過去のブログにも書いた通り、
U-20ワールドカップで主力メンバーとして活躍した田中陽子選手。
1試合で左右両足のフリーキックを決めた事も評判となり、
人気が出て、その後、当時の王者、INAC神戸に入団。
そこで若干伸び悩んでいた。
私は、INAC神戸に入った事で嫌いになった過去がある。
私は変な性格?天の邪鬼で、寄らば大樹の陰と言うか、
昔から、トップチームに入る若手が好きではない。
下のチームを自分の力でトップにしてやると言う、
そう言う選手を応援する性格。
そこで応援を止めた田中陽子選手が、
なでしこリーグ2部のノジマステラ神奈川相模原に入団?
そこでムクムクと応援したくなる気持ちが湧いた。
さらに、
静岡出身者やタツタが入学した静岡産業大学出身者も多い。
長澤選手、河原崎選手、寺田選手が静岡産業大学出身者。
さらに、石田選手は常葉橘高校出身者。
ツインNの2つ後輩のはず。
あの2007年、10人しか部員がいない中、
全国大会まで駆け上がった時のメンバー?
そう言う、縁の有るメンバ-が多く、
今はエスパルスと同等に応援している。
モバイル会員にもなった。
先日はボロ負けしたけれど、次は良い試合をしてくれるだろう。
ガンバレ!ノジマステラ神奈川相模原。
ヤングなでしこは日本サッカー史上初めてのチームかもしれない
どこでもかしこでも、必ず出てくる日本のサッカーチームに対する批判というのは、シュート意識が低いということでしょう。
「なんでそこでパスするんだよ、ええい、じれったい!」
こんな文句を何度聞いたことでしょう。
ところがどっこい、このヤングなでしこに関しては、その批判だけは目にしません。
いやむしろ、逆の批判のほうを多く目にします。
えーっ、つまり何でもかんでもシュートを撃ちすぎるというものですね。
まったくもって何にでも完璧を求める日本人ならではというか、良く言えばバランス感覚が優れているということでしょうか。
しかしいまだかってあらゆる日本のチームの中で、こんな批判を受けたチームは見たことも聞いたこともありません。
しかしこのチームは U17 の頃からそうでした(今のメンバーのほとんどがそのチームの持ち上がりです)。
このチームの前の U17 、岩渕真奈さんが飛び級でありながら主力として活躍した時は、全く違って、いわゆる日本人の特徴を見事に生かした、パスワークで相手を翻弄する素敵なチームでした。
予選リーグ、アメリカに 3-2、フランスに 7-1,パラグアイに 7-2 と圧倒的な強さで勝ち上がりましたが、ベストエイトでイングランドにPK戦で敗れました。
ベストエイトで敗れたにもかかわらず、岩渕さんがMVPを取ったのは、その時の日本サッカーがいかに衝撃的だったかを物語っています。
ところが、その二年後に現れた日本チームは全く違った色合いを持っていました。
得点の殆どは個人技、伝説的な横山さんの五人抜きに代表されるように、強烈なドリブルか、あるいはミドルシュート、ゴール前での連携などどこ吹く風、とにかくシュートを決めればそれでいい、と言わんばかりの豪快なチームでした。
そしてその時の色合いをそのまま残して、今回のヤングなでしこもまた、ドリブル突破とミドルシュートの切れ味を特徴としています。
いやますます磨きがかかっている、といってもいいでしょう。
それは猶本さんのゴールに現れています。
二年前の彼女ももちろんミドルシュートは撃っていましたが、あれほどの精度や威力はありませんでした。
田中陽子さんや横山さんの積極的な姿勢が、他の選手にも大きく影響しているのだと思います。
彼女たちのテクニックとサッカーセンスを持ってすれば、ゴール前でもより可能性の高い味方へのパスを選択する従来の日本サッカーも十分こなせるでしょう。
しかし吉田監督はそれをあえて封印しているのだと思います。
サッカーは一瞬の判断のスポーツです。
その瞬間、少しでも余計な判断が入ったら、ミドルシュートの威力も精度も落ちるでしょう。
味方へのパスなど一切考えずに、撃て!
まずそこから始めよう。
そんな考えが見て取れます。
何かを捨てること、その時に初めて見えてくるものもあります。
言えば簡単ですが、今まで誰も出来なかったことです。
彼女たちは日本のサッカーに足りなかったものを、かなり強引な形で表現しています。
あえて大げさに言えば、このチームは日本のサッカー界に革命を起こそうとしている、そんな気がします