橋本屋吉次郎電子日誌

YAMAHA SR400・マツダ デミオ・ツーリング・城廻りについて・その他

本證寺

2010-04-25 | お城巡り(その他)


安城市の本證寺へ行ってきました。

鎌倉時代に創建された真宗大谷派の寺院で、三河三か寺の一つに数えられる名刹であります。

で、どうしてこれを「お城巡り」のカテゴリーに入れたかと言いますと、

これを見てください。



太鼓楼といいますが、いかにも城の櫓の感があります。

境内の周りは堀で巡らされています。





このような境内のつくりを城郭伽藍といいますが、これほど見事に保存されているものは全国的にも珍しいです。

三河一向一揆(1563年~1964年)の時にはここを拠点として徳川家康と戦っています。もちろん、負けましたけどね。

現在では、至極閑静なお寺となっています。





ところどころにこうしたありがたいお言葉が掲示してあります。



奥にあった立派な建物は何だったのでしょうか。

庫裏にしては大きすぎます。集会所とか宿坊とかの役目をしているのでしょうか。



本證寺
愛知県安城市野寺町野寺26

コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

荒砥城

2009-10-03 | お城巡り(その他)


荒砥城(あらとじょう)は、長野県千曲市にあった山城です。
幾たびか合戦の舞台になり城主も交代しています。村上氏→武田氏→上杉氏と盟主も変えてきたようです。
最後の城主である屋代秀正は、上杉の傘下であったにもかかわらず徳川に内通したため、上杉川に攻められ敗走しました。これにより廃城となりました。

千曲市の戸倉上山田温泉街のメインロードを西に進むと登り口に到着します。
けっこうな急坂を登っていきますが、道幅は観光バスも通行できるくらい広いので安心です。
駐車場に設置された案内図です。

案内所まで舗装された山道を登っていきます。

案内所で入場料は支払います。トイレはこれより上にはありませんのでここで済ませていきましょう。
さらにしばらく上り坂を登ります。
途中の路面にはこんなものが埋め込んでありました。

最近は鎧を着た侍達が登城する姿を思い浮かべて登ります。そうすればさほど苦にもなりません。
帰るとき、腰の曲がったおばあちゃんが「止まらない!止まらない!」と叫んで孫娘にしがみついておりました。足腰が弱って踏ん張りがきかなかったみたいです。登りよりも下りに注意が必要かも知れません。

この城は下から「三の郭」「二の郭」「本郭」といった構造になっています。三の郭には復元された建物はありません。
いよいよ、二の郭の門です。

くぐりぬけると、櫓が目につきます。

この上からは上田まで見晴らすことができます。方向を変えると川中島まで見えます。

兵舎です。内部は解説パネルが展示され、VTRを見るスペースにもなっていました。

いよいよ、本郭です。

石垣は平石を積み重ねたものです。

門をくぐって内部に入る(虎口)とまっすぐには進めない構造になっています。


本郭には二つの建物があります。

1つは兵舎です。

もう1つは館です。山城ですから本丸も質素なものです。

城主の席です。

座って、外を眺めてみました。

荒砥城跡は、2007年大河ドラマ『風林火山』において、武田晴信(信玄)の初陣となった海ノ口城攻防戦のロケ地として使われました(このときは海ノ口城と見立てていました)。

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本日のお城巡りは、

2009-09-27 | お城巡り(その他)

本日もシルバーウイングでお城巡りに出発!
目的地は安土城、でも・・・・


なんか様子が変だぞ?


昼食もポテトにホットドッグ?


城は城でも「火天の城」でした。

西田敏行演じる宮大工の頭領が織田信長(椎名桔平)に前代未聞の巨大な天守閣の築城を命じられ、苦労の末成し遂げるという戦国版プロジェクトXです。
頭領のおかみさん役の大竹しのぶの名演技には2回ほど泣かされました。
合戦シーンのない、今までにない角度から見た戦国時代劇です。
城マニアと福田沙紀ファンは是非映画館で見ましょう。
そうでない人はDVDが出たらレンタルするといいでしょう。そんな作品でした。

コメント (11)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

神岡城

2009-09-11 | お城巡り(その他)


神岡(現在は合併し岐阜県飛騨市に編入されています)は、鉱山で栄えた町でした。

1970年に三井金属鉱業神岡鉱業所の創業100周年記念として、神岡城の模擬天守と模擬城門が建築されました。

元来、武田信玄の命令で、高原諏訪城の支城として築城されたそうですが、元和元年(1615年)に江戸幕府の命令で破却されてしまいました。
遺構は石垣と堀だそうですが、当時の様相そのままというものではなさそうです。

