おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

エリザベートコンクール Closing Concert 務川さん

2021年06月10日 | コンサート情報
最後まで見届けようと、日本時間の夜中にLive中継のある、クロージング・コンサートを観ました。

務川さんが最初なので、それで寝てしまってもいいかと思いながら見始めました。

務川さん、サン・サーンスのエジプト風を演奏されました。
ロン・ティボーの時よりさらに良くなっていました。

彼の演奏は聴いていて楽しい。楽しませてくれる。
ライヴ中継前に彼のTwitterを拝見しましたら、「よっしゃあやったるぜーーーー‼‼」「ワクワクが過ぎる!」の言葉が。

こうじゃなきゃ、ピアニストはやっていられないな、と楽しみに中継が始まるのを待ちました。

演奏は期待通り、面白く、楽しかったです。

その後はレドキンのプロコフィエフNo.2でしたが、この気分の後に聴く気になれず、時間潰しに色々見ていたら、務川さんの記事を見つけじっくりと読んでしまいました。

「曲のフレーズを言葉に置き換えると、どうなるだろう」と考えるようにされているとか。自分が感じたことを言語化するよう意識されていると。

なるほど!それで務川さんの演奏は情景が見えてくるようなのだ、と分かりました。

それともうひとつ、「あっ、やはりそうだったのか」と思ったことが書かれていました。

エリザベートコンクール参加について、”出るからには単に経験として出るのではなく、「勝つこと」を意識して臨むつもりです。”と。

彼の演奏は攻めていました。勢いがありました。
少し前にも書きましたが、阪田さんに足りないと思ったものです。確か阪田さんは海外のインタビューで、1位を取るということではなく(そのあと何のためかお話しされていましたが忘れてしまいました・・)と、反対のことを仰っていました。

お2人の立場は違うので、向かう方向が違うのは当然です。

務川さんの記事。ピアニストになりたいピアニスト、務川慧悟の本音 | ららら♪クラブ

阪田さんのブラームスのコンチェルトを弾き終えた時の表情が忘れられません。
そして、リストのコンチェルトが終わった時の表情も。
彼にとっては勇気ある挑戦だったと思います。


で、最後の1位の方のショパン。
ん~・・・。軽やかで指が良く回り、フランスっぽいエッセンスがありますが、オケの中でくすんでしまい、ソリストとしての存在感が感じにくい・・

なんか、モヤモヤ・・
コメント
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