アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

バレンタインデーの寂しい話

2015年02月16日 | Weblog
寂しい…こんな人生があるとは…バレンタインデーにかかわることなんですがね。

 日本では、バレンタインデーにチョコレートを贈るのがあたかも日本古来からの伝統のようになっています。1960年以降の事なんですがね。これが悲喜こもごも…子どもたちの間では、「いじめ」に繋がったりも。法で規制していただきたいものですヨ、ホント。「チョコ防止法」…。

 「義理チョコ」「一応チョコ」「ついでチョコ」「お情けチョコ」…いずれもいただいた経験がない私が言うと負け犬の遠吠えと受け取られるでしょうけれど、「いいかげんにしろ!」と言いたいですねえ。
 今回は、「義務チョコ」は、いただきました。どんなチョコかって?息子のお嫁さんからなんですがね。中にウイスキーが入っているチョコで、「マッサンチョコ」。NHKの商業ベースに乗ったかな?…NHKは、チョコを売ってないって?ハイハイ、マッサンチョコは私の悪のり。

 浮かれてんじゃないよ!M永さんもM治さんも、もうそろそろキャンペーンのテンションを下げた方が良いと思いますよ。本来のバレンタインデーを突き詰めるキャンペーンのほうが好感度を得られると思います。
 今年のバレンタインデーは、土曜日だったので、児童生徒を持つ母親たちは、「よかったぁ」と。解るなあ!その気持ち。

 で、寂しい人生…。私と同年代の無職男…それって、実はアンティークマン自身の事だろうって?イエイエ、私はそんなことはしません。

 スーパーで板チョコ2枚を万引きした、67歳の無職男が現行犯逮捕されてしまった。同情してるのかって?同情しますよ!たかだか、157円の窃盗で逮捕されるだなんて!説諭で許してやれよなあっ!
 万引きの理由が、「今まで(バレンタインデーに)1個もチョコをもらった経験がなく…欲しかった」。「人を殺してみたかった」にくらべたら、これほどかわいらしい動機もないでしょう。
 このように、バレンタインデーにチョコを贈る習慣…罪作りなんです。そんな日本でなければ、この67歳無職男は平和な暮らしを続けていられたはずです。
 そ、それが菓子メーカーの陰謀だか策略だか知らないけれど、罪作りだぁ…!

 窃盗は、もちろん犯罪。…良くない。そんなことは、分かっていますけどね。それでぇ…67歳無職男を捕まえたのが、スーパーの男性店員。だから何なんだって?その男性店員、77歳なんですよ…。「バレンタイン特設売り場でチョコを上着のポケットに入れて店外に出たのを、呼び止めたところ盗んだことを認めた」と。
 77歳にもなって、67歳の157円を…。別の見方をすれば、77歳で仕事にありついているのが素晴らしいかもしれない。だけど…。
 いずれにしろ、寂しい…。

高齢者に座席を譲りたい若者!

2015年02月13日 | Weblog
 平日(2月9日)の夕刻だというのに、新千歳空港から札幌へ向かう「JRの快速エアポート」は、乗車率150%だった。乗客の半数は「you(ユー、早い話が外国人)」だった。書き出しは同じだが、「熊本のみなさんありがとうございました」ではなく別の話。
 youたちの多くは、スマホで「雪祭り情報」をチェックしていたところから「札幌、小樽、旭川の冬の祭り」を見に行く人たちであろう事は察しがついた。
 私は、客席から溢れ乗降口付近に立っている客をかき分けて客席へ入った。youたちが一様に大型のキャスター付きのトランクを持ち込んでいるため、通路の移動がままならない。やむなく、入ってすぐのところに立っていた。ここまでは「熊本のみなさんありがとうございました」とほぼ同じ。

 youたちの中に、逸ノ城 駿(いちのじょう たかし。本名の音は、アルタンホヤグ・イチンノロブ)がいた。マジかって?マジなわけないでしょう。逸ノ城は、新千歳空港→札幌間を快速エアポートで移動しない。人気力士だから、タクシーか、迎えの車か、裸馬でしょう。
 なぜ逸ノ城を持ち出したか?逸ノ城を坊主にして純白のTシャツを着せたような若者が乗っていたのです。国籍は、たぶん英語圏。人種的にはモンゴルのような…。根拠?逸ノ城に似ていたから。本当は、中国系アメリカ人だと思いますがね。その彼を、「アルタン」とします。

