アマゾンわんわん日記 2018

復活しました!
のんびりやっていきます。
また よろしくお願いします。

ブラジル生活 成人式!

2012年04月13日 | 人間
4月11日、私がブラジルに来てちょうど20年目の記念日でした。

1992年4月11日、午前7時ごろ、ロサンゼルス経由のバリグ機は、サンパウロでほとんどの乗客が降りてしまったガラガラの機体で、リオデジャネイロのガレオン空港に到着しました。
飛行機の窓からは、真っ赤な朝焼けが見えました。

初めておりたったブラジルという国の、むっとする空気。
「今日は涼しいほうですよ。」と出迎えに来てくださった方が言っていましたが、たちまち汗が噴き出してきました。
山肌にへばりつくように建つファベーラ、街中の喧騒、のんびりした田舎から来た私には、すべてが驚くことばかりでした。

私は職場からの派遣という立場できたので、到着した次の日からもう仕事。
時差ボケをするひまもありませんでした。
海外での仕事は自分から望んだものでしたが、まさかこんな遠い国にくるとは思ってもいませんでした。
まだインターネットもないころのことで、毎週日本にかける電話、友人たちから届く手紙がとても楽しみでした。

あれから20年。
派遣期間が終了すると同時に帰国・退職し、日本で結婚手続き、ビザを取得した後、半年後に再びブラジルに来ました。

初めてブラジルに来た時に私を助けてくれた方々の何人かは、すでに鬼籍に入られました。
凶弾に倒れた方もいますし、事故で亡くなった方、病気で亡くなった方もいらっしゃいます。
仕事を失い、その後どうなったかわからなくなった方もいます。
本当に多くな人たちと出会い、多くの人たちとお別れしました。

日本で暮らした20数年は、両親に守られ、家族や地域の人たちに守られて過ごした日々だったと、今になってしみじみ思います。
そして、ブラジルで過ごしたこの20年、夫を含め多くの人たちに見守られ、助けられて過ごしてきた20年でした。
この先、私はずっとブラジルで暮らしていく予定ですが、この先の20年、自分が今度は人を助けてあげられる、そんな存在になっていければと思っています。

あっという間だったこの20年。
40歳だった夫は60歳に、26歳だった私は46歳になりました。
毎日毎日を大切に生活していきたいと思います。

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする