アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

自虐ネタが・・・「シルバー川柳」入選作品

2013年01月12日 | Weblog
 「ガガよりもハデだぞウチのレディーババ(葵 春樹31歳)」…ババはいけませんよ。だけど、31歳でシルバー川柳へ応募したのは立派。えっ?年齢詐称?
 「日帰りで行ってみたいな天国に(斎 千代子さん71歳)」…3泊4日とかではなく、日帰りだという。「忙しいからノンビリしちゃいられないのよ」という声が聞こえてきそう。 
 「延命は不要と書いて医者通い(賣市光さん70歳)」…「延命不要なら医者にかかるなよ」と、いうツッコミを期待してますなぁ!
 「紙とペン探してる間に句を忘れ(山本隆荘さん73歳)」…よくあるんです。そうしているうちに、何を探していたのかを忘れてしまいます…。
 「三時間待って病名『加齢です』(大原志津子さん65歳)」…加齢が病名かっ?それはともかく、3時間も病名が何かを探ってくれた病院は偉い。えっ!大原さんが待っているのを忘れてただけ?
 「目覚ましのベルはまだかと起きて待つ(山田宏昌さん71歳)」…私的には、これが秀逸。枕元に座り込んで、目覚まし時計をにらむ姿が目に浮かびます。
 「起きたけど寝るまでとくに用もなし(吉村明宏73歳)」…こ、これ寂しいよ。起きることができる喜びを感じて、町内のゴミ拾いでもしたらいいのに。
 「LED使い切るまで無い寿命(佐々木義雄さん78歳)」…LED電球、約10年取り替え不要。佐々木さん、頭髪はどうなってるのかなあ?発光ダイオード…なんちゃって。
 「躓(つまず)いて何もない道振り返り(山田 徹さん44歳)」…あるある!あたかも何かにつまづいたかのような照れ隠しの動作…。人間40歳を過ぎると、何ら障害物もないのに、つまずくんです。
 「二世帯を建てたが息子に嫁が来ぬ(滝上正雄64歳)」…深刻ですよ、この問題。
 「改札を通れずよく見りゃ診察券(津田博子46歳)」…カードって貯まる一方ですね。違うカードを入れてATMに拒否されるなんてのは日常的になっています。えっ?自慢するなって?もう開き直って自慢にしてますよ。
 「アイドルの還暦を見て老を知る(二瓶博美54歳)…グループサウンズのタイガースが元のメンバーで復活するのだそうで…怖いもの見たさで結構人気が出るかもね。

 自虐ネタは、笑えませんよ。人生の先輩に対して失礼ですから。シルバー川柳、次回は、「自虐ネタ禁止」での開催を希望します。
 アンティークマンの川柳は紹介しないのかって?浮かぶ川柳は、ことごとく、「物忘れ系」か「頭髪系」…つまり、悲しい自虐ネタばかり。よって、自分の作品の開陳は自重します…。