 さて、アルタンは、停車の度に乗り込んでくる人がシニアと見ると、席を譲ろうとするのです。混んでいる車内で、身長192cm、体重199kgの自分が、のうのうと座席を占領できない。(注:彼の尻は、2人がけの座席を占領してしまう…)。
 坊主刈りは、海兵隊かなにかでしょうから珍しくはない。しかし、BUT!厳冬の札幌へ行くのに、半袖Tシャツ一枚ってのは…。きっと、外を歩くときには、Tシャツの上にダウンジャケットを羽織るだけなのでしょう。強いなあ。

 快速エアポートが停車して、新たな乗客が乗り込んでくる度に彼は腰を上げた。首尾良く、シニアの女性(早い話がバッチャン)に席を譲ることが出来た。通路に立った時、あらためて彼の巨大さを目の当たりにした。電車内の中吊り広告(ポスター)の上に顔があった。

 外国人の巨大な若者に、優しい気遣いが出来る人がいる。ホント、嬉しいものです。だけど、その彼も、見る目がないんです。どういうことかって?
 実は、私が車内に入っていった時、彼は立ち上がってこの若々しい私に席を譲ろうとしたのです。みすぼらしい高齢者に見えたのでしょう。優しい若者ではあるが、私を並の年寄り扱いしたところがダメだった。

熊本のみなさんありがとうございました

2015年02月11日 | Weblog
 平日の夕刻だというのに、新千歳空港から札幌へ向かう「JRの快速エアポート」は、乗車率150%だった。乗客の半数は「you(ユー、早い話が外国人)」だった。それぞれに、スマホで「雪祭り情報」をチェックしていたところから「札幌、小樽、旭川の冬の祭り」を見に行く人たちであろう事は察しがついた。
 私は、客席から溢れ乗降口付近に立っている客をかき分けて客席へ入った。youたちが一様に大型のキャスター付きのトランクを持ち込んでいるため、通路の移動がままならない。やむなく、入ってすぐのところに立っていた。
 入ってすぐの優先シートには、20歳代の東洋人の若者が大きなキャスターケースと共に鎮座していた。私はその若者の頭上に立っているという場面設定となった。

 若者は、「おにぎり」を出して食べ始めた。
 「ヘーッ!日本慣れしているんだなぁ」私は、彼を観察し始めた。もっとも、夕方とはいえ外は真っ暗。目に入るものは、眼下の彼だけ。観察というよりは、「彼を見るしかなかった」と、いうべきか。

 おにぎりを食べ、ペットボトルのお茶を飲んだ彼は、おもむろに手紙をとりだした。なんと、手紙は日本語で書かれていた。
 「日本人だったのか?」
 手紙の上段の。「○○○へ」の、○○○がカタカナ。日本の姓名ではないものだった。外国人であることを確認した。
 彼への手紙は、彼の頭上に私の顔があるため、しっかり読むことが出来た。他人への手紙を盗み読みしているようだが、普通に目を開けていたら普通に目に入ってくるので、「盗み読み」には当たらない。手紙の内容は、彼と交流した日本人の中高生が、彼との別れを惜しむもの。彼は、滞在中に柔道の黒帯を取得したらしく、手紙に書かれたイラストは柔道着に黒帯を締めたもの。イラストの横に、「黒帯、すごい!」と書かれていた。手紙は、20通ほど。いずれも、ノートに書いてそのページを破ったもの。素朴だが、それがむしろ感動的なものだった。
 「○○○のことは絶対忘れないよ」「僕らの町へ来てくれてありがとう」…地域住民に親しまれていたらしい。

