アマゾンわんわん日記 2018

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マンゴーカクテル

2020年09月29日 | 料理
マンゴー好きな私のために、夫がマンゴーをお土産にたくさん持ってきてくれました。
それとは別に、職場でもたくさんのマンゴー。
マンゴーの季節一気に到来。
夕方、夫がマンゴーとウオッカのバッチーダ(カクテル)が飲みたいというので、何年かぶりに作ってみました。



ウオッカ、氷、マンゴーの果肉をミキサーにかけただけ。
甘味料も一切入っていません。

     *     *     *     *     *

このカクテルを作ると、必ず思い出す人がいます。
彼女は私のブラジルでの姉でもあり、母でもある人でした。
ブラジルのことも良く知らない派遣としてやってきた私に、本当に親身に接してくれ 様々なことを教えてくれました。
派遣職を退職し、夫と結婚、娘を出産した後は、母のように気を配ってくれ、特に夫が単身赴任で他の都市に移った後は「近くまで来たから」と言っては よく様子を見に来てくれました。
そんな彼女のSITIO(山荘)には大きなマンゴーの木があって、季節になると必ず「マンゴーのバッチーダ」を作ってくれました。
10年ほど前にご主人様が亡くなられ、その後を追うように、間もなく彼女も旅立ちました。
彼女が旅立つまでには、いえ 彼女が旅立って8年にもなる今でも いろいろ思うところはあります。
もしも 私がリオにいて 彼女が私を気遣ってくれたぐらい、私も彼女を気遣ってあげることができたら、もしかしたら彼女はそんなに急いで旅立つこともなかったのではないか、とか。
でも、みんな 私の想像でしかなく、後悔の思い出しかないのです。
恐らく 彼女は、私が何をしようと、彼女の実の息子さん娘さんが何をしようと、大きな流れに巻き込まれたように、亡くなったご主人様のところに何に迷いもなく一心に旅立って行ったのではないかと思うのです。

     *     *     *     *     *

私もブラジルの生活が長くなるにつれ、多くのことが「過ぎ去ったこと」としてくくられるようになってきてしまいました。
それでも、こうして季節の新鮮な果物をいただくと、あの時の彼女の言葉が、まなざしが、私をいたわる、叱る、慈しむその様子の一つ一つがまるで昨日のことのように感じられます。

現在と忘れえない過去のことを繋ぐマンゴーの実。
私ももう彼女が私を迎えてくれた年齢になろうとしています。
彼女のように物事にこだわらない、多くの物を受け入れるでっかい懐を持った女性になれるか、ともすれば忘れてしまうこの気持ちを、マンゴーは思い起こさせてくれるのです。

コメント
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