アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

 列をみだしたら給食なし

2021年07月06日 | Weblog
 カミサンのサポートで、スーパーへ買い物に行きました。駐車場からスーパーまでは、杖を使用。買い物では、ショッピングカートを杖の代わりにしていますから…買い物はとりあえずできます。
 スーパー内を走り回る、小学校低学年と思われる兄弟がおりまして…保護者は、注意などするもんじゃない。叱る権利をもつのが保護、教える義務も持っているのに…。
 そこで思い出したのがU太くん(仮名)。

 小学2年生の社会科見学の引率者のサポートを頼まれたことがありました。コロナ禍の前年でしたがね。引率の教員のサポートってどういう意味かって?早い話が、能力不足の教員に校外学習の引率を任せられないので、暇そうな私にサポートを求めたってこと。
 「野生の証明」のような児童が数人いる学級でして、一番大変なのが、ADHD(注意欠陥多動性障害)のU太くん。野生化した子どもたちには、責任などありゃしない。
 なにしろU太くん、学校を休んで家族でお祭りの縁日へ出かけて、迷子になり警察のお世話になったという子。子どもに学校を休ませて、家族で縁日に行くう保護者もおられる…。縁日は校区の目抜き通り、つまり勝手知ったる道…そこで迷子になったことで一躍有名人に。(保護者は、人影まばらな平日の縁日で、どうしてU太を見失うかね?)
 U太は、いきなり車道へ飛び出すなど、危機一髪の経験多数。その子に密着してほしいと…頼まれたら、「No!」は、ないのが私。

 いやしくも、児童心理学の大家(大過ではない)であり、実践家である私にとって、ADHDの子を2~3時間面倒を見るなんて、役不足、朝飯前。U太は、社会科見学の間中も私の手を握り、ほかの子が私に近づくと威嚇して追い払っていました。すぐにアンティークマンが大好きになったわけで…。
 U太対策、どんな手法を使ったのかって?学校から、目的地である、「JRの駅、バスターミナル」までの道すがら、「テレビでやっていた水戸黄門の主題歌」を、ずっと歌っていただけなんですけどね。数回歌ったところで、私の周囲10人ほどの子ども達の大合唱となり…「♪…人生楽ありゃ苦もあるさー…」異様な集団と化していました。ほとんど新興宗教。
 ADHDには水戸黄門が効くのかって?歩きながらの場合は効きます。「水戸黄門気分」になりますからねえ。

 さて、定年間近と思われる能力不足の担任教員(女性)、帰途で小走りに列から離れた女子児童を叱責。老女教員が女子児童に言いました…
 「列を乱したら給食(を)食べさせないよ!」
 この言葉に児童がどんな反応をしたか?私は、児童心理学の看板を下ろそうかなと思うほど驚きました。全く予想外の言葉…。老女教員に対して児童たちはなんと答えたか…「ごめんなさい」かと思いきや…
 「どうして、こんなことぐらいで給食を食べさせてもらえないの?」
 「信じられない」
 「おかしいんじゃないの?」
 びっくりしました。反抗なんてもんじゃない。バカ扱いですよ。これだもの、私に、「引率者の補助」を頼まなければならないはず。私と手をつないでいるU太くんまでも…状況を全く理解していないのに…
 「バカでねんだ(バカじゃなかろうか)!」と。

 私は悪いとは思いつつ、老女教員の横顔を盗み見ました。彼女は児童の反抗にお手上げ、鳩が豆鉄砲を食らったような間の抜けた顔をしておりました。

 夏目漱石の先生論に…
 「叱る権利をもつ先生はすなわち、教える義務をももっている」
 「先生は規律をただすため、秩序を保つために、権利を十分使うであろう」
 老女教員は、権利を行使して、叱りました。しかし、教えなかった。教えないから、規律も秩序も正せなかった。

 先生は教えなきゃね。心配なのは、教えるにも叱るにも、「先生の技量、人間性」が問題なわけで…



自分の命を「自分以外のこと」に使う?

