ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

徳島 諏訪神社の桜

2019年03月31日 | 日記

3月31日(日)、年度の最後の日で明日からは新年度なので、身を清めるために桜の花の気を浴びにいきました。

ここの狛犬の目は青銅が入っていて驚きました。生きているように見えました。

信州由来の諏訪神社です。昔、小笠原氏が信州から阿波の守護に赴任する時に連れてきた神様の分霊です。

美しい階段でした。

昇ると美しい景色が見えました。

立派な拝殿です。二丁の鎌の紋は独特です。

青空を背景にした満開の桜は、爽快そのものでした。

降りる途中の稲荷神社には、篆書の看板がかかっていました。

美しい桜を見て、穢れを祓った気持になりました。

明日から新たな気持ちで仕事に向かいます。

 

 


新入生歓迎書道展2019

2019年03月29日 | 日記

3月29日(金)です。既に新年度準備が始まっています。書道文化館1Fのギャラリーでも、新入生を迎えるための在学生の書道展が開かれています。

2年生の櫻田真彩さん。

2年生の衞藤隼斗君は水墨画と漢字仮名交じりのコラボ。織部里奈さんはコンピューターグラフィックスを組み合わせています。大学の授業の成果も加えています。

2年生の伊熊麗奈さんは、自作のデザイン・イラストとコラボしています。独特の世界観を作り上げていました。

在学生も新入生の皆さんの入学を楽しみにしています。

 


こおざと桜と書のお花見書道展 搬入

2019年03月28日 | 日記

3月28日(木)、朝9時から標記のために美馬市脇町郡里(こおざと)の旧・郡里小学校に向けて大学を出発しました。学生2名が手伝いに同行してくれました。この小学校は昨年に廃校になって、今は一ヵ月に一度は、地元の実行委員会が様々なイベントを行なっています。そのイベントの一つとして、今回は花見と書道展を開くことになりました。1月に依頼を受けて、学生に「桜」をテーマにした書作品を書かせ、裏打ちと額装を学生に手伝ってもらいました。10時10分ごろに到着しました。

早速、展示作業を始めました。展示会場は、小学校の元の職員室です。展示パネルを部屋の真ん中に立てました。

脇町小星の中妻さんや、大工の金井さんが展示のお手伝いをして下さいました。

かぜまーるの置いていってくれた大作品を窓側に飾りました。藍から精製した墨で布に書いています。大作品は迫力があるので展示が締まります。

24点の小額作品を展示パネルの両面に飾りました。「桜」の大字作品は、この場で学生に書かせて乾かしています。

窓の側に棚があったので、11点の額はそこに立てかけて、上の窓には台紙作品8点を貼りました。廊下の掲示板にも3点の台紙作品を貼っています。

飾り切れない額5点は机の上に台を置いて斜めにして飾りました。この日に展示した作品の総数は52点です。

1年生の松岡尚海君の作品。

2年生の木原和奏さんの作品。

1年生の西水渉くんの作品。

この日に手伝ってくれたのは「書雄」の二人です。作品類を展示後に、学生が看板を書くことになりました。まずは私が例を示した後に、西水渉くんが看板を書いています。

次に組屋雄紀くんが書いています。多くの人に見られながら、自分のスタイルで書ける度胸がついてきました。

金井さんがビニールを貼って、看板の木に貼り付けてくださいました。みんなでそれを手伝って、合計3枚の看板ができました。会場の前と、道路の目立つところに立てられます。書道展は、3月30日(土)~4月8日(月)、10時~15時 開催です。また、その初日の3月30日(土)には「桜と書のお花見」イベントが開かれます。11時~15時です。

作業は12時半ごろに終了しましたので、約2時間でした。この後に手作りの美味しい食事をご馳走になりました。心温まるおもてなしをありがとうございます。このような機会に地域の皆様と様々な会話をする中で、学生のコミュニケーション能力が高まっていきます。

帰り道に、うだつの町並みを見学しました。

大学に戻る直前に、両国本町商店街のウッドアイビスから電話があって、立ち寄りました。4月1日(月)に近くの神社で新元号の文字を書く書道パフォーマンスの依頼の仕事が舞い込んできましたので、ちょうど自家用車に乗っていた二人に依頼しました。事代主神社(えびすさん)の境内で書きます。下の写真がその鳥居です。

人とのつながり=「人脈」ができてくると、学生にもこのようにどんどん外部の仕事が舞い込んできます。待っていては来ません。彼らのように、常に積極的に社会に関わっていこうとする姿勢が大切です。それが最終的に「就業力」につながります。

