アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

「朝ご飯を食べましょう!」が、むなしく響く

2017年04月14日 | Weblog
 落合恵子さん、ちょうど私の3歳上。文化放送のアナウンサーでした。同期に、みのもんたさんがおられた。私はニッポン放送・・・でしたので、ご一緒したことはありませんでした。このままじゃあ、大嘘つきになってしまいます。一部訂正します。「私はニッポン放送・・・でした」→「私はニッポン放送の(アナウンサー)音声テスト合格でした」。(早い話が、50倍の難関を突破し、音声テストに合格したという自慢。50倍ですよ、50倍!・・・しつこいね)

 学生時代は、文化放送の、「セイ!ヤング」のリスナーでした。「レモンちゃん」のファンでしたねえ。「こんばんは、落合恵子です」…これも結構聴いていました。そのうちに、落合さんの作家活動が本格化してきたことと、私自身がラジオを聴く習慣がなくなってきたことで、落合さんとは疎遠になっておりました。(始めから疎遠だってがぁ)

 それからおよそ40年。「毛髪が豊富というかぁ、大変なことになっている落合さんと再会」と、いっても、お会いしたことがないのに再会はないわけでぇ。そんな雰囲気にこちらが勝手になっただけなんですけどね。
 どこで再会したかと申しますと、「全国中学生人権作文コンテスト」です。落合恵子さんは、審査委員長。私もたまたまその仕事に関わっているものですから、「あれっ!落合さん、こんな素敵な仕事をしていたのかぁ!」と、再会したわけ。

 なんでこの度、落合さんを思いだして駄文を書いているか?
 朝食抜きの小2の話を書いているうちに、落合さんの、「スプーン一杯の幸せ」を思いだしたからです。
 「わんずまざー保育園」のスプーン1杯の副食で思いだしたんじゃないのかって?確かに、確かに、「わんずまざー保育園」の時も、「あっ、落合恵子さんだな」と、思い出しましたけどね。日本中の、60~70歳の人たちは、「スプーン一杯」を、思い出したのではないでしょうか。それほど落合恵子は凄い影響力を持っていたって事でしょうねえ。

 今日の本題に入る前に・・・「わんずまざー保育園」は、ひどかったねぇ!
 「定員水増し+ありえない食事」姫路市が認めた正規定員46人とは別に22人を受け入れていた。その22人については、一人あたり、「月額2万~4万円の利用料を徴収」していた。その儲け分は、誰の懐に入ったの?
 給食は…約70人の園児に提供しなければならないのに、「30~40人分」しか作らなかった。副食が、カレースプーン一杯分ほどの園児もいたという。これを虐待と言わずになんという!

 本題に入りますが、「おぎゃー」と、生まれた人間は、やがて土に還って行くのですが、乳幼児時代の1番の「欲」は、「食欲」です。なぬ?「愛情を得たいとい
う欲もあるだろう」って?
 あ、あのね、そういう面倒なことは言わないでっ!
 マズローの欲求の5段階の3番目に、「愛情欲求」がありますが、私は1番目のことを言いたいのです。よってマズローさんも、1番目は、「生理的欲求(早い話が、食欲)」としていますから、ここは抑えて抑えて。
 齢を重ねると、この欲求というモノが片っ端から減退していきます。そして、最後に残る欲求が、子どもに還って「食欲」なのです。

 老人の場合、「自己責任で食べるでしょうからかまわなくていい」。しかし、赤ちゃんから小学校中学年ぐらいまでは、「保護者が責任を持って沢山食べさせましょうよ!」。これ、ホントお願いしますよ。

 3歳の子の朝食が、プリッツ1本は少ないでしょう!小2の子が、昨晩の夕食と、今朝の朝食が抜きってのもおかしいでしょう!小5の子が、チョコレートをひとかけら食べて登校ってのもおかしいでしょう!朝食代わりにアメ1個もおかしいでしょう!保育園の昼食の副食がカレースプーン一杯も言語道断。園児達は、スプーンがすり減るほど舐めていたと思いますよ。
 混ぜっ返すようですが、落合恵子さんの作品に、「匙をくわえた天使たち(匙をスプーンと読ませる)」がありました。

 なぬ?落合さんはどうして若いうちから、作品のタイトルに「スプーン一杯や匙をくわえた…」を使ったのかって?
 推測ですが、有名私大を卒業していますから金銭的には問題ない家庭で育ったようです。しかし、環境面で複雑だったようです。寂しい思いをされたことがあったのではないでしょうか。その原風景にあったのが、「スプーン(匙)」だった…。

 私が新学期に出席した小学校の入学式で、校長先生の式辞と、教育委員会の祝辞の両方に、「朝ご飯をしっかり食べましょう」というくだりがありました。

 朝食、10歳未満の子にとって、保護者が用意してくれなきゃ、食べたくても食べられないんですよ・・・!

