アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

目が鉢のように丸いマグロ…

2015年04月16日 | Weblog
 小学1年生の自己紹介。名前の後、「好きな食べ物は○○です」。と、言うことになった。男の子が、「好きな食べ物は、フクラギです」と言いました。担任の先生、「フクラギ」が解らない。「えっ?フク…フク…」。その子が、「ブリの子ども!」と、言いましたが…担任の先生はますます何のことかわからず…「ハイ、次の人」…。40歳を過ぎた男の先生、いくら田舎の教員でも、「フクラギ(フクラゲでもよい)ぐらい、知っていてほしかった。

 フクラギが好きな男子児童は、得意満面。私が小声で、「フクラギを知っているなんて凄いね」と言うと、さらに、「クロも、キハダも、メバチも知ってるよ!」ときた。私が驚いた表情をつくると、もう有頂天!寿司屋の子か、魚屋の子なんじゃないか?

 マグロの話になると、私もじっとしてはおられません。なにしろ、築地のマグロ問屋の冷蔵庫でアルバイトをしていた人の友達だったから。たいしたことないって?実際、冷凍庫(と、いっても、一軒家ぐらいの大きさ)に入れてもらったこともあります。…たいしたことないね。

 クロは、ホンマグロのこと。スーパーにクロマグロが並ぶことは…「ない!」といってもいいくらい希少で貴重で高価。私は、ボストンで一生分、いや十生分のクロマグロを食べましたけどね。ボストン→築地のクロマグロの輸送は、フライングタイガーによる空輸。寿司ネタの一切れが数千円になる。
 クロマグロは、絶滅危惧種とされている(国際自然保護連合:IUCN)。だったら、食べられなくなるだろうって?とっくに食べられなくなっていますよ、庶民はね。
 我々庶民の口に入る「マグロ」は、キハダマグロかメバチマグロ(バチマグロともいう)。
キハダマグロは、漢字では、「黄肌」「木肌」。背びれの一部、尻びれが黄色いところから、「キハダ」と、呼ばれている。乱獲で個体数が減少しており、IUCNのレッドリストでは、「軽度懸念」とされている。

 メバチマグロ(目鉢鮪)は、クロマグロより早く絶滅危惧種に指定されている。だったら獲るなって?だけど…獲る人がいるんですぅ。まず、日本が大量にメバチを獲る。韓国も乱獲します。メバチは、近々絶滅の運命。

 で、ウソみたいなホントの話なんですが、メバチマグロは、英語名が、「Bigeye tuna」です。つまり、「でっかい目のマグロ」。日本では、「目がぱっちりしているマグロ」ということで、「メバチマグロ」。コレホント。