東口のG大阪への移籍決定情報に、なんだか未だに頭の中でいろいろ複雑な思いが渦巻いており、すっきりしません。とにかく「はいそうですか」って簡単に納得できるわけはなく、かといって「許せん!このやろー!一生恨んでやる!」というわけでもない。とにかく、「いろいろな思い」が絡み合っているのですよ。そこでその「いろいろな思い」ってヤツを、整理してみることにしました。
【とにかく、ありがとう!】
・今まで新潟の守護神として闘ってくれて、ありがとう。気迫あふれるプレーで何度もボクらを感動させてくれて、ありがとう。チームを去ることになったとしても、その事実は何ら色褪せることはない。東口には感謝の気持ちだ。これは間違いない。
【新潟を捨てやがったな!】
・東口はフロントが「チームに残ってほしい」と慰留したにもかかわらず、チームを去って行くわけだ。どんな理由付けをしても「チームを捨てて出て行く」という事実は、変わることはない。
【大阪は故郷だし、年俸のこともあるし】
・東口にとって、大阪は生まれ故郷。家族もいるし、親戚もいる。友達だって多いはず。子育てだってきっと地元でしたいよね。そんな故郷のチームから、27歳というこのタイミングでオファーがあればね。しょうがないよ。しかも年俸5000万だってさ。こりゃぁ新潟には絶対に出せない金額だもの。あと何年プレーできるかもわからない短いサッカー人生で、少しでも稼げるチームに移籍するのはしょうがないさ。
【ケガから復帰したばかりだろ?】
・東口と言えば、ケガの多い選手。顔面骨折に2度の靱帯損傷。8カ月間の長期離脱を2度もしたけど、チームはリハビリサポート体制を整え、サポーターも温かい声援を送り続けたわけよ。今シーズンだってケガから復帰したのは7月の柏戦から。東口って、まだ1年間を通してアルビのゴールを守り通したことがないんじゃない?まずは新潟で、しっかりシーズンを通して活躍してからなんじゃないのか?それが仁義ってモンだろ?
【1億円をありがとう!】
・どうやらガンバからは移籍金が1億円入るらしい。もし移籍が来シーズン終了後ならば、移籍金ゼロでもっていかれちゃうわけだから、「育成型クラブ」のアルビレックスとしては、今回の東口の移籍はある意味で理想的。「育てて売る」という模範的なパターンですよ。大事なのはこの1億円を有効に使って、レオ・シルバと堅碁の慰留に全力を尽くすことだ。それに、東口はケガの多い選手。もう1回靱帯をやっちゃったら、選手生命は終わりかもしれないというリスクもある。売れるときに売っておくというのは、チームとしても得策でしょう。
【ヤスのチャンスだ!】
・東口も北野の大宮への移籍によってチャンスが回ってきて、レギュラーの座を掴んだ。GKはケガ以外メンバーを変えることがほとんどない特殊なポジション。東口がアルビの守護神でいる限り、アルビユース出身の生え抜きである期待のヤスにチャンスはなかなか巡ってこない。今回の東口の移籍は、チームの新陳代謝を進め、ヤスの一人立ちを促すビッグチャンスと捉えるべき。
まぁ、いろいろな思いがボクらサポーターの胸の中には渦巻くわけですよ。ただ一つ言えることは「ボクらサポーターは移籍しない」ということ。ボクらはアルビレックスのサポーターであり、東口のサポーターではないのであります。チームを去っていく選手をこれから熱く応援することはないし(興味は示すでしょうけどね)、なによりも一番大切なのは「今のわがチームの選手」であります。
よーし。もう吹っ切ったぜ!