 さあ、私は、奈良へ行ってきま~す!目指すは、「高取城址」。

自分で自分を守れない国なんだよね

2017年04月12日 | Weblog
 私はもちろん君主ではありませんから、「警戒する必要がない。軽蔑?軽蔑ウエルカム。尊敬されようなどとは思いません」なめられてもいいのかって?「なめたきゃ、なめればいい」見くびられてもいいのかって?「なめられるのと、見くびられるとの違いがよく分かりませんが、どうぞどうぞ、どうぞ見くびって下さい」

 なんの話かって?マキャヴェリの君主の資質と、私、アンティークマンを照らし合わせたのですがね。
 マキアヴェリは、君主の資質で「厳重な上にも厳重に警戒しなければならないのは、軽蔑されたり見くびられたりすることである」と・・・。
 これって、北朝鮮の食べ過ぎの人のことを言っているような。

 トランプさんのことじゃないかって?確かにトランプさんは、「厳重な上にも厳重に警戒」をしています。しかし、マキャヴェリのいう警戒とは意味が違う。
 マキャヴェリの言っていることは、「警備の警戒ではなく、軽蔑されたり見くびられたりすることがないように警戒」ということ。

 北朝鮮の食べ過ぎの人なんですがね、国民を飢えさせて、自分だけたらふく食べている。「軽蔑されたり見くびられたりしないように、たらふく食べる」太っていなければ、「なめられる」って事ね。北朝鮮の国民は、「あっ!太ってる!素晴らしい!」と、思うんでしょうねえ。分かります分かります!

 国内では、太っていればよい。では、対外的になめられないためにはどうすれば良いか?「核とミサイル」ですよ。
 で、北朝鮮が中距離弾道ミサイルを発射した。今年になって、もう7発ですよ!日本海に向けて発射するもんだから、いつ日本の領土に打ち込まれるか心配でしょうがないんですがね。

 北朝鮮の食べ過ぎの指導者は、間違いなく「中世の君主論」を、お手本としています。「核とミサイル」で、国外から、「見くびられることはない」と思い込んでいる。「核とミサイルに恐れて、米国もひれ伏す。日本?核で焦土にしてやれば、拉致被害者を返せ等の戯言を言わなくなるだろう」。

 「遺憾の意」「強く非難」…日本政府の十八番。対話路線?そんなもので、「核実験」を止めるはずがない。それはここ数十年にわたって学習しているはずなのに。
 「北朝鮮がまた新たに中距離弾道ミサイルを発射した。米国はこれまで北朝鮮に関して十分に発言してきており、これ以上、コメントすることはない」
ティラーソン米国務長官の声明。いよいよかな。

 やりましたねえ!米軍が、巡航ミサイル「トマホーク」を、シリア中部のシャイラト空軍基地へ打ち込んだ!(4月6日)59発?なんという半端な数(実際は、ミサイル60発を撃ったが、1発は失敗したんだと!)。20機ほどの航空機を破壊したほか、狙った格納庫を全て破壊または損壊したという。精度が高い。

 さあ、金正恩はどう出るか?弾道ミサイルじゃあ、米国はビビらない。マキアヴェリの、「君主の資質」から、見くびられないためには、「核を使うしかない」と考えるとするのが妥当か?
 米国は、「対話はない」としていますから、見くびられないために、「平壌」へ、トマホークを打ち込む可能性も…これはないかな。しかし、核施設、ミサイル関係の基地を破壊するぐらいのことはやる可能性がある。