 

 


春日井市道風記念館

2019年03月26日 | 日記

親戚の方のお見舞いの為に、二日間お休みをいただき、名古屋を往復しました。3月26日(火)、一泊後のこの日の朝に、春日井市道風記念館に寄りました。親戚のお宅からは7kmほどの距離でした。

10年程前に一度うかがったことがあって、それ以後もたびたびご案内をいただいていますが、なかなか行くことができませんでした。この日は少し時間的余裕があって立ち寄ることができました。今回は「近現代の書」の企画展も行なわれており、興味深く拝見しました。明治三筆を始めとして、明治~昭和の有名な書家の書を見ることができました。前田黙鳳の書に最も惹かれました。実は、この一つ前の企画展「琉球の書」の展示をもっと見たかったのですが、多忙で行けず、今回、図録だけ購入することができました。記念館の前には小野道風の銅像が立っています。この場所で生まれたのだそうです。

企画展を見せていただいた後に、館長兼学芸員の落合哲(さとし)先生ともお話することができました。会館内では研究誌『書論』も販売されていて、感謝の言葉を申し上げました。一応、広報委員を勤めさせていただいているからです。杉村邦彦先生とも昵懇とのことでした。このような書道の博物館が、市営で運営されている状況は貴重です。市から補助があって、入場料もわずか100円の安さで驚きました。いつも良い企画展をされ、日本の書道史の重要な知識を伝えて下さっています。三蹟の文化を後世に伝えていくために、このような博物館のことは多くの人に知ってもらう必要があると思います。

天気が良い中、暖かな春の日差しを見ながら高速で帰りました。明石大橋の模様が印象的だったので、撮影しました。

春休みもこれで終わりです。明日からは新年度準備に追われます。

 


香川県での学習

2019年03月24日 | 日記

3月23日(土)、24日(日)に、香川県に2回勉強にいきました。

23日には、高松市歴史資料館で、讃岐村塾。山口大学医学部の中澤淳先生の講演です。西讃地方で近世から近代にかけて医師として活躍した尾池家についてのお話でした。中澤先生は尾池家の末裔で、現在は山口県宇部市に住まれていますが、時々香川県のご実家にも戻られ、一族の歴史を研究されています。 日柳燕石の研究を通じて数年前に知りあった先生です。燕石は尾池松湾から儒学を学びました。

24日には、坂出グランドホテルの一室で、讃岐龍馬会の研究会に参加しました。瀬戸内海の塩飽諸島の水主たちの末裔の皆さんを中心とする歴史研究会の皆さんです。先祖は幕末に咸臨丸・開陽丸などの操船をされた人たちです。東京農業大学客員教授の榎本隆充先生の講演「榎本武揚のシベリア横断旅行」をお聞きしました。

明治7年に初代ロシア公使としてペテルブルグに赴任した榎本武揚が、樺太・千島交換条約締結後、明治11年7~9月にかけてシベリアを横断した苦労についてお聞きしました。まだシベリア鉄道は1000㎞ほどしか開通していない時代だったので、行程の半分以上を馬車に揺られていったことをお聞きして驚きました。その間は揺れがひどくてほとんど眠れなかったそうです。この旅行に関しては武揚が日記をつけていて、それが講談社文庫でも出版されているとのことでした。『シベリア日記』です。

榎本武揚は、私が今研究している神内家の姻戚に当たります。この講演会には神内國榮さんも参加されていました。榎本隆充先生は武揚の曽孫にあたります。現在、私が執筆中の研究書『神内喬木文集』の序文も書いていただいています。

先生は、東京農業大学でも長く教鞭とられていましたので、講演にも慣れていて、たいへんわかりやすかったです。

御話の終わったあとは龍馬会や榎本先生たちと食事会を楽しみ、帰る途中で近くの東山魁夷美術館を見学に行きました。瀬戸大橋のふもとにあります。

東山魁夷の祖父は瀬戸内海の島の出身で、榎本武揚と昵懇で肖像画の賛を書いてもらっていましたが、その肖像画幅がこの美術館に寄贈されています。この日は、榎本先生が来られるとのことで、特別にそれを一緒に見学させていただきました。美術館の前には、瀬戸内海が美しく広がっていました。

見学修了後に榎本先生と息子さん、そして神内國榮さんを、自家用車で三木町の神内家まで送り届けて帰宅しました。

この2日間は多忙でしたが、自分の研究にとって重要な情報の集まった時間でした。