アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

プログラミング教育は必修じゃない?

2020年03月14日 | Weblog
  2020年度から、小学校で「プログラミング教育」なるものが、必修化されます。「必修」ではなく「必修化」。文字通り、「必修」ではありません。ここのところ誤解が多い。必修科目になると思い込んでいる方が多い。
 なぬ?よく分からないって?どんな誤解が生まれているかといいますと
① 「プログラミング」という科目が出来て必修科目になる
② パソコンを使った授業が増える
③ 授業でアプリを作ったりする
 科目ではありませんで、既存の教科の授業の中に、プログラミングの要素が入ってくるということです。
 IT技術者を育てようということかって?それも違います。小学校体育の学習要領に「リズムダンス」がありますが、ダンサーを育成しようということではないですよね。それと同じです。

 では、一体「どんなことを育てるためにプログラミングを取り入れるのか?

 孫と祖父の電話での会話…
孫:おじいちゃんのお土産、完成したよ。
爺:おお、あれを組み立てたのかい!良くやったんでないかい!
孫:外でもやってみたけど、よく動いたよ。
爺:途中であきらめて、キットごと投げたかと思っていたよ。偉い、偉い!

 この会話、どんな様子なのか理解出来ますよね。しかし、コンピューターは、この会話の内容を理解出来ません。
 コンピューターは、「どんなお土産っだったのか、推測が出来ない」「組み立てたのかいの『かい』が、貝なのか海なのか解なのかわからない(方言で、文尾につける『かい』)」「『…ないかい』も解らない。『内科医だと認識するかも』」「キットを投げた?東北・北海道では捨てることを投げるというのですが、さすがのコンピューターもそこまでは分からない」

 そもそも、プログラミングとは「コンピューターにさせる仕事を順番に書くこと」です。コンピューターが分かるように、(行なうことを)順番に書き出す作業が、プログラミング。先ほどの会話をプログラミングすると…

孫:おじいちゃんのお土産の、「風力歩行 ロボット 組み立てキット プラモデル」、 50日かかったけど、完成したよ。
爺:おお、細かいパーツが、750もあるものを組み立てたんだね!良くやったん たね。おじいちゃん感動したよ!
孫:屋外でも、ロボットを歩かせてみたけど、上手く動いたよ。
爺:途中であきらめて、粗大ゴミステーションに捨てたと思っていたよ。偉い、偉 いぞ。
 この会話なら、コンピューターが理解出来ます。

 コンピュータ関連技術は、時進日歩(じしんにっぽ:日進月歩をオーバーにした造語。えへへ)で進化しています。スキルを学んでも、日々時代遅れになります。しかし、BUT、その基盤にある「考え方」「思考のパターン」「基礎技術」などは時代を超えて必要とされるもの。それを、学校教育で担おうという。

プログラミング教育は、現代社会を生き抜くために必要な「力」を身につけることになる。前置きはこれぐらいにしてぇ…前置き長っ!本論は明日にしますワ。