アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

オジイチャン、バカ!

2016年08月19日 | Weblog
 2歳の孫(K)が、「バカ」を覚えた。自分の行動を阻止されたら、「馬鹿、バカ、ばか!」…バカの三連発です。
 「オジイチャン、バカ」
 「ど、どうしてバカだと分かったの?」
 「バカ!」
 バカの意味など知らないが、「バカ」と発すれば、一瞬相手が怯む。このことを学習したのでしょう。バカの連発・・・。

 4歳の兄(ランド)は、「バカは言ってはいけない言葉」ということを知っているので、あまり言わない。ランドくんは、お話しの創作がうまい。
 「むかし、むかしあるところに、お爺さんと桃太郎が住んでいました。桃太郎が川で洗濯をしていると、上流からお婆さんが流れてきました…」
 意表を突かれます。もっともこのお婆さん、土左衛門ではなく「暑いので川に流されて遊んでいた」とのこと。「お爺さん、お婆さん、桃太郎」、おお、三位一体。
 ランドくんは、「良い子、悪い子、普通の子」も得意です。
 「良いKくんは、バカとは言いません」
 「悪いKくんは、バカ、バカ、バカと言います」
 「普通のKくんは、カバの逆、カバの逆と言います」

 「良い子、悪い子、普通の子」も、三位一体。4歳児が、このような言葉遊びができる。今の4歳、恐るべし。
 だからなんなんだって?
 武士道における「智、仁、勇」。何が正しいかを知る「智」、相手を理解し、相手の立場になってものが考えられる慈愛の心が「仁」。そして勇気をふるって打ち込む「勇」。この三つが渾然一体となって、剣の道がある。三位一体。
 ものごとを考える時、一つだけの考えではダメ。(反対意見も相容れて)二つの考えをもつ…これでも足りない。三通りに考えなければならない。
キリスト教の三位一体とも通じます。神には3つの人格があるわけで、「父なる神」「子なる神」「聖霊なる神」。この3つは一人の神で、同じ本質と、力と栄光を持っている。

 「武士道の智、仁、勇」も、「キリスト教の三位一体」も、「良い子、悪い子、普通の子」もぉ…おっ!これぞ三位一体。物事は、三通りに考えなければなりません。
 欽ちゃんが偉いということかって?いえいえ、我が家の4歳の孫が凄いということで…。

 「良いアンティークマンは、1円拾っても警察に届けます」
 「悪いアンティークマンは、1円拾ってもそのままポケットへ入れます」
 「普通のアンティークマンは、1円拾うことで消費するエネルギーは、円に換算すると、1円超なので、損するから1円は拾いません」

 Kくんに、「オジイチャン、バカ!」と、言われるはずだワ。