ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

アミコに展示された書道作品

2015年12月30日 | 日記

12月29日(火)、徳島駅前のショッピングセンターである「アミコ」ビルに行ってきました。1ヶ月前に近くのそごう2Fの屋外広場で、本学の4年生が行なった温暖化防止の書道パフォーマンスの際に出来上がった作品の展示が始まったという連絡を受けたからです。終了後はしばらくの間、徳島県庁の玄関ホールに展示されていたそうです。行ってみると、ショッピングセンターのビルの2Fのエレベーターホールに2枚の作品が展示されていました。全体風景がわかるように、遠くから撮った写真を先に掲載します。

人工的な金属やプラスチックの空間の中に、和紙と書の作品は意外に目立ってしかもマッチします。表示やデザインとしての価値は極めて高いと思います。次にズームにします。

私はこのような金属的で人の多い空間に長くいると結構疲れてしまうのですが、書作品が飾ってあるとなんとなくほっとします。

デパートに行くと、喜々として長時間買い物をされているのはだいたい女性で、一緒に行った男性たちがその間にホールのベンチなどに座って読書などをして休んでいる光景を本当によく見かけます。私もそのような男性の一人です。男女の嗜好の違いなのかなと思いますが、このような作品は心を休める作用があるように思います。

 展示はアミコの都合で、12月31日(木)までです。


木岐 椿まつり準備会

2015年12月27日 | 日記

12月27日(日)、この日は阿南に立ち寄った後に、美波町の木岐の夢ぎゃらりーに行きました。本来の目的地はここです。

http://www.bluepage-online.com/kiki/kiki_top.html

江戸時代の海船問屋の家が保管されてギャラリーとなっています。立派な建物です。

この地には椿がもともと自生していましたが、地元の婦人会でも数年かけて山にさらに多くの種類の椿を植えて、まちづくりに生かそうとされています。その木々が成長したので、初めて「椿まつり」を実施する計画がおきました。そこに木岐出身の有名書家である小坂奇石の作品を展示して来場者に見ていただこう、ついては四国大学の学生の作品も展示してほしいとの依頼を受けました。展示会場の状況がよくわからないので、下見を兼ねて打ち合せにきたのです。夢ぎゃらりーの庭にも美しい椿が咲いていました。紅白の色が混じった椿でした。別なサイトの椿公園の様子をご紹介します。

http://ameblo.jp/kikink/

http://www.jrt.co.jp/tv/ohayo/tyoiki/08/080513.htm

ぎゃらりー内部です。こちらには地元にある小坂奇石の作品が20点ほど展示される予定です。実行委員会の人たちが集まっています。

学生の作品が展示される予定なのは、この会場から100mほど移動した海沿いにある木岐公民館です。見学してみた結果、一番広い1F展示室に「椿」をテーマにした大小の作品を作って飾ることに決めました。

公民館内部に小坂奇石の扁額が飾られていました。独特の魅力あるバランスを感じさせる書です。奇石の書は徳島県立文学書道館に沢山保管されています。奇石の情報は下記をご覧ください。長野県篠ノ井驥山館の川村龍洲先生も奇石門下ですので、時々は徳島の文学書道館に来られます。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E5%9D%82%E5%A5%87%E7%9F%B3

学生の作品は、正月休み明けの授業で制作することにします。授業は実施するまでの準備に思った以上の時間がかかります。まつりは3月12日(土)・13日(日)です。これから2ヶ月ほどの時間がありますが、年度末で多忙な中で準備をする必要があります。詳細は間近になったらまたご連絡します。お楽しみに。

 

 

 


阿南のガウディ

2015年12月27日 | 日記

12月27日(日)、知り合いの彫刻家である井下先生と、徳島県南部に用事があって行きました。途中の阿南市で、井下先生の友人である島利喜太さんのお宅を訪問しました。この方は「阿南のガウディ」の異名を持つ個性的な木彫家です。自分の土地の一角で喫茶店を経営されていて、お店の名前は「大菩薩峠」です。詳しくは下記サイトをご覧下さい。現在では徳島県の名所の一つになっています。

http://spotlight-media.jp/article/36281437329065295

お店の後ろに仕事場があります。ご自分で数十年間レンガを積み上げて作っているそうで、今も建設は継続中です。そこからスペインのガウディの建築を連想させるので、「阿南のガウディ」と呼ばれているそうです。

