アマゾンわんわん日記 2018

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火の車?!

2012年11月18日 | ブラジル雑記
サンパウロの警官襲撃に始まったさまざまな襲撃事件。
一般市民が巻き込まれるようになり、10月だけでサンパウロ市内で149人の方が犠牲になったそうです。
この中にはもちろん警察官も多く含まれます。
昨年の同じ時期に殺された人の数は72人だったそうです。

先日は流れ弾で、1歳8ヶ月の赤ちゃんがなくなりました。
車の中でお母さんが抱っこをしていたところにあたったのだそうです。
お母さんのほうも怪我をしました。

また、この襲撃事件はサンタカタリーナ州にも飛び火して、州都フロリアナポリスを中心に、多くの襲撃事件が起こっています。
襲撃事件の中でも、多いのが「バスの襲撃」。
暴漢がバスに乗り込み、乗客にバスから降りることを命じ、その後でバスに火をつけるというもの。
12日月曜日一日、サンタカタリーナ州のイタジャイという街だけで、5件のバス放火事件が起こりました。

15日の朝、イタジャイで起こったバス放火事件があります。
イタジャイ市内のある住宅地で、午前9時半ごろ、約50人の乗客の乗ったバスが、オートバイでやってきた二人組みの暴漢に襲われました。
暴漢らは乗客にバスから降りるよう命じ、バス後部に油をまき火をつけました。
その後、またオートバイで逃走。
バスは後部から黒い煙を上げ、燃え出しました。
周りは住宅地です。
近くの民家に火が移りそうになりました。
それをみた29歳の、整備士の青年がバスに乗り込みました。
彼は火のついたバスを運転し、近くの空き地まで行きました。
周りに何もないことを確認、バスから飛び降ります。
その後、消防士達が消火活動を始めましたが、まもなくバスは全焼しました。
後には、真っ黒な鉄骨しか残っていませんでした。

テレビのインタビューでは「すぐ近くに母親の家があったので、とにかくそこに火が移らないようにとしか考えていなかった。怖かったけれど、ほかに方法が無かった。バスを停めた場所は、とにかく最初よりは周りへの影響は少ないところだった。バスは後部はひどく燃えていたが、前のほうは大丈夫だった。ただ煙がひどく、呼吸するのも難しかった。」と答えていました。
バスが燃える煙は、一時15mほどの高さにまで上がったそうです。



燃えるバスを運転して、付近の住民を救った青年と完全に燃えてしまったバスです
G1サイトから写真を借りました。
また、内容はG1サイトとVEJAサイトを参考にしました。

今のところ、こうした襲撃事件はサンパウロとサンタカタリーナを中心とした地方だけですが、今後どんな展開になっていくのか…
VEJAのサイトによると、サンパウロの襲撃事件は収束に向かいつつあるようだとのことですが、サンパウロだけで、週末を中心に、まだ一日に5人から8人の方がなくなっているという状況です。
ワールドカップ、オリンピックといった大きなイベントを控え、治安の回復が心配されています。


コメント
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