2021年07月05日 | Weblog
  「私のいのちは、もともと与えられたものだから自分以外のことにこのいのちを使われればよいと思うようになり、私の人生感はすっかり変わりました」
 自分の命のことを考えている昨今、この文が頭から離れません。日頃から、「自分が一番大切、自分の命を他人のために使われてなるものか」という了見でしたから。180度違う考え方に目眩がします。

 自分以外のことに自分の命を使われるとはどんなケースが考えられるか?
 極端なケースその1 自爆テロ。戦闘機ごと、敵の軍艦へ突っ込んでいった旧日本軍の戦闘機…このようなことをするのは日本人だけだろうと思っておりましたが、違いました。テロリストは、「自爆」します。「自爆用の人員募集」に列が出来たニュースもありましたねぇ。
 極端なケースその2 身代わり。「オレの命を差し出す。その代わり、他の人質を解放してくれ!」これは、ヒーローになります。死んでヒーローになってもしょうがないとも思うが…そう思うのは、私だけだねきっと。
 私が思うに大半の人は、「生涯を、自分に捧げる。定年退職したから、もちろん遊び放題だーい!」という人なんじゃないかなあ。自分のことに自分の命を使うわけでぇ…。なんら問題ないよね。

 冒頭の一文は、日野原重明先生のもの。日野原先生が、どのような場面で、「自分のいのちは自分以外のことに使われればよい」と思うようになったか?
 50年ほど前(1970年3月31日)に、よど号ハイジャック事件(共産主義者同盟赤軍派が起こした日本航空機ハイジャック事件)がありました。この、よど号に日野原先生が乗っておられました。なぬ?「誰でも知っていることだから、説明しなくてもいい」って?で、ですがぁ…ご存じないかたもおられるかと・・・。
 羽田から福岡へ行くはずの日航機が、金浦国際空港(ソウル)へ行ってしまった。この時日野原先生は、59歳。
 犯行グループが「この飛行機は我々がハイジャックした」と言ったが、なにしろ日本初のハイジャック事件のため、「ハイジャック」という言葉の意味を知らない乗客が殆ど。恥ずかしながらそのときは、私も「ハイジャック」とはどんなことか知りませんでした。 で、この時の逸話の一つ…客席の日野原先生は、「ハイ!」と手を挙げ発言を求めた。「ハイジャックとは飛行機を乗っ取って乗客を人質にすることです」と、日本人乗客のために説明した…。人物をものがたっていますよねぇーっ!
 三晩四日飛行機の中に閉じこめられ、北朝鮮へ行かなければ飛行機を爆破すると犯人グループに言われ…。この状況下であれば、「いのち」を考えますよ。先が見えないだけならいざ知らず、いつ命がなくなるかわからない。そんな状況が、1日、2日、3日と続いていく…。
 そんな中で、「いのちは、もともと与えられたものだから、自分以外のことに、『このいのち』をつかわれればよい」と思うようになっていった…
 
 この事件、金浦から平壌へ向かう際、乗客全員の身代わりとして、当時の運輸政務次官の山村新治郎さんが乗り込んだ。「男、山村新治郎」として、国民の心に残っている名前です。なぬ?「ジェンダーフリーなのに、『男』は、ないだろう」って?あ、あ、あのね、半世紀前のはなしですよっ!「男らしく」「女らしく」の全盛期だったのーっ!
 山村さんは、(29年前ですが)自宅で娘さんに殺害されてしまいました。一時は、身代わりで、「自分以外の人を助けるために命を捧げようとした」山村さん。なんとも気の毒な命の使い方になってしまいました。
 よど号ハイジャック事件犯人グループ9人のうち、3人が北朝鮮で不審な死を遂げています。この3人の命の使い方…?理想郷を作ろうと、北朝鮮へ行ったんですよね?

 日野原先生、4年前105歳でこの世を去られました。生涯、現役医師でした。「自分の命は自分以外のことに使う」という人生観。私の人生観は、まだ、自分の命を自分のために使おうとしておりますが…。使い道が見つからない。だったら、自分以外のことにつかう方がいいのかなあ?


