東名高速 吉田ICを降りてバイクで約5分、小山城へやってきました。
遠江国と駿河国の国境である大井川のすぐ西にある小高い丘のこの地には、かつて「山崎の砦」が築かれていました。
今川義元没落後、武田信玄と徳川家康の間で攻防が繰り返されることになりますが、1571(元亀2)年、信玄が奪取した際、山崎の砦は小山城と名付けられ、武田流の築城術によって改築がなされました。
1581(天正9)年、高天神城が落城し、翌1582年(天正10)年には織田信長・徳川家康連合軍による甲州征伐が開始されると、戦況をみた兵たちは城を捨て小山城は自落してしまいました。。
駐車場はかなり広いです。
田園地帯の小さな丘の上にある平山城です。
現在は能満寺山公園として整備されています。
所在地: 榛原郡吉田町片岡2519-1
能満寺は、樹齢1000年のソテツが有名なようで、境内のあちらこちらにソテツが植えられています。
登城前に、大ソテツを鑑賞しました。
これは見事です。
いざ登城!
能満寺の裏に城跡はあります。
裏山というよりは、大きい裏庭といった感じで楽に登城できます。
直線的に石段を登る男坂と
ゆるやかに曲がる女坂がありますが・・・
男坂は立入禁止になっていました。
なぜか、ホッとしたりして・・・
3分ほどで本郭跡に到着
縄張り図
城跡で一番怖いのはクマ、次がスズメバチだと思います。
まぁマムシも注意に越したことはないですね。
本郭と二の郭を結ぶ土橋
このような説明があったので、下の土の部分が当時の様子に近いと思います。
三日月堀
丸馬出
三日月堀・丸馬出ともに本郭を守るために作られたもので、武田の築城の特徴でもあります。
模擬天守「展望台小山城」
所在地:榛原郡吉田町片岡2519-1
開館時間: 9:00~16:30
入場料: 大人200円,小人100円
定休日: 月曜日(祝日の場合はその翌日),12/28~1/5
犬山城を模したもので、小山城にあったものとは別物です。
展望台からの眺め
東側
北側
左から三日月堀・丸馬出。
赤い橋がある堀より左が二の郭、右が本郭です。
二の郭と三の郭の間の堀切
三の郭にある三重の三日月堀
小山城最大の見所ですが、木が生えていると堀は撮影しにくいです。
三の郭には吉田町郷土資料館もありましたが、
あいにく、日曜日なので休館日でした。
見学所要時間:1時間
デジャブ感がある天守と思ったら・・・笑
何もないよりいい???
暑さが和らぎツーリングにに適した気候になりました。でも、じきに寒くなりそう・・・
堀や馬出がしっかり残されているのにこの模擬天守は・・・。おそらく、建築物の資料は残ってないのでいたしかたないのかなぁ。展望台としてはなかなか眺めが良かったです。
おまけに、たいへん丁寧な説明しておられ臨場感いっぱいです、私の知識、また広がりました、ありがとうございました。
天守閣はなかったでしょう。櫓ならばつくられていたと思いますが、二の郭ではなく本郭しゃないかな?
見晴台ぐらいはあったかも?
馬出・三日月堀は復元されたものですが、わかりやすく、きれいに整備されているので、訪れる価値は充分にあります。