 国際交流員かALTのような仕事の任期満了で、母国へ帰るにあたり、折から行われている「札幌雪祭りなど」を見物してから帰ろうということと思われた。

 この日、彼は何度手紙を読み返したことだろうか。

 外気温は-9℃。電車内の窓は温度差で曇っていた。
 彼は、その窓に指で文を書いた。その文をスマホで撮って…指で消した。曇った窓に、楕円形の暗闇ができあがった。

 文面は…
 「熊本のみなさんありがとうございました」

「自分さえ良ければ」は、幼児から培われる

2015年02月06日 | Weblog
 容疑者に精神鑑定が必要…まだ犯人は捕まっていませんが、どうみてもその部類だなと思われる事件がまた起こってしまいました。「責任能力がない」との鑑定結果が出ると、被害者は犬死にですよ…。
 で、私は生育過程において、「重大な事件を起こす可能性がある子なのかどうか」は、分かるのじゃないかと思っています。
 このようなことは、公には言ってはいけないのが日本。言ったからといって、どーしょーもないのが日本。

 7歳児に…
 1 授業中に、大声で奇声を発する。見かねた私が、教室の前方ドアから廊下へひきずりだしたら…猫のように立ち上がり、な、なんと後ろのドアから教室内へ。教室内を逃げ回った(授業中ですよ)。この子って…
 2 休み時間に本を読んでいた女の子、その子の手が机の上にありました。その手をいきなりたたきつけた男児…。通り魔です。
 3 女の子のクビを締め、「いうことを聞かなければもっと強く締めるぞ」と言った男児。家庭と連絡を取りましたが、男児の保護者は、「何でもなかったんでしょ(そのぐらいのことで、電話してくるなよなぁ)」と…
 4 私の足を蹴ってきた女児。「なにするんだ!謝れ!」と、言うと、「私じゃないもん」と。実際は、親愛の情の表現だとは分かっていますが、蹴るのはよくない。その後、女児は、「私が蹴った証拠あんの?えーっコラ!証拠を見せろ、じいさん!」。だいたいこのあたりで始業のチャイムがなってしまいますので、無念の打ち切り。
 なお、この女児は、「教室内で、物が紛失する事件(誰かが、新しい文具などを持ってくると、放課後までになくなる)にほぼ100%関わっている可能性が高い。注意して見ていかなければならない子です(スクールカウンセラー)」。どうして、「…関わっている可能性…」なのかといいますと、ほかの子の証言では黒なのに、「私は盗ってない。証拠あんの?えーっコラ!証拠を見せろ!証拠もないのに子どもを疑うもんじゃないよ!」。どこでこのような性格ができあがったのでしょうか?わずか7年で。
 5 自分の机上のゴミが邪魔で、教室内のあらぬ彼方へ投げる子たち。教室がゴミ箱という話ではなく、「自分さえよければ、ほかの人の迷惑など、なーんも、関係ない」ということ。日本で起こっている事件って、皆このようなことでしょ。

 とりあえず私が恐れているのは、「通り魔」「首締め」「証拠を見せろ」の3人です。赤ちゃんに危害を加える可能性があります。弱者と見れば、なにをするか分かったもんじゃない。挙げ句の果てに、「証拠あんのかぁ!証拠を見せろババア!」。警察相手でも、「子どもを疑うもんじゃないよ!」だろうなあ…。

 今朝のアンティークマン、結論は出ませんが…金沢21世紀美術館の秋元雄史館長の言葉をご紹介して、やり場のない気持ちの一端をご理解いただきたく…。

「お絵かきや工作、遊びなどを十分に体験している子どもは、分からないからといって作品を蹴るようなことはしないですね」

人々の歴史観に影響を及ぼした言葉

2015年02月05日 | Weblog
 30年前は、「過ぎたことは関係ない。前を見て、進もう」と、考えておりました。

 しかし、BUT、「過去に目を閉ざす者は結局のところ現在にも盲目となる」という言葉に衝撃を受けて、「…過去から(歴史から)学ばなければならない」と、考えるようになりましたね。

