不思議な音の国上巻を使っている間に弾くことのできる、聞き覚えの曲がいくつかあります。
イリーナ先生も色々とされていますが、全く同じものでなくとも良いわけです。
私はよく、「こいぬたちのワルツ」を弾いてもらっています。
はじめの一歩にも載っている曲です。
よく知られている「チョップスティックス」「トトトのうた」のことです。これを両手同時に弾かず左右右と弾いていきます。
鍵盤のドレミの位置を覚える段階で使えます。
目的はそれだけではなく、指先の支えや腕の重さを使って弾くことです。
この曲は3の指で弾いた方が良いです。
よく2の指で弾いてしまう生徒さんがいますが、そうすると大抵鍵盤の端を手首を低くして弾いてしまいます。
これでは腕の重さが鍵盤に載らないので、3の指で鍵盤の真ん中を弾くようにすると良いと思います。
私はこの曲を弾いてもらう時に、こちらの楽譜を渡しています。
音符の読み方はまだしていない段階なので、これは絵を見てもらうために渡しています。
手前のダックスフンドは耳をかじってケンカしています。
これは最初がファソソと隣同士でぶつかっているので、「なんだよ、ぶつかるなよ」と言っているのかも、と話します。
奥の白い犬は仲が良さそうです。
これはミソソと3度離れた所を表している設定にして、鍵盤がひとつあいていると「仲良しな音がする。少し離れたから踊りやすくなったのかな」と話しています。
そのあと少しずつ音は離れて、最後は遠くなってバイバイ。
この曲は初めから全部やると覚えにくいところがあるので、後半の8小節から覚えてもらうと上手く行きます。
後半を覚えたら、「もっと長く弾くことが出来るんだよ」と言い、「離れて寂しくなったから、少しずつ近付いてまた最初と同じように踊るの」と言って、覚えにくい所をやると上手く行きます。
あの折り返しの所です。ドを何回弾くか分からなくなり、どこを弾くか覚えにくい所です。
曲を覚えることだけが目的ではないので、良くない弾き方をしていたら必ず直す必要があります。と、イリーナ先生の動画を拝見して私は甘々だったので、自分に言い聞かせることにしました。
腕の力みや指の力み、指先の支え等は出来るだけ早く直す必要があり、直りが速いほど他のことに時間が使えます。
イリーナ先生のレッスン動画を拝見して、上巻で習わない弾き方だからまだやらないでおこうと考える必要はないのだということも分かりました。
短いレガート程度は、「さあ、ねましょう」の全音符で腕を外側に開くことをしたら出来るわけです。
やりたいことがたくさんあります。
上巻の生徒さんのレッスンが待ちきれません。