 こうなると、「マキアヴェリ合戦」だね。日本は、「高みの見物」で楽ですよねえ。
 米国はともかく、北朝鮮からは端っから見くびられていますから虚勢を張る必要もないしね。
 ただぁ、注意しなければならないのは、北からの核弾頭付のミサイルが、日本の領土に落ちてしまう可能性を否定できないということ。手負いの北朝鮮は、何をしてくるか予想もつかない。
 日本は、自分で自分の国を守ることが出来ない国ですから…。
 自衛隊があるだろうって?あのね、自衛隊だけでは、迎撃ミサイルを発射できないんですよ。米軍にお願いしなければならないのです…。
 日本が戦争に巻き込まれるきな臭さが漂ってきております。せめて、自分で自分の国を守ってほしいが…。今からじゃあ、無理。

吐く固形物すらない

2017年04月09日 | Weblog
 昨日は、「新学期になったら、保護者の離婚でもないのに姓が変更されていた小2の子」について書きました。小2の子というより、小2の子の母親について書きました。
 で、今日は、数多いネグレクトもどき事案の一つである、「保護者の都合で、朝ご飯を食べられない小2の子の新学期の様子」を。
 
 春休みが終わり、新学期の初日、教室内で嘔吐。吐物に固形のモノは全くなく、「水分」のみ。保健室に連れて行きました。養護教諭との会話…

 「今朝は何を食べたの?」
 「・・・・・」
 「今日も食べなかったんだぁ。昨日の夕食は?」
 「・・・・・」
 「食べなかったのかぁ…」

 ドッヒェー!信じられないですよ。7歳の子が、夕食と朝食を食べずに登校した。食べなかった理由は、曖昧。なぜ曖昧か?「母親が作ってくれなかった」とは、口が裂けても言わない。とにかく母親をかばう。
 養護教諭が、アメ玉を取り出し…
 「アメ、なめてみようか?」
 「・・・・・(無言で頷いてアメをなめた)」
 そのあと、ソファーに横になり、イビキをかいて熟睡。家庭でどういう生活をしているのか?食べるものがないから食事は出来ない。睡眠時間を減らして何かをしているから、新学期初日に保健室で熟睡する。
 さて、目が覚めたらもう正午近く。給食の時間が近づいていた。
 「給食、無理だよねえ…」
 「給食、食べたい…」
 「でも、また吐いちゃうかも知れないよ」
 「・・・・・食べたい…」

 この子にとって、まともな食事は、「学校での給食」。これは、外せない。アメ玉と、保健室での睡眠が功を奏したのか、小2くんは、元気に教室へ。給食を完食したのでありました。次の食事は・・・、次の日の給食なのかなあ…。

ルンルン

2017年04月08日 | Weblog
 4月6日の小学校の玄関、2年生数人が騒いでおりました。「下駄箱の名前の姓に変化がある…」ということで。
 「(3月26日まで)かねださくしろう(仮名)だったのに、いまむらさくしろうになっている!」
 物知りの一人が叫びました。(ちなみに、このもの知り男は、両親とも教員)
 「離婚だ、離婚。離婚すると名字が変わるんだ。(通りがかりの私に向かって)ね、先生、ね、離婚でしょ!」
 
 そこへ、さくしろうくんが登校。
 「さくしろう!オマエの母さんと父さん離婚したべ!」
 「ん?」

 さくしろうくんは、離婚の意味が分からなかった。姓が変わったことすら意識がない。たまたま居合わせた私も、こんがらがってその場の状況をよく理解できませんでした。整理しますと…(ただし、整理しすぎると本人が特定されてしまいますので、特定されない程度に)。

 1 さくしろうくんの母親は、4人目の子である「さくしろうくん」がお腹にいるときに離婚した。どんな修羅場があったかは知りませんが、凄まじい。
 2 母親は、4人の子を一人で育ててきた。
 3 夜遅くまでぇというべきか、明け方までというべきかぁ、一生懸命に働いた。そのため、子ども達は、「ゲーム」のし放題。朝方まで、ゲームをしているので、学校では兄弟皆さんで居眠り。彼らに共通しているのは、「不登校」という選択肢がないこと。学校の方がよく寝られるのか?
 4 母親は忙しいので、子どもたちのスキー授業のためのスキーの準備すら出来ない。三番目の子が小2の時、「自分のスキーと偽って」母親のスキーを持ってきた。子どものスキー靴と母親のスキーの金具が合わないので私が調節してあげた。
 これに母親が激怒し、日曜日の早朝、電話で担任を罵倒した。「勝手なことしやがって、すぐに来て元に戻せ!ザゲンナヨ(ふざけるなよ)!」
 この担任が情けない奴で、矛先を私に向けた。母親からの電話の直後、つまり日曜日の早朝、「スキー金具をいじったのは、アンティークマンさんですよね!すぐに、金田さん宅へ行って、金具を元に戻しなさい!金田の母さん、もの凄く怒ってるよ」と、電話してきた。オイオイ、オマエが「出来ない、やり方分からない」というからやってあげたんじゃないか!…こういう奴、いるんですよ。窮地に立たされると責任転嫁。
 私は、担任の馬鹿さ加減に腹が立ちましたが、大人の対応をしました。つまり、日曜日の朝、朝食もとらずにマイナスドライバーを持って金田宅へ行ったのです。 バカ担任は、安岡力也を崩したような風貌ですが、私の「腰車」で一発KOさせる自信がありましたけどね。
 なお、私としましては、「金田一家がどんなところに住んでいるのかを見る事が出来るチャンス」というとらえ方をしておりました。
 5 母親の「ぶち切れ」は、スキーの金具事件だけではない。スクールゾーンで時間帯によって進入禁止のところを、軽四で堂々と進入。折悪しくパトカーがサイレンを鳴らして追跡。母親は、停止せず、学校玄関前まで入ってきた。子どもの一人に忘れ物を届けに来たらしく、学校内に入り込んだ。なんと、パトカーの警官も校舎内に入ってきた。「さわるな!警察呼ぶぞコラ!」と、暴れる母親を捕まえた。呼ばなくても、すでに警察は来ているわけでぇ!激しい気性の女です。
 6 さくしろうくん誕生から6年経った。親らしい親はなくても子は育つ…。お菓子とゲームで、子は育つのです。(乳児にハチミツはいけません)
 さくしろうくんは、小学2年生になった。で、どうして今、「名字」が変わったのか?離婚しているのにさらに離婚はぁー、ないっ!

 長期休業が明けたら、児童の名字が変わっていたということは、特に珍しいことではありません。普通なら、「ああ、保護者が離婚したんだなあ」と理解して、それで正解なのですが…。この度のケースは、6年前に離婚している…。それなのになぜ、6年経って名字が変わったのか?

 正解を知って、愕然としました。答えは、「母親が結婚したので姓が変わった」という、赤ちゃん以外なら分かるようなものでした。
 私の思考の欠陥は、「4人の子連れの、あの人類史上まれに見るマットドック母親に、同性も異性も興味を示すはずがない。つまり結婚するはずがない」と、頭から思い込んでいた事ですね。

 自分に対し腹立たしいのは、一時でも母親に同情したことです。
 「4人の子を一人で育てて偉いなあ!夜遅くまで働いて朝方帰宅する日々、偉いなあ」
 よく考えると、政府関係の出先のパートで、朝までの仕事などありゃしない。午後5時から翌朝の明け方まで、子ども達をほったらかして、ルンルンだったのかよっ!子ども達も、ゲーム漬けでルンルン!家族全員で、ルンルンだった!コップの中でも嵐は起こる。コップの中でもルンルンは起こる…。

 スキーの金具事件ですが、この度いくつかの疑問が氷解しました。なぜ、スキーなどという洒落たモノを母親が持っていたか?・・・おつきあいしていた男性とスキーにいくために購入したのでしょう。なぜ、日曜日の早朝に金具の調節の件で「ぶち切れ」したかというと、おつきあいしていた男性とスキーに行く日だった…。日曜日ぐらい、子ども達と過ごしてあげればいいのにね。子ども達より男性優先ね!ルンルン!

 家庭事情をよく知る人によると、「さくしろうくんは、母親の再婚相手を、『オトヤン(お父さんがなまった)』と呼んでいた。母親が離婚してすぐに(オトヤンと)ルンルン関係になった(ヤレヤレ…日曜日の早朝、マイナスドライバーを持って走り回った私は一体何だったんだろう。オトヤンは、スキーの金具調整が出来ないのか?)、実の父親を全く知らないさくしろうくんにとっては、オトヤンは、実の父親のようなものだった」とのこと。ルンルン。
 これから、あの家族はどうなっていくのでしょうか…。
 子ども達は、「愛情を受けているのか、いないのか?」「生活では、母親の腹の虫の居所にさえ注意すればよい。対外的には、母親が無敵であることをとっくに学習している。警察さえ無視するわけで…」「お菓子類は、好きなときに好きなだけ食べられる」「ゲームは、四人兄弟なので奪い合いは起こるが、深夜とか明け方は比較的プレイ出来る」・・・「負の連鎖」ですね。家庭学習ですか?宿題など一切しません。知能は低くはないのですが、玉磨かざれば光なし。見通しが暗い。
 だけど、母親をはじめ子ども達が皆、「ルンルン」なんです…。ルンルンに不満はないんですけどね。

