神戸戦は2-1での逆転勝利でありました。わがアルビレックスは、適地敵地で価値ある、非常に価値のある勝ち点3を積み上げることができました。
主力4選手(レオ、尚紀、マサル、コルテース)を欠く非常事態に、柳下監督が選択した先発メンバーは、CBに今季途中加入した林(イム)と健太郎、注目の右サイドバックには舞行龍、左は前野、ボランチには優平と特別指定選手の大学生・端山、サイドハーフに平松と康裕、2トップには指宿とラファ。まるで、新チームを見るかのような布陣。あっ、キーパーはもちろん守田ね。
ところが、この布陣が素晴らしいパフォーマンスを見せるわけですよ。決まりはしなかったけど、ラファのシュートとその後の詰めでビッグチャンスを作ったシーンとか、前野が気迫溢れるプレーで相手のシュートをゴールマウスから掻き出したシーンとか、とにかく走り回る優平とか、見ていてワクワクするゲームでした。
前半はスコアレスで折り返すわけだけど、神戸のネルシーニョ監督は策士ですね。前半途中で2枚も交代カードを切る大胆な采配(千真はケガか?)。神戸は懐かしいPJ(ペドロ・ジュニオール)が登場しました。そして、新潟もCBの林(イム)が負傷交代。カズがピッチに入りました。「最初からカズでいいんじゃね?」は、わが家でのテレビの前での夫婦の会話。
後半に入り15分頃、カウンターから神戸の森岡にゴール前にボールを持ち込まれ、そのままゴールを決められ失点。先制点を許します。この時は見ていて「あれ?あれ?」って感じ。森岡についていたのは健太郎だったのかな?どうしたんでしょ?
ところが、そのわずか4分後、いい時間帯に指宿の同点弾が炸裂します。前野のクロスに、相手GKの動きを冷静に見ながらシュート。ゴールネットが揺れます。やった~!指宿!千両役者!
そして、圧巻は康裕の逆転弾です。ラファと交代してピッチに入った山崎との華麗なワンツーで、後半40分に「完璧に相手を崩した芸術的な一発」が決まりました。あ~「熱くさせたぜ、康裕!」G裏も、テレビの前のサポーターも、大興奮の一瞬でありました。すばらしい!
それにしても、チームの非常事態にこんな底力を発揮できるなんて、すばらしいですね。特にすごかったのは、ボランチの優平です。ゲーム中にあの長い髪をなびかせながら無尽蔵のスタミナで走り回る姿に、何度も「すげぇ~!優平!」と声を上げました。いい人に来てもらいました。完全移籍してください。嫁さんと子どもを連れて新潟に住んでください。
そして、左サイドバックに入った前野。コルテースの負傷に、「ここがチャンス」とばかりの大活躍でした。同点弾の指宿のゴールのアシストはもちろんだけど、気迫溢れるプレーで相手シュートをゴールから掻き出したシーンや、セットプレーのキッカーなど、今後の活躍が楽しみなプレーをたくさん見せてくれました。
「身体を動かすのは心!」試合後のインタビューでヤンツーが言ってた言葉だけど、まさにその通り。アルビ選手たちの熱いハートを感じた今日のゲームでした。
これで、勝ち点は29。甲府に追いつきましたが、得失点差でアルビが上回り年間順位は14位へ。鳥栖(31)、仙台(31)との差が2、神戸(32)との差が3と、次のターゲットの背中が見えてきました。残留争いからは決別できそうですかね。いやいや、油断は禁物。一戦必勝の気持ちで行きましょう!