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ブラジルの宗教事情

2011年08月26日 | ブラジル雑記
2009年の国勢調査の結果から、宗教に関する興味深い結果が出てきました。

ブラジルは、カトリックが国の宗教とも言っていいぐらいです。
もともとポルトガルが宗主国だった影響なのですが。
そのため、堕胎なども公式には禁止されていて、現在いろいろ論議されています。

さてさて、そんなカトリックの国だったブラジルですが、現在大きな変化が起きています。
昨年度の調査で、カトリックを信仰する人の数が、前回の調査より9%少なくなり、67,48%となりました。
調査が始まって以来、140年間で、初めて70%を割り込んだのだそうです。
ちなみに調査が始まった1872年にはカトリック人口は全ブラジルで99,72%だったそうです。
そのころは国民総カトリックだったのね。
今回の調査では、とくに10歳から19歳までの若者層でカトリック離れが進んでいます。

で、その減ったカトリック人口に対して、今回の調査で著しく増加をしたのがエバンジェリコと呼ばれるキリスト教宗派。
この辺、詳しくないので、うまく書けないのですが、とくにブラジルではAssembleia de Deus とか Universal do Reino de Deus とかの団体の増加が目立つそうです。
これらの団体は1990年以来爆発的に増加しているそうで、現在総人口比で20,23%(2003年の調査では17,88%)だそうです。

キリスト教の宗派に関しては、詳しく書くと、それだけでブログが一つできそうなぐらい多いそうですので、ここでは簡単にカトリックとエバンジェリコと呼びます。
ちなみにある方のブログによると、エバンジェリコとは福音派と訳されていました。

従来のプロテスタントも2003年は12,49%で2009年には12,76%とわずかながらに人口を伸ばしています。

州の中でとくにカトリック人口減少が目立つのはロライマ州、リオデジャネイロ州で、カトリック人口比でロライマ州が46,78%、リオデジャネイロ州の49,83%です。
リオデジャネイロ州ではそのほかにも無宗教層が増加中だそうです。
反対にカトリック人口が多いのがブラジル東北部地方。
ピアウイ州やパライバ州。
ピアウイ州では87,9%がカトリックだそうです。
これは貧しい農村部では現在もなおカトリックが根強く信仰されているためだそうです。

宗教に関することは所得とも大きくかかわってきています。
ブラジルは所得によって大きくAからEまでに区分されています。
新興のエバンジェリコの団体を占めるのは、ほとんどがクラスD、E、つまりかなりの低所得層となります。
これはこれらの宗教団体に入ることにより、一定の保護を受けられるためです。
そういえば、リオにいたころ、我が家で働いてくれていたメイドさんも、熱心なエバンジェリコ教徒でした。
聞いていたラジオはそれ関係のものばかり。
彼女の友達、親戚等々も、みんな同じ団体の教徒でした。
総じて言えば、リオのように豊かでない人たちが多く住むファベーラが多いところは、エバンジェリコ人口の比率が高い?

そのほかにも興味深かったのが、東洋系宗教(とだけ書かれていたのですが、これって仏教、神道?イスラム教は?)がとくに多いのがサンパウロ州。
これって東洋系移民が多いから?
なんか納得。
お寺もあるしね。
アフリカ系宗教が多いのが、以外にもリオグランジ ド スル州だそうです。
以外~。
絶対にバイヤ州だと思っていたわ。
なぜでしょう?
これって不思議。

ブラジルに来た時に「ブラジル人とは宗教と政治の話はするな」と言われました。
人それぞれ、信じるものは千差万別、そしてそれをブラジル人てとくに強く主張するからでしょうね。
宗教にはあまり縁のない私ですが、今回の調査結果、現在のブラジル世相を映し出しているようで、なかなか興味深かったです。







コメント (2)
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