アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

「みんななかまだ たすけ合い」絵本化か!

2020年04月20日 | Weblog
 もうすぐ、浦安市在住の孫の「Kくん」の6歳の誕生日。Kくんについては、インターナショナル幼稚園のところで書きました。このページ左の写真で「ニンジャージ(忍者のジャージ)で走っている子がKくんです。
 誕生日プレゼントは、本人の希望で「ドラえもんの『ころがスイッチデラックスキット』」。それに、「お祝い金」と「バースデイカード」。すでに送りました。バースディーカードは、もちろん私の手作り。
 なぬ?「孫の誕生日のお祝いがその程度かよ」って?私どもが出来ることはこの程度です。よそ様のことは分かりませんので、比較は出来ません…。「ころがスイッチデラックスキット」は、新発売じゃなかったらしく、通常価格の約半額の1万2千円で買えました。お祝い金は、5万円です。孫たち全員に、「誕生日は5万円」と決めています。そのうち、値上げしなければなりませんがね。お祝いの金額は少ないかも知れませんが、「お祝いしてあげられるのが幸せ」と、思っています。私たちの家族の一員になりたくて、生まれて来てくれたのですから、感謝感謝です。三食を二食にしてでも、「お祝い」は、してあげるつもりです。晩酌を止めれば良いだろうって?か、考えておきます。多分無理。
 で、昨年は、Kくんの兄のRくんが、Kくんへの誕生日プレゼントを横目に、ちょっぴり寂しいだろうと思い、私の自作の「お話し」をRくんあてに送りました。お話しのタイトルは、「みんななかまだ たすけ合い」。対象は小学校中学年。私の自信作で、「きっと高評価だぞ」と、Rくんの評価を楽しみにしておりました。Rくん(4月から小学三年生になっています。現在学校は休校中。3年生になった実感はないでしょうけどね)に、「おじいちゃんが作ったお話、どうだった?」と電話しましたら、「うん、おもしろかったよ」…そ、それだけかい?拍子抜けしました。
 1年前、ブログで、「みんななかまだ たすけ合い」を開陳させていただきました。…「いいね」が一個でした。貴重な一個。凄く嬉しかったです。
 私は再び世に問いたい!と、いうわけで、以下に「みんななかまだ たすけ合い」を、昨年に引き続き掲載させていただきます。
 「感動的なお話ね。私が絵を描きますから、絵本にしましょう」とか
 「絵は私が担当します。紙芝居にしましょう」という人が現れないかなぁと、密かに期待しています。

  『みんな なかまだ たすけ合い』    さく:アンティーク・マン
                  
 ぼくは、コハクチョウの「シグナス」。
 日本からとおくはなれた「シベリア」というところで、夏に生まれました。
 秋になると、シベリアの土はこおってしまいます。たべものがなくなります。そのため、みんなでいっしょに、あたたかい日本へとんでいって冬をすごします。
 シベリアから日本まで、「3しゅうかん」かかります。と中で休みながらとびます。
 そして、春になると、またみんないっしょに、日本からシベリアへかえります。このように、ぼくたちはシベリアと日本をいったりきたり「わたる」ので、「わたりどり」と、よばれています。
 ぼくたちがとんでいるところを、見たことがありますか?
 ぼくたちは「むれ」になって、アルファベットの「V」の字のかたちでとびます。
 とりがとぶときには、左右りょうほうの「つばさ」のさきに、「空気のうず」ができます。このうずは、上へむかう「うず」です。
 せんとうのとりがとんでできた「上むきの空気のうず」のうしろにつくと、二ばん目のとりは、楽にとべます。そのうしろに、三ばん目のとりがならび、そのうしろに四ばん目のとりがならび・・・きれいなれつができます。
 このれつは、せんとうのとりの左右のつばさのうしろにできます。ですから、むれは、Vの字のかたちになります。
 「せんとうのとりだけがくるしくて、二ばん目からうしろのとりたちは、楽にとべる」これって、「ふこうへい」だと、おもいませんか?
 ごあん心ください。ぼくたち「わたりどり」は、なかまでたすけ合って、くらしています。V字でとんでいるときは、せんとうのとりがつかれないように、せんとうを「こうたい」しながらとぶのです。
 シベリアと日本をいったりきたりするわたりどりには、ぼくたちコハクチョウより、からだが大きい「オオハクチョウ」、ぼくたちの半分の大きさの「マガン」などがいます。
 コハクチョウは、じどう車とおなじくらいのはやさで飛びます。オオハクチョウは、コハクチョウより「はやい」です。マガンは、ぼくたちよりも「おそい」です。
 シベリアへかえるとちゅうの、ある日のことでした。いつものようにV字でとんでいたところ、むれからはぐれたらしい三わの「マガン」をみつけました。
 三わのマガンは、いっしょうけんめいとんでいました。
 ぼくたちコハクチョウのV字のむれは、三わのマガンにおいつき、
 「わたしたちのれつのうしろに、つきなさい」
と、いいました。
 マガンたちは、
 「ありがとう」と、いって、れつのうしろにならび、上むきの空気のうずにのっかって、楽に、はやくとびました。
 
 ぼくたちのむれはとてもはやいので、まえをとんでいたガンのV字のむれにおいつきました。
 ぼくたちのむれのれつのうしろをとんでいた三わのマガンは、マガンのむれのV字のれつのうしろにうつりました。
 「ありがとう、コハクチョウさんたち-い!」
 三わのマガンも、むれのマガンたちも、なんどもおれいをいってくれました。
 ぼくたちは、「オオハクチョウ」も「マガン」も「コハクチョウ」も、かんけいなく、「こまっているときはたすけ合い」ます。
 みんななかまだから!
 ぼくたちが空をとんでいるのを見たら、大きな声で、
 「がんばれよー!」
と、おうえんしてね。みんななかまだから      おしまい
 テーマは、「差別、いじめをなくそう」。意図的に解りにくい表現や言葉を交えて、保護者との楽しい会話への入り口を設定したつもり。家族で、「わたりどり談義」で、もりあがってくれるといいのですがね。どなたか絵本にしてくださいよぉーっ。
 なぬ、1年後、三度(みたび)この話しを掲載するつもりだろうって?生きていればね。

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