アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

メナム川は「川川」?

2020年04月04日 | Weblog
  コロナ感染対策…この土、日、東京のデパートは…松屋、東武、京王、小田急、東急、三越・伊勢丹、高島屋…軒並み、臨時休業とか、食料品売り場を除いて休業や、営業時間短縮。

 タイのデパートは、どうしているかなぁ?なぜ、いきなりタイのデパートなのか、脈絡が分からないて?私の(狭小な)知識ですが、デパートの規模が世界一大きい国はタイだと思うのです。東京のデパートが臨時で休むというニュースで、すぐに思い浮かんだのが「タイのデパートはどうしているかなあ」。連想ですね。情報では、タイのデパートは、4月12日まで閉鎖だって。どこも、大変です。

 バンコクの巨大なデパート(ショッピングセンターとかショッピングモールというべきか?まあ、呼称をデパートに統一しておきます)には、度肝を抜かれますよ。日本の1.4倍という国土に、6,000万人が住んでいる。土地も十分使えるわけですね。
バンコクのデパートがどれだけ「でかい」か?日本のデパートを、10~20入れてもまだゆとり十分と表現してもウソにならない。
 バンコク市内だけで、10以上のデパートがあります。パラゴン、 ハーン、 エンポリアム、セントラルワールドプラザ、 プラティナムファッションモール、サイアムセンター、 バーンシーロム-ショッピング&ダイニングアーケード 、伊勢丹、ZEN(ゼン)、ライフセンター、 ラ・ビラ・・・。

 私は、泊めていただいた友人のマンションからほど近い、エンポリアムへ毎日のように買い物に行っていました。毎回必ず出口が分からず迷っていました。バンコクでは小さめのエンポリアム(通称エンポリ)でさえ迷うのです。エンポリは、日本のデパートと同じといっても良い品揃え。寿司から大福から…何でもそろっている。まあ、日本そのものですね。3月下旬から閉鎖している…あの、寿司や大福、饅頭そしておやき(また出た!おやき)たちは、どうなったんでしょうねえ。廃棄されたのかなあ?店員さんたちで食べちゃったのかなあ…。

 世界のデパートを知っている日本企業駐在員ですら、「タイのデパートは、凄いです!大きすぎます」と脱帽します。
 とりわけ、異口同音、「行く価値がある」というデパートが、「パラゴン」。パラゴンは、おそらくバンコクではナンバーワンの広さでしょう。そして、パラゴンの地下にある、水族館が感動的。デパ地下に大きな水族館があるというのも、日本人の感覚からすると、型破り。デパ地下は、食品でしょ。
 入館料400バーツ。大の大人が感情むき出しで「是非行って見て」と勧める水族館。で…入り口では、ベンツ(ドイツの車のベンツです)が迎えてくれる。ベンツの中で魚が泳いでいる!まあ、ベンツを水槽にしてしまったということですがね。現在は、ベンツに代わって、ロールスロイスの水槽があるかも知れません。

 「市場」も巨大。プラトゥーナム市場(服飾や生鮮食料品中心)、ナコンカセム市場(中古の金属製品やガラクタ)、バンランプー市場(服飾雑貨)・・・市場はどこの国でも同じでしょうが、活気があふれていましたねえ。
 「MBK」というモールがあり・・・テナントが2,000店(!)入っている。TOKYU(東急)と、一部くっついています。ここまでが、MBK、ここからがTOKYUと、床に仕切り線が書かれています。MBKで199バーツで買ったポロシャツが、仕切り線を一歩またいだTOKYUでは、1,200バーツの表示。どちらかがマガイモノですよね!どちらとは、言いません。
 ウイークエンドマーケットもあり、店舗数は、およそ10,000!アメ横を巨大にした感じ。アメ横は、山手線の高架下の約500~600mに約400店。バンコクのウイークエンドマーケットは、10,000店。大きさが2桁も違います。
 買い物客は、(週末だけですが)20万人だそうです。その中の1人がアンティークマンだった日があったんですね。次のウイークエンドマーケットはぁ…4月18日の土曜日ですかね。行くことはできませんが。

 私は、小学生の頃、タイについて、「メコン川とメナム川という大河がある。メナム川によって作られたデルタ地帯に運河を巡らし、稲作を行った」と習いました。で、今は、「メコン川とチャオプラヤー川」があリましてぇ…。メナム川は、…ない!どこへ消えてしまったのでしょうか?大河が消えた?
 バンコク市内を流れるのは、チャオプラヤー川。急に出現した川ではなく、元からある川…。市民は、「メナム・チャオプラヤー」と、呼んでおります。「メナム」は川の意味だという。つまり、「チャオプラヤー川」。
 私が小学校で習ったメナム川は、メナムが川という意味だから、日本語にすると、「川川(かわかわ)」。当時の日本の教科書は、「メナム」が、「川の名前」であると勘違いしたわけ。だから、「メナム川」と表記した。今の日本の教科書は、「チャオプラヤー川」と、訂正されています。メナム川は、消えたのではなく日本人が勝手に名付けた川だったのですね。

 同じようなことは、メキシコとアメリカ合衆国の国境を流れるリオグランデ川にもいえます。「リオ」は、「川」のことです。ですから、リオグランデ川なら、「川グランデ川」となります。「リオ」を消して、「グランデ川」とすべきであろうと思います。が、メナム川をチャオプラヤー川と訂正している地図帳ですら、「リオグランデ川」のままなのです。文科省に言いつけた方がいいかなあ。

 話しが若干ズレますが、ブラジルの、「リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)」。日本語にすると、どんな意味かを知って、「名付けた人は、詩人だなぁ!」と、思いました。「リオ(Rio)」は川ですよね。「デ」は「de」英語の「of」と同じ。「ジャネイロ(Janeiro)」は「1月(英語ではご存じJanuary)」…「川de1月」つまり「1月の川」。「1月の川」…詩人だぁ!川の名前が「1月」。カッコイイワ!
 あれあれ話しが、東京のデパートの休業から、リオデジャネイロまで飛んでしまいました。
 川ではないけど、韓国の冬は、「チゲ鍋」がいいですよね。政情とコロナで、しばらくは韓国のチゲ鍋は食べられませんがね。「チゲ」の意味は「鍋、鍋料理」。「チゲ鍋」なら、「鍋鍋(なべなべ)」「鍋料理鍋(なべりょうりなべ)」。鍋は、硬くて食べられませ~ん。歯が折れちゃいます。