営業センター」の副部長さんが、懲戒免職処分になった。49歳。おそらく子育ての真っ最中。幸せの絶頂期だったでしょうに…。
 懲戒免職の理由は、同僚の財布から現金を繰り返し盗んだのだそうで、被害額は同僚13人で計約140万円に上るという。一人が盗まれた額は平均してたったの10万円そこそこですよ。ハナクソみたいな金額です。

 「お前はいつから盗人の肩をもつようになったんだ!庶民は1円が大切と言ったばかりなのに、たかが10万円そこそこだとぉ?いったいどういう了簡だ!」だって?
 あのね、アンチテーゼですから。弁証法なのか修辞学なのかって?フィクションのアンチテーゼでーす。

 アンチテーゼはやめにしまして…私は、このNHKの盗人事件に「違和感」を感じています。庶民の宇宙と違う宇宙なんだから!
 10万円は、正直、庶民には大変な額です。我が家の屋根のペンキを塗り替えられる金額。ところが、高給取りのNHK職員にはどってことないらしい。同僚13人の財布から数千円から数万円の現金を繰り返し盗んでいた…と、いうんですよ。最初に盗られた1人が、まず大騒ぎしなければなりません。被害者たち13人がいかに「お金に無頓着」だったかということではないでしょうか。盗られた方にも責任があるなんてことは言いません。盗る方が一方的に悪いに決まっています。しかし、盗られた皆さん…庶民の暮らしとは程遠い感覚?

 社員の平均年収500万円の会社で、同僚13人から140万円を盗むという事件が起こりますか?起こるはずがない。平均年収が、およそ1,780万円と噂されている国営放送会社だから起こった事件でしょう!
 盗んだ副部長さんを懲戒免職にした国営放送さんは、「コンプライアンスの徹底」を言っています。コンプライアンスはそれでいいし、懲戒免職もいい。言いたいのは、13人もが被害に遭うまで騒ぎにならなかった社員教育への反省と今後の改善策は無いのか?ってこと。下衆の勘ぐりですが、「体面を重んじて、被害者が13人になるまで隠していたんじゃないのかぁ?これって、コンプライアンスの徹底じゃないだろうがぁ!」

 盗んだ副部長は、「生活費の一部として使った」んだとぉ。平均年収よりずっと多い年収があるのに…生活費が足りなかったぁ?生活に困窮するはず無いでしょう!消費税8%対応で買いだめするのに、お金が欲しかった?考えられない。そして、すぐに13人に対して被害額を弁済した。あるじゃないの!お金が!もっとも、140万円は、月給にも満たない額ですから、簡単に返済できるのですがね。だったら、なぜ盗むのよぉ!
 ま、なんともスッキリしない事件です。平均年収、1,780万円の人たちって、買いだめに走らないんでしょうねえ。ジャムを買うついでに、売れ残っていたキッチンペーパーなんか買わないんでしょうねえ…。