 ドイツのワイツゼッカー元大統領が亡くなりました。「過去に目を閉ざす者は…」は、ワイツゼッカー元大統領が、1985年5月に、「荒れ野の40年」と題する有名な議会演説を行った時の演説の中の言葉です。
 私のドイツ好きは…知る人ぞ知る、知らない人は全く知らない…実は、この、「荒れ野の40年」のとき、偶然ですが西ドイツ(当時)を旅しておりました。あのワイツゼッカーさんが亡くなった…。しみじみとした感慨が…。
 「荒れ野の40年」の、4年半後、ベルリンの壁が崩壊…。いやーっ感慨感慨。

 で、昨日も国会で議論しておりましたが、戦争責任なんですがね。第二次世界大戦…戦後生まれの私に責任はあるのか?ないですよ。戦後生まれに戦争責任などあるはずがない。昨日の国会では、どんな話になっていったかは…(途中で飽きたので)最後までは聴きませんでしたが…ワイツゼッカーさんのような考えには行き着かなかったかと。

 ユダヤ人虐殺などドイツの罪を反省し…
「若い人に戦争責任はないが、その後の歴史から生じたことへの『戦後責任』はある…罪があろうがなかろうが、若かろうが老いていようが、全国民が過去を引き受けなければならない。その自覚があったからこそドイツは周辺国との和解を進めることができた」

 …うーん…日本の首相は、戦後70年の首相談話について、「植民地支配と侵略への反省」を明記した過去の談話の表現を変える可能性を示した。表現を変える?これって、変え方によっては危ういんじゃないか?「全日本国民が植民地支配と侵略の過去を引き受ける」…これでいかなければ…。

 ワイツゼッカーさん語録をめくると…人々の歴史観に影響を及ぼした言葉

 「非人間的な行為を心に刻もうとしない者はまたそうした危険に陥りやすい」・・・これ、ISILを思い浮かべました。

 「敵意や憎悪に駆り立てられることのないよう、手を取り合い生きていくことを学んでいただきたい」・・・こ、これも、あたかも日本政府、ヨルダン政府向けのような。

 「過去の解釈は歴史家だけのものではない。政治家も参加する責任がある」・・・あれあれ、ドイツの政治家は歴史解釈に無責任な奴がいるってことだな!

「偽りのない謝罪でなければ意味がない」・・・「言えば良いんだろう!ゴメンネ!これでいいべ!謝罪したぞ!」これは、謝罪したことになるか?ISILに気を取られていますが、「隣国との関係改善」が急務の戦後70年です。もう何度も謝罪してます。だけど、「謝罪しろ」の連呼なんですよね。

 「過去に目を閉ざす者は現在にも盲目となる」…国民が過去を引き受ける姿勢を見せると、隣国との関係が改善される…そうかも。

朋輩が、もう帰って来て欲しいと…

2015年02月04日 | Weblog
 盗人猛々しい…ツイッターなる物が存在し…ダグワドルジさん(34歳)が、審判批判騒動を起こした、モンゴルから来た大相撲の横綱(29歳)に言及!

 1 「審判部、間違えもうあるよ!何回もう、あった俺の時!(原文に忠実に書いてまーすっ!)」・・・おいおい!あなたの時代に、「何回も」ダグワドルジさんに対して、審判が間違えたの???はっきり言っておきます。そんな事はなかったと思いますよ。今更、そんなことをツイッターで流すもんじゃない!