「芥」だけなら役に立たないが、「川」が付くと…

2021年07月04日 | Weblog
 小・中・高校生とは、しばらく対面で会話をしておりません。しかし、子供達に係わる情報量は、結構多い。どこで情報を得るか?プールのロビーです。毎日確実に、「小・中・高校生の本音」が耳に入ってくる。プールへ行く楽しみのひとつになっています。盗み聞きだろうって?聞こえてくるんだからしょうがないでしょう!
 放課後にプールへ来る子たち(高校生は、水泳部の練習)ですから、思考・行動が高いレベルにあると思える。しかし、何かが足りない…ラーメンから「ナルト」が姿を消して物足りなくなったような…。
 物足りないのは…デジタル仕様になっているからかなあ…。アナログのしっとりとした感情が乾いているなあと思います。「思いやり」「受容」「感謝」「我慢」…これらが欠乏している子が増えてきている。良いとか悪いとかはではなく、本音トークから私が感じ取ったことですがね。
 着替えた子供たちは、帰宅すべくロビーで親が車で迎えに来るのを待っている…。トロッコの良平は、暗い道を涙をこらえて家へ走ったんだよなあ。プールの子たちは、車で送迎。時代が違う…子供の心が変わるのは当然。しかし、できれば「思いやり」「受容」「感謝」「我慢」は薄めてほしくない。

 私は「トロッコ」を読んだとき、自身と重ね合わせ衝撃を受けたものでした。その感覚は半世紀以上も経った今も残っています。車で送迎してもらう子供達、トロッコを読んで感動するかなあ?
 芥川龍之介…名字、読めないだろうなあ。「茶川(ちゃがわ)」と読んだりなんかして…おっと、「三丁目の夕日」になっちゃいました。ちなみに、「芥」は、役に立たないもの、無意味なものの意味。飲用には、適しません。

 「この野郎!誰に断ってトロに触った!」と、土工に怒鳴られ、逃げた良平でしたが、十日余りたってから、また工事場へ行った。・・・プールの中学生には、「(良平は)バカだ、こいつ」と、言われそう。その前に、トロッコの説明が大変。今も線路敷設工事現場ではトロッコを使っているが、すでに手押しではない。
 トロッコを押している若い男たちが、親しみ易いような気がした。「この人たちならば叱られない」「おじさん。押してやろうか?」・・・仕事中に、8歳の子が出しゃばることがおかしい。あり得ない話だ。こう言われちゃあ龍之介も形無しだね。

 良平は二人の間にはいると、力一杯押し始めた。
「われはなかなか力があるな」 他の一人も、こう良平を褒めてくれた。
 ・・・褒めて8歳の子を労働力として使うとは、狡猾な大人たちだ。「褒めりゃいい」と、思っているところが甘い。こう言うかも知れないなあ…プールの子たち。
 トロッコは上り下りを繰り返し遠くまでやって来た。西日の光が消えかかっていた。良平は、「もう日が暮れる」と思った。その時二人の土工は…
 「われはもう帰んな。おれたちは今日は向う泊りだから」
 「あんまり帰りが遅くなるとわれの家でも心配するずら」
 ・・・この場面、今でも切なくなります。暗い道を一人で引き返さなければならない。泣いたところでだれも助けてくれない。プールの子供達には、「ほら見ろ、よけいなことをするからそういう目に遭うんだ」と冷たく突き放されるかも。

 「彼の家の門口へ駈けこんだ時、良平はとうとう大声で、わっと泣き出さずにはいられなかった。その泣き声は彼の周囲へ、一時に父や母を集まらせた。殊(こと)に母は何とか云いながら、良平の体を抱えるようにした。が、良平は手足をもがきながら、啜(すす)り上げ啜り上げ泣き続けた」。
 ・・・闇の中、トロッコの線路を必死で走って帰ってきた。推測するに、8~10km。良平は、「家へ帰りたい。家族の元へ帰りたい」ただその一心で、走り続けた。懐の菓子を捨て(もったいない!)、草履を捨て(足から血がでるよっ)、羽織を捨て(お母さんに叱られるって!)…。そうです。メロスと同じ。
 良平には、全てを受け入れてくれる温かい家庭があった。
 ロビーで談笑する子供達…文字通り裸のつきあいということか、親にも先生にも聞かれないという安心感からか本音が語られる。8割方、先生と親への不満・悪口。大声の本音トークに、館長さんが、「早く帰れよー」と声をかけた。子供達は、「ハーイ!」と明るく返事した。館長さんが去ると、「るっせんだよ、クソジジイ」と…。これじゃあ、良平については「単なるアホなガキ」ってことになっちゃうなあ。
 プール教室で、年配の女性指導員に注意された小学生も、少し離れてから、「ウルセエ、コノ、クソババア」と、言っていました。クソをしないジジイやババアなどいるはずがないのに…。

 今日も複雑な思いを抱き、家路を急ぐ私でありました。
 地上を歩くのがきつい私ですが、プールなら歩けるのです。子どもたちの本音トークも聞くことができますしね。プール、命です。なつかしい良平も思い出したしぃ!


ミミズにかけましたが、腫れませんでした

2021年07月03日 | Weblog
 運転中に霊柩車とすれ違うときがあります。迷信に、「霊柩車を見たら親指を隠せ。そうしないと親が死ぬ」というのがあります。親指を隠さなくても、何事も起こらないのに、こっそり親指を隠している自分がおります。信じないけど気になるのが迷信。迷信の中には、科学的な根拠に基づいているものもあります。その場合は、「迷信ではない迷信」、ということになりますかねぇ?科学的な根拠はないが、「教え」「躾」としての迷信があります。これが一番多いかも。何の「根拠」も「教え」も「躾」もないものもあります。これぞ迷信中の迷信、いわば迷信の王道…。

 「夜に爪を切ると親の死に目に会えない」
 これは根拠がある。その昔、ツメキリがない時代は、小刀でツメを切った。夜、電気がないので月明かりで切る。薄暗いので指先を切ってしまう。翌日の農作業で傷口からばい菌が入る。そして死ぬ。つまり親の死に目には会えない。
 この迷信の成立に係わって、「だじゃれバージョン」もある。「夜をツメる(詰める)」…つまり寿命を縮める。怪我をしないための教えでしょう。

 「ミミズにおしっこをかけると、ちんちんが腫れる」
 子供心に、腫れちゃあ大変だと思ってミミズにはかけないようにしました。これは、「場所を考えずに、どこでもかしこでもおしっこしちゃダメだよ」という教えでしょう。人に
見せるもんじゃないですからね。ちなみに、ミミズにかけちゃったことがありましたが、腫れませんでした。

 「夜、口笛を吹くと蛇がやってくる」
 犬笛はあるが、蛇を呼ぶ口笛などない。というか、蛇って、あまり音が聞こえないんじゃないか?この迷信、「蛇(ジャ)」を「邪(ジャ)」に置き換えると、それなりに意味のある教えとなる。寝息まで隣家に聞こえる長屋暮らしをしていた昔、夜の口笛は、「何事か?」と騒ぎになったはず。

 「しゃっくりが100回出ると死ぬ」
 そりゃそうだ。1クールに、100回出る人は…死ぬでしょう。
 「ファールを36本打ったらアウト」
 野球規則に、そのような記述はない。子供の頃は、皆これを信じていたので、「…12本、13本…」と守備側にカウントされました。今まで生きてきて、ファールを36本打った人を知りません。迷信の王道ですなあ!え?迷信でも何でもないだろうって?そ、そうかも…。
「スイカのタネを飲み込むと盲腸(虫垂炎)になる」
 半世紀前は虫垂炎が多かったです。皆さん、スイカのタネを飲み込んだのでしょう。近年、タネナシスイカが主流なので虫垂炎がめっきり減りました。でも、タネナシスイカになぜタネがあるのか?…そういう問題じゃないですね。スイカのタネ虫垂炎説は、「スイカのタネは、消化しないので飲み込まず、ペッペッと出せよ」という教えでしょう。

 「海草(ワカメ、コンブ)を食べると、髪が増える」
 これは、科学的根拠なし。なぜそう言い切れるかって?我が家は、町内会でも海草の消費量が多いほうだと思いますが、私の薄毛には拍車がかかるばかり、ほぼハゲ。後頭部だけですがね。
 髪が増える迷信には、なんの教えもないのかって?とかく子供達は海草を食べたがらないもの。海草の需要を伸ばそうとして作り上げた迷信でしょう。子供だって、ハゲや薄毛にはなりたくない。そこを突いた…かな?