バッポ、バッケ、だまし討ち

2017年04月06日 | Weblog
フキノトウを食べました。茹でてオリーブオイルをかけて酢をたらしました。もちろん飲み物はワイン。毎月、都内有名デパートから通販で買う、1箱12本入りのワイン。全てフランスの金賞、美味しいですよ。晩酌は、ワインだけではなく、日本酒、焼酎、ビール…自家製果実酒も飲まなきゃならない。今夜は何を飲むか、明日は何を…、ローテーションを決めるのが大変です。アル中になってるんじゃないかって?だ、大丈夫です。休肝日を守っていますから。休肝日に、「盗み酒」をするようになったら、アル中です。休肝日には「ノンアルコールビール」を飲みますが、間違って「本物のビール」を飲んでしまったことがありました。カミサンに気づかれなかったので良かったです。最近の缶ビールは…ノンアルコールなのか、アルコールが入っているのか、缶のデザインからは判別できない。いいのか悪いのか?

 で、フキノトウを、東北では「バッケ」と呼ぶ。モノの本(小田正博さん編著「南部詞の世界」)によると、北東北では「バッケ」、宮城では「バッケァ」、山形や福島は「バンケ」なのだそう。同じ東北地方でも、微妙に違うらしい。「バッカイ」と呼ぶところもあるそう。

 なぜフキノトウが「バッケ」なのか?日本語とは思えないが。
 北海道の保母さん達は、「保育所での商売道具は、バッポひも」と、言っています。どんな「ひも」かといいますと、「昔ながらの、おんぶするためのひも(帯)」。おんぶしておけば、乳児も幼児もご機嫌で、他の子らに攻撃される心配もない。保母さんも、乳幼児も、ウインウインなのが、「バッポひも(おんぶひも)」。
 北海道では、「バッポ(バッパ)=おんぶ」。東北地方では、「フキノトウ=バッケ=おんぶのバッポ(バッパ)」。そもそも、「おんぶ」を、「バッポ(バッパ)」というのは、アイヌ語。

 疑問その1 なぜ、おんぶの意味のアイヌ語である「バッポ(バッパ)」が、東北地方ではフキノトウの呼称になり、普通に使われているのか?
 疑問その2 なぜ、アイヌが多く住む北海道では、フキノトウは、「フキノトウ」であり、「バッケ」とは呼ばないのか?

 疑問1に対するアンティークマンの回答
 フキノトウが土から出てくるとき、「お婆さんが孫をおんぶして、ねんねこ半纏を羽織っている」その姿に酷似しています。(ねんねこ半纏とは、子どもをバッパした上から着る防寒、養護のために用いる綿入りの半纏のようなもの)
 この土から出る姿から、「バッパ(おんぶ)→バッケ(フキノトウ)」となった。 それがどうして東北で定着したかですかぁ?「アイヌ=北海道」ではないからなのです。
 「アテルイとモレをだまし討ちした」という史実があります。
 鎌倉時代までは、東北地方はアイヌが統治していました。そこへ、征夷大将軍「坂上田村麻呂」が、「朝廷に従うように」と、六千の軍勢を率いてやってきた。応戦したアイヌの軍事統率の長が、「アテルイ」。有能な指導者に「モレ」もいた。アイヌ軍は、わずか八百人。多勢に無勢でしたが、アイヌ軍は勇猛果敢。一方侵攻軍は、朝廷勤務のお役人たちでしたから、弱いなんてもんじゃない。必死で逃げ回るばかり。「古代史上でも類を見ない『寡兵に大敗』」。これじゃあこっぱずかしくて坂上田村麻呂は、おめおめと都へ帰るわにはいかなかった。そこで一計を案じた。

