我が家の人気テレビ番組は、東京テレビの「YOUは何しに日本へ?」。スタッフが成田空港などで、YOU、つまり外国人に突撃取材を決行する。彼らの来日目的を聞きだし、本人たちの了解を得て、テレビクルーが同行密着取材をする番組。放送では、コメディアンのバナナマンが、密着取材VTRを観ながら外国人たちの日本滞在を紹介する。
この番組、我が家の「国際理解教育」の役目を果たしてくれています。日本へ来てくれる外国人の「知識、心、行動力」に、いつも感心以上…つまり感動しています。日本人が忘れたモノまで、きちんと持っている。
昨年の11月、「YOUは何しに日本へ?」のスタッフが密着取材に成功したのが、「東京オリンピック出場の、南スーダンの陸上競技選手団」。オリンピックの9か月も前に来るなんてぇ、日本に来るのが早くないかって?
早いですよ。南スーダンは2011年に独立したのですが、2013年に内戦が始まり、民族対立の高まりで推計約40万人が死亡した。物価は高騰し、農村は破壊された。陸上競技の競技場でさえ、土のトラックの上に石が転がっている状態。
現在、人口の約3分の2にあたる700万人以上が、深刻な食糧不足に陥っているという。政情は今なお不安定。南スーダン国内で、競技の練習など出来るはずがない。そこで、国際協力機構(JICA)が、南スーダンの選手たちを支えたいとの思いから、前橋市に打診し、東京五輪・パラリンピック直前まで前橋市で長期合宿することが実現した。
で、「YOUは何しに日本へ?」は、毎週のように番組で、南スーダン陸上競技選手団5人の様子を放送しています。偶然なのでしょうが、番組の看板になるような、凄いYOUを捉まえたものです。私も、番組はさることながら、南スーダン選手のオリンピックの活躍が楽しみです。ですから、COVID-19の影響で、東京五輪・パラリンピックの開催が危ぶまれていることについて気が気ではありません。
なぬ?南スーダンの選手で、メダル圏内の選手っているのかって?
男子1500メートルの「グエム・アブラハム・マジュック・マテットさん(20歳)」のベストタイムは、3分43秒だそう。リオ五輪の優勝タイムは3分50秒でした。と、いうことは…メダルの期待がある。しかし、前橋市の陸上競技関係者は、「レース中の駆け引きや、ラストスパートに食らいついて行けるスプリント能力がない」と。そうかぁ、数字だけを見てメダルを語れないのですね。因みに、男子1500メートルの日本記録は、3分37秒。金メダルを獲れそうなタイムですが、とれないもんねえ。
なぬ?南スーダンの選手は名前が長いって?
女子100メートルは、「モリス・ルシア・ウィリアム・カルロさん(18歳)」
男子400メートルハードルは、「アクーン・ジョセフ・アクーン・アクーンさん(17歳)」すごいでしょ。アクーンの三乗です。私がふざけてアクーンを並べたわけではありません。本名です。「三乗の漢字」、知ってますか?
「女の三乗」つまり「姦しい」は、なんと読むか?これは簡単で、「かしましい」。
では、「牛の三乗」つまり「犇めく」は、なんと読むか?これは難問。正解は、「ひしめく」。
これも難問、「毛の三乗を2つ並べた」つまり「毳毳しい」をなんと読む?正解は、「けばけばしい」でした。「橇」は、「そり」です。「犬橇」「馬橇」の「そり」。
閑話休題?
パラリンピックの男子100メートルは、「クティヤン・マイケル・マチーク・ティンさん(28歳)」
コーチは、「オミロク・ジョセフ・レンジオ・トビアさん(58歳)」
確かに名前が長い。
5人とも、前橋市での生活を楽しんでいる様子。
「いい結果が出たら前橋の皆さんのおかげだと思っている」と、いまから感謝の気持ちを口にしている。帰国後は、「未来のアスリートを経済的に支えたり、苦しんでいる人のサポートをしたい」。前橋市に支えられた経験や、感謝の気持ちを、次世代の南スーダンアスリートにつなげていく決意。
そうなるように、政情不安と飢餓を何とかしてあげたいものですが…。
「YOUは何しに日本へ?」という番組がなかったら、南スーダン選手団が、前橋市で合宿をしているなんて知らなかったと思います。ありがとう!「YOUは何しに日本へ?」
この番組、我が家の「国際理解教育」の役目を果たしてくれています。日本へ来てくれる外国人の「知識、心、行動力」に、いつも感心以上…つまり感動しています。日本人が忘れたモノまで、きちんと持っている。
昨年の11月、「YOUは何しに日本へ?」のスタッフが密着取材に成功したのが、「東京オリンピック出場の、南スーダンの陸上競技選手団」。オリンピックの9か月も前に来るなんてぇ、日本に来るのが早くないかって?