 「風邪は人にうつすと治る」
 冗談じゃない。感染症が怖い私にとってもってのほかの迷信です。ただ、科学的とは言えないまでも根拠はある。ウイルス性の風邪には潜伏期がある。うつされた人が潜伏期間が過ぎて発病した頃に、うつした人の風邪が治ることがある。いかにも、「うつしたら治った」と見える。

 「蛇の抜け殻をサイフに入れておくとお金が貯まる」
 脱皮という行為が無限の生命を現していると思われていた。その蘇生力が皮にも宿っているのでサイフの中へ入れておくとお金が増えるというわけ。だったら、蛇皮のサイフにすればいいだろうって?そうですねえ!蛇皮のサイフなら、中のお金はどんどん増えます。朝、千円札を入れておけば、夕方には1万円になっている。迷信ってツッコミ放題ですね。

 ところで、「霊柩車を見たら親指を隠せ。そうしないと親が死ぬ」ですが、…これこそ迷信の王道。親指を親に見立て、「親」があの世へ連れて行かれないように(親指を)隠すわけです。

 「食後すぐに寝ると牛になる」
 まだ、牛になった人を見たことがない。それで、自分で人体実験してみたが…今のところ「人」のまま。
 迷信で遊ぶのは…おもしろいのできりがない。このあたりで止めときます。


この10年…人もペットも消えかかり…

2021年07月02日 | Weblog
 10年前の我が家前の道路は、「散歩の人、犬の散歩の人(当然犬も)、ゴミを捨てる輩、迷子、・・・」結構な賑わいでした。一日中張り付いてカウントしたことはありませんが、犬の散歩だけを観ても、15~20頭はおりました。
 
 犬3頭を散歩させる女性がおりまして、糞をさせると、とっとと帰る…。エチケットバッグ?持ち歩いていません。糞の始末は私の日課…いいのかなあこれでと毎日思ってました。近くの住人でしょうから、注意して逆恨みされても…。その女性も、ここ4~5年見かけません。。
 ヨボヨボの日本犬を散歩させていた年配の男性。犬も人も下を向いて歩く、暗ら~い散歩。男性の身なりから、奥さんに先立たれ、犬との暮らし。唯一の楽しみが愛犬との散歩。その楽しみも、苦しみに変わりつつある。犬が先か自分が先か…。自分が先の場合、この犬はどうなるんだろう…。など、感慨にふけって眺めておりました。今は、もうこの世にはおられないのでしょう。
 自分は自転車に乗り、犬を走らせる、元気なのか病気なのか判別不明のオヤジサンもおりました。決まって、我が家の前で自転車が転倒しそうになり、オヤジサンは、「おう、おう、おう…」と、言いました。まだ、耳底に、「おう、おう、おう」が残っています。 自転車のオヤジサンはまだ良いほうで、自分はオートバイ(50CC)に乗って、犬を引きずるように散歩(?)させているオヤジもいました。これって、散歩じゃなくて虐待だと思うが…。犬は、当然苦しそうでした。走らなければ絞首刑になるわけで…命がけです。

 次々と現れる犬の散歩チーム。そんな中で私が楽しみにしているのは、自転車のカゴに犬を載せて散歩(?)させるジイサマ。見かける度、「それじゃあ散歩にならないだろう!」と、密かにツッコミを入れていまして…懐かしいです。ジイサマは、大まじめで自転車をこいでいる。お犬様は、気持ちよさそうに毛をたなびかせている。どういうつもりなのかインタビューしたかったが、なにしろ、自転車の速度で通り過ぎるのでその機会に恵まれないまま10年が経過。近年見かけません。自転車が壊れたか、ご自分が壊れたか…。

 そして、今。なんと、我が家の前を通る犬の散歩は、「ゼロ」です。あの人たちと、あの犬たちはどこへ行ったのか?自然減なのでしょう。私は、まだ「減」になっておりませんで…。
 10年前は、大活躍だった「犬の糞専用のチリトリと火バサミ」まだ、外物置に入っております。そろそろ捨ててもいいかな。
 そして、誰もいなくなる。痛みで自分が歩けない日は、こんなことを思い出しておりましたワ。


菅さん、口に出したんだから80%削減してよっ!