赤い帽子の方が島さん、手前が井下先生です。お二人とも、独特の渋い雰囲気があります。

このお店でコーヒーを頂きました。内装がとにかく素敵です。レンガと材木のコラボが美しい。椅子も机も、丸太からご自分で作ったものです。

レンガをアーチ形に積み上げる建築もご自分でされたそうです。飾ってある絵はお孫さんの描かれた作品だそうです。

70代後半ながら、エネルギッシュで、建設や、作品制作の様子を色々とお聞きしました。まだまだ、毎日新たな作品制作を続けておられるそうです。若者にも人気の店で、大勢お客さんが来られていました。もし自分がその年齢まで生きた時にも、そんな風にエネルギッシュに生きれたらよいなと思います。

 

 

 

 


ナイリャーさんの書道体験

2015年12月25日 | 日記

12月25日(金)、4年生の実用書法の授業に特別ゲストとして、3カ月間だけ徳島でボランティアをするために滞在中の、ロシア人女性ナイリャーさんに来てもらいました。徳島活性化委員会の招きで来日され、普段は徳島駅近辺の草花のお手入れをされていますが、今夜はサンタに扮して、プレゼントを配るのだそうです。様々な国のボランティアさんが、3ケ月交代で来られます。この日は表札を作る授業でしたが、その合間に、お好きな漢字の色紙作品制作にも挑戦していただき、加守さんの卒業論文の資料としても使います。

まずは、加守さんが「夢」を示範で書きます。書き順なども指導します。これはナイリャーさんが選んだ文字です。

次にナイリャーさんが、お手本を見ながら半紙に書きます。彼女はロシアでも日本語や日本文化をかなり研究してきていて、書道も3回ほど経験があるそうです。筆の使い方も上手でした。

次に、色紙に制作します。落款も入れます。

上手に作品ができました。この間わずか20分間。加守さんの指導もたいへんスムーズでした。

「ナイリャー」と書いて彫った表札も上手にできました。後日、柿渋の塗料を塗って仕上げてからプレゼントします。ナイリャーさんは1月14日までは徳島にいらっしゃって、その後、大阪・京都・東京を経て帰国されるそうです。それまでにまた表札を渡すためにお会いできると思います。ロシアではアニメーション制作会社で絵を描いておられるそうなので、空間バランスのセンスは抜群です。普通の日本人よりも書道の腕は上かもしれません。終わった後に感想をお聞きすると、「とても楽しかった。来てよかった。」とおっしゃっていました。色紙や表札は日本滞在を記念する良いお土産になりますし、また各国に持ち帰られてから飾られ、日本の書道文化の魅力を発信してくれることでしょう。

ナイリャーさんの後任はイタリアの方だそうです。その方が書道に興味があれば、また来ていただくつもりでいます。書道はグローバルに活用できるし、楽しんでいただける芸術だと思います。海外からのお客様の体験学習としてもピッタリです。

 

 


新町川周辺 

2015年12月20日 | 日記

12月20日(日)、朝、徳島市の中央部にある新町川周辺に行きました。もう北の国からユリカモメが渡ってきました。夏にはカムチャツカ近辺の海辺や島々で子育てをして、寒い冬になると南の海岸沿いに渡ってきます。両国橋と新町橋の中間あたりに池があって、毎年ここに滞在しています。70羽程が休憩していました。

池で水浴びしています。この川は魚も多いので餌には困らないようです。伊勢物語では、「ミヤコドリ」と呼ばれて、そのために首都である東京都の鳥にもなり、モノレールの名前にも採用されています。下記サイトをご覧下さい。実は「ミヤコドリ」にはシギ科の鳥もいるのですが、夏羽の姿が似ているので混同されていたようです。ユリカモメの今の徳島の方は冬羽で、彼らは夏になると頭に黒い羽が生えます。

https://www.bioweather.net/column/ikimono/manyo/m0602_2.htm

実は、他の季節はアイガモの住みかです。いつも10羽程が住んでいますが、冬期間は仲良く同居します。今朝はアイガモには少し低い温度だったようで、頭を羽に潜らせて温まっていました。

新町川の近くの東新町商店街アーケードには、クリスマスのためのLEDオブジェクトが飾られていました。暗くなると、この灯りは美しく輝きます。23日午後には、このあたりに100人のサンタさんが歩き回ってプレゼントをくれるイベントが予定されているそうです。お出かけ下さい。