 2 「もう帰って来て欲しい!!前人未到!!つまらない事に意地悪されたら!!世界広いよ」(原文に忠実に書いてまーすっ!)・・・あ、あのね、「意地悪されたぁ?」。日本人が、モンゴル人に嫉妬して、明らかに彼が勝っていた相撲を、取り直しにした?人種差別した!そんなにけつの穴が小さいのか?日本人は?!完全にナメている。日本人を!ダグワドルジさんでなくても、私でも彼にモンゴルへ帰っていただきたいですよ。大相撲の審判を「子どもより悪い」と、言うんだから。おまけに、優勝の翌日、飲み過ぎで記者会見をすっぽかしたんでしょ!そんな横綱は、日本の大相撲には不必要です。日本人の審判に意地悪されたんでしょ!とっとと帰ってくださって結構です。あちらで、ダグワドルジさんと一緒に、蕎麦の栽培をすれば良いのです。
 
 なぬぅ!彼が、「多くの人々にご迷惑を掛け、また心配を掛け、おわびしたいです。そして、これからも相撲道発展のために頑張っていきたいと思います」と、テレビで謝罪したぁ?そ、それは良いがぁ…テレビ出演の前日の、定期健康診断(日本相撲協会診療所)を欠席したんじゃないの?なんなんだ?!全然謝罪になってないじゃないのぉ?ナメてんだわ。

ダグワドルジさんは、元大相撲の横綱だった。怪我を理由に巡業を休んで、モンゴルで中○英寿さんたちとサッカーやってた、伝説の仮病横綱…。あの一件も、日本人に意地悪されたってことなんでしょうねぇ…。
 なお、ダグワドルジさんは、モンゴルで育てた蕎麦を2016年には、日本で販売するんだってっ。

格差は…なくならない

2015年02月03日 | Weblog
 格差を論じた世界的ベストセラー「21世紀の資本(みすず書房)」を書いた、フランスの経済学者トマ・ピケティさんが来日しました。すごい人気。

 納得できる論は…
 1 土地や株から得られる収益は、働いて得られる所得などよりも常に大きい。何もしなければ、富は持てる者に一層集中する・・・当たり前だ!なにもしなければ、持てる人は持ったままだし、持っていない人は持っていないまま。
 2 国民の幅広い層が適切な教育と職業訓練を受けられる環境づくりで、格差の縮小と経済成長の両立は可能だ・・・論としては、分かる!だ、だけどぉ、効果・成果が出るまでが、遠~い。10年じゃ無理。
 3 アベノミクスは、経済成長に重きを置き過ぎている。格差が拡大し低成長に終わるリスクがある・・・あ、あのね、リスクがあるのは当たり前なんだけど…。安売りのチラシを見て、遠いスーパーに買い物に行くのにもリスクがあるんです。どんなリスクかって?車を擦られて、お金と時間を失ったりさ。ピケティさんの揚げ足を取っているようですが、批判しているわけではもちろんありませんから。

 納得できない論は…
 格差是正のために、富裕層が持つ資産に高い税金を課すべき・・・日本は富裕層への課税率が高かったから、格差が小さく成長率も高かったんじゃなかったの?まだまだ、課税対象を増やし、税率を上げるの?それが出来るなら、それで良いんですが…。

 格差が拡大していることは確か。ある報告(国際非政府組織オックスファム)によると、最富裕層80人の資産は下位約35億人分に匹敵する。2016年には、1%の人々が世界の富の過半を手中にする…。

 格差は…しょうがないです。是正出来ませんよ。いつから経済学者になったんだって?あ、あのね、資本主義は自動的に、恣意的で持続不可能な格差を生み出すんです!ピケティ人気は…日本国民の、夢というかぁ、希望なんです。
 「r>g」資本収益率は、経済の成長率より大きい…。そうあればいいなあ…ってこと。

寒い中…温い話

2015年02月02日 | Weblog
 19億円と4億円。どっちがほしい?大部分の人が、もらえるものなら4億円より19億円ほしいと答えるのじゃないかなあ…。ところが、黒田博樹投手は、4億円を選択した。そんな単純なものじゃないって?はいはい、とりあえず、19億円を振って、4億円を選んだことだけは事実。

