田原城は、三河国渥美郡田原(現在の愛知県田原市田原町)にありました。
1480(文明12)年ころに戸田宗光(全久)によって築城されましたが、その後、今川氏
に支配された後、松平氏譜代の本多広孝、池田輝政の重臣である伊木忠次と城主が入れ替わりました。
江戸時代には田原藩1万2千石となり、譜代大名が置かれました。
二の丸に田原市博物館がつくられており、その駐車場を利用しました。
二の丸櫓内に展示されていた、復元模型
もともと海に面した小さな丘に築かれておりましたが、17世紀後半ころに大規模な干拓が行われ、田原城は陸地にむき出しとなり、現在に至っています。
大手門に相当する桜門
再建されたものです。
堀のほとんどは埋められており、桜門の脇に池となって残っているのみです。
枡池と
袖池
三ノ丸は護国神社となっています。
新しい時代に作られたもののようですが、
水路への転落防止を兼ねたモニュメントでしょうか。
ひょっとして、昔からの石材を使用しているかもしれません。
本丸跡は巴江神社が置かれています。
なんと東郷平八郎書です。
1664年(寛文4)年から明治維新まで治めた三宅氏の祖である武将児島高徳が祀られています。
本丸と二の丸の間に空堀がつくられています。
そこにつくられていた八つ橋およびあじさい
野面積みの石垣が見られます。
井戸が残されているあたり、当時の遺構でしょうか。
二の丸は田原市博物館となっています。
所在地: 愛知県田原市田原町巴江11-1
開館時間: 9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日: 月曜日(月曜日が祝日の場合はその翌日),展示替日
閲覧料: 一般 210円 , 小・中学生 100円
復元された二の丸櫓
二の丸と道を隔てたところにある崋山会館は連絡路でつながったいました。
崋山会館
崋山神社の境内にあります。
郷土の偉人である渡辺崋山が祀られています。
桜門の正面にある田原市民俗資料館
所在地: 愛知県田原市田原町殿町33
開館時間: 9:00~17:00(入館は16:30まで)
開館日 月曜日(月曜日が祝日の場合はその翌日)
観覧料: 無料
江戸時代以降の庶民の暮らしを中心にした歴史・民俗・生活工芸資料が展示されています。
どこの市町村の民俗資料館でも見られるようなテーマですが、ここの展示物は見応えがありました。