 田村麻呂は、アテルイとモレを、「朝廷に謁見させますから都へ来て下さい」と、おびき出した。そして、だまし討ち。
 指導者を失ったアイヌの人たちは、敗走、背走、壊走…。海峡を渡り「北海道」へ逃げ延びたアイヌもいた。
 そんなわけで、フキノトウをバッケと呼ぶようになったのは、北海道から海を渡って東北へ行ったのではなく、もともと東北のアイヌの人々が使っていた言葉。どうですか?坂上田村麻呂やアテルイを持ち出すあたり、信憑性も高いんじゃないかと。
 なぬ?「北海道のアイヌは、東北から追われて移り住んだのか」って?いえいえ、アイヌは、もともと北海道にも樺太にもロシアにもおりました。東北地方にもいたということです。

 疑問2に対するアンティークマンの回答
 なぬ?疑問1の回答が長すぎて、疑問2がなんだったか忘れたって?
 疑問その2は、なぜ、アイヌのお膝元である北海道では、フキノトウは、「フキノトウ」であり、「バッケ」とは呼ばないのか?
 北海道のアイヌの皆さんは、フキノトウを見て、「おんぶ(バッパ・バッポ)」の姿を連想するユーモアを持たなかった。だからフキノトウは、「フキノトウ」。

 「朝廷軍は北海道まではアイヌを追ってこなかったのか?北海道のニセコ町に比羅夫という有名なスキー場があるが、朝廷の将軍であった阿倍比羅夫と関係があるのではないか?」って?
 ニセコの「比羅夫」は、「阿倍比羅夫」からのネーミングで間違いないようです。地元の人が真顔で言ってますから。
 実際、阿倍比羅夫は大船団を率いて三度北海道へ来ています。だけど、広すぎて戦う相手が見つからない!朝廷側も、北海道や樺太には興味を示さなかった(「化外の地」と、呼んでいた)。よって、阿倍比羅夫も、「やーめた!」となった。だから、阿倍比羅夫は「侵略者」と呼ばれずに済んだわけで、地名にまでなっている。近年、比羅夫は、「ヒラフ」と、カタカナ表記になってしまっています。ニセコのスキー場には外国人が多いからカタカナにしてしまったのでしょう。「ヒラフ」では、「ピラフ」と間違われてしまいますから、「比羅夫」に戻してほしい。天麩羅にも似ているしぃ…。羅だけが共通かぁ…。

「パン屋さん」に思わぬ逆風

2017年04月04日 | Weblog
小学校の「教科」になる道徳の教科書。道徳教科書の検定で「学習指導要領の示す内容に照らして、扱いが不適切」と文科省が指摘して、出版社が改めたら検定をパスした…。
 1 しょうぼうだんのおじさん (東京書籍 小4)
 登場人物のパン屋の「おじさん」。これを、「おじいさん」に変えて挿絵も高齢の男性風にしたところパス。・・・おじいさんとしましては、非常に気分が悪い。「高齢者へのレスペクト」らしいが、「ほっといてくれ」と言いたい。道徳の教科書に登場させていただいて、私ども高齢者の暮らしにポジティブな影響があるのか?

 2 にちようびのさんぽみち (東京書籍 小1)
  「パン屋」を「和菓子屋」にしたらパス。「しょうぼうだんのおじさん」の、パン屋さんとは別の話なんですがね、東京書籍さんはパン屋さんが好きなのかねえ。私も、「パン派」。ご飯は時々しか食べない。おっと、そういう話じゃないですね。
 なぜ、パン屋じゃダメだったのか?
 「我が国や郷土の文化と生活に親しみ、愛着をもつという点が足りない」…なるほど、「パン」は、日本の郷土文化じゃないもんね…。だけど、今は何時代なのさ?終戦直後じゃないのです。戦後70年。パンは間違いなく日本に根付いてますよ。

 3 大すき、わたしたちの町 (学研教育みらい 小1)
  町を探検する話題。挿絵は、アスレチックの遊具で遊ぶ公園だった。これがダメを出されて、和楽器を売る店に差し替えたらパス。なぜ、アスレチックじゃダメだったかって?もうおわかりでしょ。アスレチックでは、「我が国や郷土の文化と生活に親しみ、愛着をもつという点が足りない」でしょ。やはり日本の街は、「お琴」「三味線」「尺八」でしょう!(←ジョーキングですから!)

 だけど、「だいじょうぶかぁ?道徳の教科書!」ってとこです。愛国心は大切です。それには異存がない。だけど、「パン屋さん」は、愛国心が足りないのか?カタカナは敵性言語かよ!日本中のパン屋さんは非国民なのか?
 教育勅語を暗唱させる幼稚園…これには驚きました。意味が分からない幼稚園児に暗唱させてなんになるのか?だけど、教育勅語の内容の良いところを取り上げるのは、「パン屋がどうのこうの」「おじさんよりおじいさん」より、はるかにいいと思いますよ。えっ?「教育勅語の教えを守り、若い命が散っていった。教育勅語にいいとこなどない」って?まあそうなんですが、パーツだけをみるといいことも書かれていますよって事なんですがね。

 「教育勅語のいいとこ悪いとこ」は…
 1 子は親に孝養をつくしましょう・・・これは、「親孝行」で、問題ありません。だけどねぇ、虐待があるんですよ。ですから、親によっては、「親孝行」は勧められませんね。こんな世の中になるとは…。情けないです
 2 兄弟・姉妹は仲良くしましょう・・・いいでしょう!文句ない…なぬ?兄弟・姉妹で酷いイジメもあるって?困ったもんです。
 3 夫婦はいつも仲むつまじくしましょう・・・なぬ?大きなお世話だって?だけど、大事なことですよ。これを暗唱しても軍国教育に繋がりようがない。離婚で良かった子もいます。でもね・・・まあ、これ以上は書けません。
 4 友達はお互いに信じあって付き合いましょう・・・是非お願いしますうぅ…。そうはいかない…ホント
 5 自分の言動を慎みましょう・・・これでしょう!よく考えろ、北朝鮮!えっ?北朝鮮には、「慎み」という言葉はないって?そうでしたぁ!米国の「狂犬さん」が、「北朝鮮を止める」と、明言しましたから、近いうちに何とかしてくれるでしょう。
 6 勉学に励み職業を身につけましょう・・・声を大にして唱えなければ!
 7 知識を養い才能を伸ばしましょう・・・これぞ日本が生きる道。
 8 人格の向上につとめましょう・・・私の口癖、「品格」ですよ。
 9 広く世の人々や社会のためになる仕事に励みましょう・・・やってますよぉボランティア活動。今年度から緑の少年団を辞めたので、活動は3つになりました。おっと、私の活動の弁解ではないですね。
 10 法律や規則を守り社会の秩序に従いましょう・・・当たり前。

 如何でしょうか?教育勅語には、現代の日本人がややもすると忘れがちな「心」がぁ…少しは込められています(これが情けない)。それなのに、蛇蝎のごとくに嫌う人が大勢を占めるのはなぜか?
 それは…後段に次の文が…
 「一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ以テ天壤無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ 是ノ如キハ獨リ朕カ忠良ノ臣民タルノミナラス」
 現代訳すると・・・国家に非常事態発生の場合は、真心を捧げて、国の平和と安全に奉仕しなければなりません。
 早い話が、「お国のために命を捧げなさい」ってこと。…これ、良くないですよ。それまで素晴らしいかもしれないことをつらねていても、まとめとして、「国のために死ね」。道徳の教科書で復活させるのは混乱を招くだけですね。
 なぬ?「道徳の教科書に、教育勅語の復活を」などとは誰も言っていないって?そ、そうですね、籠池さんもそれは言ってませんでしたね。その前に、彼は「道徳の教科化」を知っているのかなあ?パン屋さんが逆風に曝されていることを知っているのかなあ。

神聖な土俵を汚さない教育を

2017年04月02日 | Weblog
 3月の人権教室で、小4の子ども達に、「イジメめる人がいなければイジメは起こらない。相手との違いを『いいね』と、認めることによって、自分はいじめる側にはならない」と、教えました。
 授業が終わっての休み時間、「あいつキモイ!」という、ヘイトスピーチがタブレットを片付けていた私の耳に。その子には、私が説いたことは伝わらなかった…。