 で、なぜ?昨年、広島市を襲った土砂災害がきっかけになったという説…これで間違いないでしょう。復興の願いを投球に込め、残り少ない現役生活を広島にささげる決断をした。お金は問題ではなかった。

 黒田投手は、「年俸額を度外視して広島に復帰すれば、FA市場の相場を破壊し、大リーグでプレーしている他の日本人選手に迷惑がかかる…」と、憂慮していたという。気遣いが出来る人なんですねえ。昨秋オフに入ると、ひそかに広島市の土砂災害現地を訪れ、被災者やボランティアを励ましたという。慢心、勘違い、審判批判のアスリートなどには、到底出来ることじゃない。

 黒田投手と内容は違うが「心」がダブルのは、入来祐作さん。PL学園高、亜細亜大、本田技研からドラフト1位で巨人に。そのあと、日本ハムに移籍。そこまではよかった。メジャーリーグに挑戦。結局、米球界では芽が出ず、入団テストで横浜に拾われた。しかし、結果を残せないまま2008年に引退。その後なんです…
 日本中の野球ファンが驚いたのですが、球団に頭を下げて、1年間バッティングピッチャーに。その後は用具係。ボールを運び、バットを並べ、グラウンドをならす。球拾いも、後片付けも。私は、そんな暮らしを5年も続けられるとは思いませんでした。すぐに音を上げるだろうと。華やかな場でスポットライトを浴びた経験がある人が、グラウンドをならして、ボールを拾い、後片付けをする…。
 ところが、入来さんはやり続けたんですねえ!

 そして、ソフトバンクホークス3軍投手コーチに就任が決まった。
 これは、現代のベースボールドリームすよ。入来さんは素晴らしい。そこに目をつけたソフトバンクホークスも素晴らしい。

 黒田投手にしろ、入来コーチにしろ、「心」が温まりますよ。

空港の愛称

2015年02月01日 | Weblog
空港の愛称…その土地がよく分かるものから、よく分からないものまで。

 「オホーツク紋別空港」(紋別空港)…紋別といっても、知らない人の方が多いでしょうから、「オホーツク」を入れたのはいい。
 あきた北空港(大館能代空港)…愛称がなくてもぉと思うが。
 「信州まつもと空港」(松本空港)…「信州」は欠かせません。
 「富士山静岡空港」(静岡空港)…富士さんは日本の象徴でもありますから。
 「たんちょう釧路空港」(釧路空港)…単調じゃない。丹頂なんですねえ。平仮名にしたあたり探鳥の意味もあるのかな。
 「コウノトリ但馬空港」(但馬飛行場)…但馬?どこにあるか分からない。コウノトリを入れてもピンと来ない人が多いかも。
 「対馬やまねこ空港」(対馬空港)…絶滅危惧種の野生ネコ!飛行機を飛ばさない方がいいんじゃないか?
米子鬼太郎空港(鳥取県)…「米子ドリントル空港」の方が良かったような。糸電話やスタバは入れなかったので良かった。自虐愛称空港になってしまいますから。
岩国錦帯橋空港…普通かな。「高知龍馬空港」(高知空港)…まっ、そのまんま。
 もっともインパクトが強いのは、「徳島阿波おどり空港」ですねぇ!耳底にお囃子が聞こえて来ます。

 鳥取空港(鳥取市)の愛称が、「鳥取砂丘コナン空港」に決まったのだそうで…。鳥取には、鬼太郎空港(米子市)があるわけで…その線で行くと、谷口ジローさんのような…。「ブランカ空港」とか「神の犬空港」とか…悪くないと思いますがね。コナンじゃだめなのかって?いえいえコナン結構。「鳥取砂丘コナン空港」決定までに大いにもめた事でしょう。「小泉八雲空港」なんてのも、良かったと思いますがね。