天守閣横の堀を私が歩いて渡ったくらいですから、この浅さでは機能しません。

城門を渡ると小ぶりの天守閣が鎮座しています。

犬山城や丸岡城を参考にして作られた、鉄筋コンクリート製の模擬天守です。

ここは小高い丘の上にあり、神岡の町を一望できます。

隣接する鉱山博物館です。

明治元年に建設された農家の住宅である松葉家です(ここが一番おもしろかったりして・・・)。

神岡城は鉱山博物館・松葉家とともにアミューズメントパーク的に作られたようで、入場料もセットとなっていました。
しかし、鉱山の衰退とともにこの施設への客足も遠のいているようで展示パネルなどもいささか時代に取り残された感が否めません。

周囲には空き家になっているアパートなどもぽつぽつあり、寂しい限りです。
ニュートリノ観測施設スーパーカミオカンデの町として再起してもらいたいと思います。

コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

田峯城(だみねじょう)

2009-05-24 | お城巡り(その他)

田峯城は愛知県設楽町大字田峯字城の山里の中にあります。

空堀に架けてある橋は敵侵攻の際は落とせるようになっています。

まわりにはいくつかの曲輪が作られています。現在は墓地や茶畑として使用されていますが、だいたいの形状はつかめますし、説明札により当時の使用法もわかります。

門です。

見張り櫓に登ると、

現在でも、愛知・長野・静岡の県境付近であり交通の要所であることがわかります。


書院作りの、御殿が復元されていました。

実は、発掘調査の結果、この場所からは遺構が出なかったそうです。
したがって、この建物は史実に基づいていませんが、逆にそのために観光客におおらかに開放しています。

係員の方のお言葉に甘えて、お殿様の席で、

お茶をいただいて、まさに殿様気分。

刀の鑑賞もしました。

もちろん、刃は付いてませんが、大変精巧に作られた模造刀でした。

長篠の合戦で武田勝頼がやぶれると、城主の菅沼定忠は勝頼とともに田峯城へ退却しました。
ところが、留守をあずかる叔父の定直や家老の今泉道善の謀反にあって入城できず、武節城まで道なき山中を退却したそうです。
後年、定忠はこの城を襲撃し、謀反人をことごとく処刑しました。
特に首謀者の今泉道善は生きたままのこぎりで首を落とすという残虐刑に処したそうです。
処刑後に首をさらしたといわれる地や道善の首塚も近くにあります。


田峯城への経路はわかりにくいです。
国道257号線の「田峯」交差点で曲がって田峯観音の表示にしたがって行き、田峯観音に駐車・参拝し徒歩でゆっくり山里の歴史散策をされてみてはいかがでしょうか。



コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

足助城

2008-11-15 | お城巡り(その他)

愛知県で紅葉といえば香嵐渓(豊田市足助町)です。
足助城は香嵐渓の近くの飯盛山にあります。
この地は尾張・美濃・信濃と三河が接する場所であり、現在においても交通の要所になっています。

足助城は、戦国時代の山城の様子を見ることができます。
斜面を利用して曲輪や土塁が築かれています。

西の丸は柵で囲まれており、西に向かって長く伸びています。
立派な藁葺きの物見台が建っていてます。

南の丸です。

はねあげ戸が設けられており、くぐるとかまどと厨があります。厨は、板葺きで、中には台所があります。


南の丸にも矢倉があり、他国からの侵入者を厳重に監視します。

一番高い位置には本丸があります。

本丸手前の建物は家来の住居である長屋です。
本丸からの眺めです。

足助の町が一望できます。

この城は、竹下政権時のふるさと創世事業の一億円をもとに当時の足助町が発掘した資料を基に忠実に復元したそうです。ボランティアのおばあちゃんが解説してくれました。
ふるさと創世事業では、城を再建した市町村が多くあります。
しかし、史実にはない模擬天守閣や金しゃちほこを作ってしまったところも少なからずあります。
その点、発掘資料を基に復元した、旧足助町の英断には拍手を送りたいと思います。
訪れたのは、初夏でした、今頃ならば本丸からはすばらしい紅葉を望むことができるのでは中と思います。おすすめの城です。

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする