10月18日(日)、標記が開催中ですので、見学に行きました。井下俊作先生からご案内を受けたのです。
題名は毎年同じで、「A MESSAGE TO THE EARTH」です。材料や表現は毎年変わります。今年の先生のメイン作品は、木の枝を使った巨大な鳩でしたが、先週の台風で倒れてしまったので、木材で木を表現するような作品に変わっていました。餌をまいて本物の鳩を呼ぶということでした。後ろの大きなクスの木も借景として活用しています。
ウズラが卵を産んでいるところ。
カラスが、針金を集めて作った巣。
ごみを集めて作った巣。自然の世界が、人間の文明によって変化している様子の表現です。
大学の庭に飾ってある「啐啄」の作品のモデルと、本物のヒヨコが生まれた後の卵の殻。ヒヨコ孵化業者からいただいたそうです。最初、中華料理屋さんからもらったものかと思っていましたが、人間が割った殻の割れ方と、ヒヨコが孵化した後の割れ方は異なるとのことでした。
これらの5つの小作品を離しておいてありますが、セットで自然と文明との付き合い方に対する考えを表現しています。考えさせられる部分が多いです。
その他の作家さんの作品もいくつか紹介します。四国大学短大部の居上真人先生の作品。「ユーラ ユラ」 巨大なイカの彫刻でした。
2人の観客を表現した鉄の彫刻。島根県の周藤豊治さんの作品。「Two watchers」
いつも池の中にいる犬がテーマの、中川伸一さんの作品。「あるで ないで」
兵庫県の藤本貴洋さんの作品。「Tutto bene」
兵庫県の松原一彦さんの作品。「内部空間を持つ球」
松永勉さんの作品「風景のはじまり Beens from Shell」
まだまだ多くの作品がありました。全部で31作品あるそうです。この彫刻展は既に58年も続いていて、野外彫刻展としては、日本一の歴史を誇るそうです。徳島城公園で、11月13日(金)まで開催しています。ぜひお出かけ下さい。