2021年07月01日 | Weblog
 2021年4月22日、米国主催の気候サミットで、菅義偉首相が演説しました。「日本の2030年度の温室効果ガス削減目標を、2013年度から46%削減し、さらに50%の高みに向け挑戦を続けていく」と。そして「2050年までに温室効果ガスを80%削減する」と。

 菅さんの演説を聴いて、オバマ元大統領の、「グリーンニューディール」を、彷彿させられました。結局、「グリーンニューディール」は、どうなったの?トランプさん…オバマさんの息がかかったものは、徹底的に排除しましたからね。
 なお、「ニューディール政策」は、「ディール」が「政策」なので、「ニュー政策政策」ですね。このニュー政策政策、歴史の先生が鼻の穴をふくらませて、自分のクレジットでもあるかのように説明しておりました。「これ、テストに出るぞ!」とも。「出るぞ」ではなく「出すぞ」が正しいと思うが。
 蛇足ですが、アンティークマンがいつも鼻の穴を膨らませて得意げに書くのが・・・「メナム川」、「メナム」は川なので、「川川(かわかわ)」。今はもう日本の地図帳から姿を消しました。「リオグランデ川」も、「リオ」は、「川」だから、「川グランデ川」。これは日本の地図帳に健在。なお、「リオ・デ・ジャネイロ」は、「1月の川」という意味。
 「チゲ鍋」は、「チゲ」が「鍋」なので、「鍋鍋」(なべなべ)」。こりゃ固くて食えんぞなもし。
 
 オバマ元大統領の、「グリーンニューディール」。「現代のニューディール政策かよ!」と、思ったものでした。…オバマは、ルーズベルトのようなことにはならないとは思っていましたがね。結果、トランプさんに蹴散らされたわけで。

 ニューディール政策は、フランクリン・ルーズベルト(アメリカ合衆国第26代大統領)が、世界恐慌を克服するために行った一連の経済政策。ケインズの理論を取り入れたといわれています。自由主義的経済政策から社会民主主義的な政策への転換。これって、中国の「社会資本主義」と似ています。背景の情勢からの「転換」という点、内容も「民と官」の力関係の差を縮めたというところで。
 ニューディル政策により、アメリカの失業率は、大きく下がりました。その後(1938年)、失業率は、19.1%と悪化。
 第二次世界大戦後ようやく14%以下になったのです。ここですよ、ポイントは。ここですよ!(しつこいですね)第二次世界大戦参戦以降は軍需の増大によってアメリカ経済は回復した…と、いうことは、第二次世界大戦がなかったら、ニューディール政策はどうなっていたでしょうか?
 つまり、「ルーズベルト!やりあがったな!」ってこと。日本に、原爆を落として、アメリカ経済を回復させた!
 ルーズベルトぉ!「ベルトの穴は、きっちり締まるように多めに開けとけ!」なぬ?「ゆるいベルトだからルーズベルトじゃない」って?私は、ルーズソックスの親類かと思ったよ。

 恐慌脱出景気浮揚策として、日本に宣戦布告させた。(大方は、「ドイツ側に宣戦布告させるため日本を利用した」なのでしょうが、戦争するために日本をスケープゴートにしたことには変わりない)疑義のある方、次の事実をどう説明する?
1 真珠湾攻撃について、ルーズベルトは知っていたがハワイの軍司令官には通告しなかった。
2 ハワイへは、日本の空母艦隊の位置について、偽造の情報を送った。
3 日本との交渉が継続しているように装い、開戦を認識させなかった。アメリカでは世論も連邦議会もヨーロッパの戦争への参戦には真っ向から反対していたから。
4 奇襲攻撃のためにパールハーバーへ向かう日本の空母艦隊と遭遇させないようにした。つまり、太平洋艦隊および連合国側の船舶の北太平洋地域での航行を禁止した。
 日本軍の「奇襲攻撃を受ける」ことこそ、ヨーロッパ戦争参戦への最短距離であり、大義名分であり、ニューディルであったというわけ。
 この論で、アメリカ国内はルーズベルトをどのように見ていたかですが…はっきりしているのは、連邦政府は黙認。パールハーバーの犠牲者の遺族は、当然怒り狂ったでしょう。世論はどうだったか、偏った情報ですが…
○ 日本をアメリカとの戦争に巧みに引き込んだ
○ アメリカ人の命を犠牲にし、アメリカを危険にさらした
○ 連邦議会の合憲的な権力を不法に利用した。「Traitor(反逆者)」の表記が目立ちます。

 菅義偉首相!演説通り、「日本の2030年度の温室効果ガス削減目標を、50%の高みに向け挑戦を続けてね」。戦争はしなくていいからね。
 なぬ?「アンティークマンも低炭素で暮らせ」って?う~ん…。今だって、十分低炭素の暮らしをしていますが…車をやめ、ガスコンロを捨て、電気を止め…息も止める…。この程度しかできないかな・・・。