早いですよ。南スーダンは2011年に独立したのですが、2013年に内戦が始まり、民族対立の高まりで推計約40万人が死亡した。物価は高騰し、農村は破壊された。陸上競技の競技場でさえ、土のトラックの上に石が転がっている状態。
現在、人口の約3分の2にあたる700万人以上が、深刻な食糧不足に陥っているという。政情は今なお不安定。南スーダン国内で、競技の練習など出来るはずがない。そこで、国際協力機構(JICA)が、南スーダンの選手たちを支えたいとの思いから、前橋市に打診し、東京五輪・パラリンピック直前まで前橋市で長期合宿することが実現した。
で、「YOUは何しに日本へ?」は、毎週のように番組で、南スーダン陸上競技選手団5人の様子を放送しています。偶然なのでしょうが、番組の看板になるような、凄いYOUを捉まえたものです。私も、番組はさることながら、南スーダン選手のオリンピックの活躍が楽しみです。ですから、COVID-19の影響で、東京五輪・パラリンピックの開催が危ぶまれていることについて気が気ではありません。
なぬ?南スーダンの選手で、メダル圏内の選手っているのかって?
男子1500メートルの「グエム・アブラハム・マジュック・マテットさん(20歳)」のベストタイムは、3分43秒だそう。リオ五輪の優勝タイムは3分50秒でした。と、いうことは…メダルの期待がある。しかし、前橋市の陸上競技関係者は、「レース中の駆け引きや、ラストスパートに食らいついて行けるスプリント能力がない」と。そうかぁ、数字だけを見てメダルを語れないのですね。因みに、男子1500メートルの日本記録は、3分37秒。金メダルを獲れそうなタイムですが、とれないもんねえ。
なぬ?南スーダンの選手は名前が長いって?
女子100メートルは、「モリス・ルシア・ウィリアム・カルロさん(18歳)」
男子400メートルハードルは、「アクーン・ジョセフ・アクーン・アクーンさん(17歳)」すごいでしょ。アクーンの三乗です。私がふざけてアクーンを並べたわけではありません。本名です。「三乗の漢字」、知ってますか?
「女の三乗」つまり「姦しい」は、なんと読むか?これは簡単で、「かしましい」。
では、「牛の三乗」つまり「犇めく」は、なんと読むか?これは難問。正解は、「ひしめく」。
これも難問、「毛の三乗を2つ並べた」つまり「毳毳しい」をなんと読む?正解は、「けばけばしい」でした。「橇」は、「そり」です。「犬橇」「馬橇」の「そり」。
閑話休題?
パラリンピックの男子100メートルは、「クティヤン・マイケル・マチーク・ティンさん(28歳)」
コーチは、「オミロク・ジョセフ・レンジオ・トビアさん(58歳)」
確かに名前が長い。
5人とも、前橋市での生活を楽しんでいる様子。
「いい結果が出たら前橋の皆さんのおかげだと思っている」と、いまから感謝の気持ちを口にしている。帰国後は、「未来のアスリートを経済的に支えたり、苦しんでいる人のサポートをしたい」。前橋市に支えられた経験や、感謝の気持ちを、次世代の南スーダンアスリートにつなげていく決意。
そうなるように、政情不安と飢餓を何とかしてあげたいものですが…。
「YOUは何しに日本へ?」という番組がなかったら、南スーダン選手団が、前橋市で合宿をしているなんて知らなかったと思います。ありがとう!「YOUは何しに日本へ?」