前回、楽器を弾く体づくりが出来ないまま進むと悪い癖になり、弾きにくさの原因になると書きました。
投稿したものを読み直していて、楽器は音の良し悪しは耳で判断するしかないのだと改めて思いました。
スポーツですと、逆上がりが出来なければわかります。だから練習します。
前転が出来なければやはりすぐに分かります。だから練習します。
練習をするうちにコツを見つけ、できるようになるかもしれません。
ところがピアノは、音が汚かろうが滑らかでなかろうが、鍵盤の場所を押すなり触るなりすれば知っている曲になります。
ヴァイオリンはキコキコ、ギーギーした音で弾いても美しくないことはすぐに分かります。だから、ボーイングの練習を丹念にして美しい音で弾けるよう練習します。
ヴァイオリンのボーイングのことを検索してみましたら、EYS Music Schoolさんの記事に、
「バイオリンのボーイングはなぜ重要なのか」「正しくボーイングできないと?」というものがありました。
次のように書かれています。
「バイオリンのボーイングはなぜ重要か」
バイオリンのボーイングがバイオリンを演奏する上での音色に関して、全てを支配していると言っても過言ではないでしょう。バイオリンには弦をこする位置、「鳴るポイント」が決まっています。その「鳴るポイント」を常に弾いていれば、美しい音が鳴り続けます。しかしそこから外れてしまった場合、せっかくの演奏が台無しに。バイオリンのボーイングはとても重要です!
「正しくボーイングできないと?」
正しくボーイングができないと、音がかすれたり、雑音が鳴ってしまったりします。また、音飛びを起こしたり、スラーがきれいに掛からなかったり、、、その影響は数えきれません。正しいボーイングは弓の軌道を正しく取ることだけではなく、弓の力のかけ方にも影響してきます。このことからも、いかにバイオリンのボーイングが重要かお分かり頂けることでしょう。
その他にも、正しい腕の使い方、手首、指についても書かれています。
【バイオリンのボーイングとは?】正しいやり方とよくある悩み3つを現役プロが徹底解説 | Music Lesson Lab
こちらの記事を読んでいて、ヴァイオリンの世界はしっかり基礎が共有されていると思いました。上手く弾けない原因と対処法があるようです。
おそらくこちらの記事を書かれた方の独自の考えではなく、ヴァイオリン界では常識なのだと思います。
ピアノは、これがない・・
音が鳴らない、硬い、パサつく、滑らかさがない。
この原因がどこにあるか講師自身もよくは把握していないので、しっかり弾いて、なんてことになり根本的な解決に至らないように思います。
ヴァイオリンは世界に通用する日本人が多いですが、ピアノは全く逆です。
ピアノはどう身体を使う楽器かを、教える人間が正しく理解する所から始めないとこの先も永遠にこのままだろう、と自分はなんぼのもんじゃと思いながら思うのです。