「モンゴルへ帰れ!」スポーツ新聞の見出しにもなりましたが、このヤジは、ヘイトスピーチ、人権侵害ですよ。確かに春場所の照ノ富士の態度はいただけませんでしたがね。
 私は、「だめ押し」は神様もお許しにならない行為だと思います。勝負がついて相手が力を抜いているのにさらに突き倒す。「謝っている無防備な人」を殴り倒すのと同じです。相撲という、「神聖」なスポーツにおいて、あってはならないことです。
 だめ押しの後の照ノ富士は、「汚いぞ」「何するんだ」「モンゴルへ帰れ」などのヤジに対し怖い形相で睥睨しました。「オラは、ヒールだ!文句あっかぁ!」って感じ。
 だめ押しのほかに腹が立ったのは、遠藤との対戦。浴びせ倒すような格好で照ノ富士が勝ちました。遠藤は土俵上で仰向けに。その上に、照ノ富士がうつぶせに乗っかった。照ノ富士が立ち上がるためには、腕立てのような格好で手をつかなければならない。普通の人なら、遠藤の体を押しつけるのではなく、土俵に手をついて立ち上がる…少なくても、私ならそうする。
 ところが、照ノ富士は、仰向けに倒れている遠藤の肩の辺りに手をついて自分の体重をかけて立ち上がった(敗者を鞭打つ行為)。酷いことをするものです。館内の遠藤への大声援に、むかっ腹を立てたのでしょうが、力士以前に、人間がすることではない。

 相撲は、神事。土俵には、神様へのお供え物である、「日本酒、昆布、するめ」が埋めてある。結びの一番が終わった後の土俵、部屋の稽古が終わった土俵には、「神様の降臨を表す紙垂(かみしで)」が置かれる。横綱の土俵入りでは、横綱が清廉潔白を表す白い綱をつけますが、あの綱は、「しめ縄」なのです。綱の紙垂は、もちろん「白」。清めの塩も撒きます。相撲は神事なのです。

 「モンゴルへ帰れ!」は、やむにやまれぬせめてもの鬱憤晴らし。十分理解できますが、「モンゴルへ帰れ!」はぁ、ない!第一、帰ったところで、仕事がありますか?おっと、そういう話じゃないですね。
 これほど照ノ富士がバッシングされている原因は、「二代朝潮」ですよ。近畿大学出身。朝青龍の親方だった人。親方なのに、指導力がない。よって、朝青龍は、やりたい放題。朝青龍が悪いんじゃないのです。親方が元凶。大鵬が亡くなったあとの白鵬も…朝青龍の後を追っているかのよう。子分の日馬富士も…しかし、日馬富士は頭がいいので、「このままでは、モンゴルへ帰れと言われる」と、感じているので、自重しています。鶴竜は、親方の指導がいいのか、「ヒール」にはならない。

 モンゴル勢で、「モンゴルへ帰れ!」と言われているトップは、現状では照ノ富士。白鵬は第二位だけど、休場したので相手にされていない。
 で、私としましては、「大相撲は、人種国籍に関係なく受け入れる素晴らしいプロスポーツ」と、考えております。それだけに、日本古来の「神聖」を守ってほしいのです。
 曙がだめ押しをしましたか?相原勇との婚約は破棄されましたがね。武蔵丸が、土俵上に横たわる敗者を踏み台にしましたか?琴欧洲が後がない力士との対戦で、注文相撲を取りましたか?外国出身だから、「憎まれ、差別されている」という某外国出身の春場所で途中休場した横綱の言い分は、全く当たらない。自分たちの神聖さを欠く相撲で、不人気になっている・・・それだけの話です。

 なぬ?千秋楽の本割で稀勢の里が照ノ富士を相手に立ち会いで変化したのは批判されるべきだろうって?
 冗談じゃない!変化したぁ?アレは、回り込んだのであって、変化したわけではないのです。スペインの闘牛では、マタドールが赤い布で牛をおびき寄せて、変化してサッとかわす。稀勢の里はマタドールではなかった。赤い布を持っていなかったしね。変化じゃなかったから、照ノ富士はついて行けた。

 大相撲は、「モンゴルへ帰れ!」ではないのです。親方衆がきちんと、「神聖」を指導できるかどうかにかかっているのです。人種も国籍も関係ない。ヘイトスピーチは、無知で思慮がない人の遠吠え。完全否定で、無視しましょう。

 私の人権教室が終わってすぐに、ヘイトスピーチを繰り出す小4。このままでは、平気で、「モンゴルへ帰れ!」と、言う人になっていきます。何とかしなければ。

 なお、スペインの闘牛ですが、「牛を殺さなくなった」のです。よかったです。(まだスペイン国内1~2箇所の闘牛場で、昔ながらの殺してしまう闘牛をしています。現地ガイドに誘われましたが、行きませんでした)むやみに殺生するもんじゃない。勝負がついたのに、だめ押しするもんじゃない。