私は無呼吸症候群を抱えているので、シーパップと言う治療器具を使っています。この器械はアバウトに言えば、寝る時に酸素マスクのようなものを付け、器械から送り込まれる空気により呼吸を保つものです。夕べ、夜中に息苦しさで目が覚めると、マスクはして寝ていましたが、機械のスイッチが入っておらず、従って空気が送り込まれず、マスクによりかえって呼吸がし難い状態でした。恐らくボケ老人の私が、スイッチを押すことに失敗したまま気がつかずに寝てしまったようです。困ったものです。
昨日は、
来年行われるパリオリンピックの出場権をかけた大会である、
ワールドカップの最終日でした。
金曜日に5試合を終え、5連勝と1位にいた日本ですが、
残り2試合はトルコ、ブラジルと言う上位国との対戦を控え、
2連敗すれば出場権を獲得出来ない状況でした。
土曜日にトルコに1-3で敗れ、
昨日はブラジルに勝つしかなくなった日本でした。
共に1敗で並んでいたブラジルとの戦いはフルセットにもつれ込み、
21-25、25-22、25-27、25-15と競った戦いになり、
最終セットも10-10と一進一退の攻防でしたが、
ここから一気に5連続でポイントを失い、10-15で敗れました。
数値だけ見ても、ある程度想像がつくかもしれませんが、
強豪チームは終盤の勝負処で、集中力を高め、
得点を取り切ることが出来ます。
重要な試合程、プレッシャーが掛かり、
「ここが勝負の分かれ目」と言う場面でいかに質の高いプレーが出来るか。
バレーボールに限らず、テニスでもサッカーでも同じでしょう。
そこで点を決められる選手がいるのかいないのか?
バレーで言えば、緊迫した場面でも、
しっかりサーブレシーブをセッターに返せるのか?
セッターは質の高いトスを上げられるのか?
あるいはコンビネーションを使えるのか?
アタッカーは冷静に、決めきることが出来るのか?
ミドルブロッカーは相手のスパイクを止められるのか?
あるいはワンタッチを取れるのか?
やはり、その最後の質がまだ日本には足りないと言うか、
永遠の課題のような気がします。
ブラジルも、前半だったり、セットの途中では、
エースアタッカーもミスをしますし、
ブロックで止められたりもしますが、
ここで決めなくては!
と言う場面では1発で仕留める精神力、技術力、パワー。
ブラジルだけでなく、トルコにしても他の上位国にしても、
そこが勝負の分かれ目となりました。
真鍋監督のデータを駆使したバレーは大切ですが、
最後の最後はやはり気持ちの問題でもあり、
データーを参考にしながらも、
そのデータを超える?プレーが出来る選手の育成が、
必ず必要となるでしょう。
例えば、古賀選手と井上選手がブラジル戦の終盤、
控えになり、出場出来ませんでした。
理由は真鍋監督が頼りにしたデータから、
決定率が落ちたと言う理由でした。
真鍋監督を非難するつもりは全くありませんが、
監督の対応には、データに頼る時に最も陥りやすい、
表面的数値の罠に嵌まっていた気がします。
例えば古賀選手の決定率が低いのは、
相手のマークが厳しいからで、
替わりに入る選手は、最初はそこまでマークされないので、
決定率はそれほど下がらないように思います。
しかし、ファイナルセットの競り合いの場面などは、
当然古賀選手と同様のマークを受けるので、
その時に、古賀選手とどちらが決定率が高いか?を、
判断する必要があるでしょう。
それが、第4セット、第5セットで終盤突き放された要因です。
もちろん、古賀選手が出ていれば勝てたと、
短絡的に思っている訳ではありません。
ただ、データに拘り過ぎていないか?
気になっている私です。
いずれにせよ、古賀選手も井上選手も、
ここぞと言う場面で決定率が下がったのは事実。
ブロックに当てて外に弾き出すプレーが、
昔のアタッカーより少ないのも事実。
原因はアタッカーだけの問題ではなく、
セッターのトスの問題もあるでしょう。
相変わらず、トルコ戦、ブラジル戦の、
ミドル攻撃やバックアタック攻撃の数は、
致命的に少なかった事も含め、
やはり負けるべくして負けた気がします。
そしてもう一つ、
監督が使う選手は、
少なくとも監督が好調と思っているはずですよね。
しかしど素人の私ですが、コートに立っている選手より、
ベンチにいる選手を何故使わないのか?と思うことも多いです。
まあ、この辺はど素人の私の感想が間違っているのでしょう。
ただ、交代で出場して活躍してくれれば良いのですが、
折角出てきても、決まらないスパイク等を見ると、
何故?何故?と、どうしても思ってしまいます。
結果論なのに▪▪▪▪▪
兎に角、来年までにさらにレベルアップして欲しいですね。
さて、この大会で出場権を獲得した国は、
1位:トルコ、2位:アメリカ、3位:ブラジル、
4位:セルビア、7位:ポーランド、8位:ドミニカ共和国
の6ヶ国です。
今予選を終えた段階で、
出場権を獲得出来なかった国の世界ランキングは以下の通りです。
5位:イタリア、6位:中国、9位:日本、10位:オランダ、
11位:カナダ、12位:ドイツ、13位:タイ、14位:ベルギー、
オリンピックに出場できる国はあと5ヶ国。
パリ2024オリンピック バレーボール競技およびビーチバレーボール競技 出場国決定プロセス
詳しく知りたい方は上記ブログをお読みください。
来年行われるネーションズリーグの予選ラウンド終了時点での、
世界ランキングに基づき、
まず、この時点で出場国のない大陸の国の最上位国が出場決定し、
残りはランキング上位国から順に出場権を獲得するようです。
今回のオリンピック予選で1枠も取れていない大陸は、
アフリカとアジア&オセアニアなので、
5枠の内2枠は、
まず最初にこの大陸の最上位国に出場権が与えられます。
アジア&オセアニアのランキング最上位国は、現時点で6位の中国。
日本は9位なので、
かなり頑張らないとランキングの逆転は難しいでしょう。
そうなると、来年行われるネーションズリーグの予選ラウンドで、
今のランキングを維持、向上させることが必要です。
中国がアジア&オセアニアのランキング最上位国となり、
オリンピック出場となれば、
出場を争う国で、9位の日本よりランクが高いのは、
5位イタリアだけとなります。
然し、日本より下位とは言え、
10位オランダ11位カナダ12位ドイツも、
虎視眈々と出場を狙っているので、
油断すれば逆転されてしまうでしょう。
まだまだ厳しい戦いが残ります。
ガンバレ日本です。