アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

耳で十四回、心がわかる

2015年04月09日 | Weblog
 新婚さんいらっしゃい!…これは、1971年1月スタート。44歳ですよ!当初は司会が3人でした。三枝さんと月亭可朝さんと江美早苗さん。江美早苗さんが出ると、「江美なのか早苗なのかどっちかにしろ!」と、テレビにツッコミを入れたものでした。江美って、名前でしょうが!名字じゃないですよ…。もっとも、現代は名前はもとより名字も何でもありの時代ですから、「江美という姓」も十分ありですがね。
 徹子の部屋…これもまだ番組が続いている!1976年2月に始まったんです。39歳を迎えたわけで…長寿番組ですよ。

 長寿番組である「新婚さんいらっしゃい!」と、「徹子の部屋」…何か共通点はあるのか?
 で、私は両番組とも、「司会の能力が卓越している」と、感じています。どんな能力か?「耳で十四回、心がわかる」ですね。何じゃそりゃって?「聴」です。漢字を分解すると、「耳、十、四、心」です。つまり、「聴く力」が素晴らしい。

 カウンセリングでもっとも重要なのが、この「聴く」こと。相手の心を考えながら聴く…テクニックとして重要なことは、「相づちの打ち方」です。心に響く相づちを打つことにより、相手は、心の襞に溜めておきたかったことまで吐露します。自信をなくしていた人も、みるみる自信を回復します。
 十四回聴かなきゃならないのかって?厳密に十四回でなくても良いですが、とにかく、「よーーーっく聴く」。

 週刊誌の対談を900回以上!ということは…年52週として、17年以上対談をこなしてきた?!阿川佐和子さんなのですがね。
 阿川さんの「聞く力(文春新書)」によると…インタビューでは自分の意見を伝えようとの欲を捨て、ただひたすら聞く。そうすれば相手からは内に秘めた思いが出てくる…彼女は、「聴く」ではなく「聞く」を使っていますが、同じこと、まさしくカウンセリング。

 だからなんなんだって?今年度も十四回聴く(聞く)ボランティアを引き受けてしまいました。聴きますよぉーっ、今年も。