おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

阪田さん、リサイタル特別公演のお知らせ

2021年06月22日 | コンサート情報
阪田さんの想いに見事にハマった新人ファンからお知らせを。

帰国されて2週間の隔離待機中とのこと。

ピアニストは自宅でやることがいくらでもあるので、休養されながらコンサートの準備を進められていらっしゃると思います。

ベルギーからのご自分へのお土産も沢山あるようで、今回は楽譜屋が見つからず、珍しい音源を色々と購入されたようなので、聴く楽しみも待っているかと思います。

さて、私はクロージング·コンサートが終わるまでに2度も、務川さんにあって阪田さんに足りなかったものを書きました。

務川さんは「勝つことを意識している」、阪田さんは「1位を獲るということではなく」そのあと大切な事を話されていたのに、何だったか忘れた私はとっても無礼者です··

特別公演のプリセールを前に、リモートでインタビューを受けられたようで、その中でちゃんとお話しされているので、ご紹介させて頂きます。

「自分の音楽をぶつけて臨んでみたいと思いました。今まで出場したコンクールは、やっぱり勝ちやすい選曲を意識していたところがあります。でも今回は、あえてそれを考えず『自分が音楽家として勉強してきたのはこれだ』という音楽を提示して向かった大会でした。」

ブラームスのコンチェルト第2番に関しては、限られたリハーサル時間でリスクがあるし、審査員の好みがすごく出る作品だと思うとしつつ、

「でも、そんなことより、自分が一番素直に自分らしく演奏できる曲を選びました。自分はヨーロッパの伝統の中で勉強してきた人間なので」

スコダに最後にレッスンしていただいた曲であることもお話されています。
レッスン後、スコダの師であるエドウィン·フィッシャーとフルトヴェングラーが演奏したCD を一緒に聴き、その演奏解釈について話し合ったのも忘れられない思い出と。

インタビュアーの方が、決勝ラウンドで時折見せた幸せそうな笑顔が印象的だったと伝えると、「それが一番かなと思います」と。

演奏後のインタビューでも、開口一番「この曲が演奏できて幸せだ」と仰っていました。

私はモーツァルトのコンチェルトの時の幸せそうなお顔も印象に残っています。

今回、阪田さんの演奏を聴いて何度も込み上げるものがあって、何度も聴いてしまうのは、本物の音楽家の演奏だからです。良く聴かせようとか、飾ろうとかで作ったものが全くない。少しも怯まず、がっしりと音楽に正面から向かっている。

このようなピアニストだと知らなかったので、今までどうして聴いてこなかったのかと思いましたが、ここに来て阪田さんが以前とは変わったからだと分かりました。

だから、出会えたピアニスト。
このタイミングだから出会ったピアニスト。

このコンクールをこれまでの音楽人生の分岐点だった、とも阪田さんは語っています。

6/24(木)プリセールです。リサイタルは7/17(土) ミューザ川崎
さぁ、チケットgetするぞ ! !
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする