ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

第4回 希望の書展in小星 ポスター

2016年08月22日 | 日記

8月22日(月)、昨日のオープンキャンパスの振り替えで、今日は休んでいます。

学生に書いてもらった書を使って、標記の書展のポスターを作成してみました。題字はそのまま使いましたが、「HOPE」の書は背景デザインとして使いました。書の原稿を書いてくれたのは、2年生の玉城千博さんです。Pの内部の星型の空間が面白いので、その部分に字がかからないように配置しました。

今は、パソコンとスキャナーが有るだけで、このようなものは間単に作成できます。便利な時代になりました。

作品は既に、1~3年生に書いてもらってありますので、来週、学生に裏打ちと額装をお願いして、9月14~15日頃には搬入の予定です。皆様、お出かけ下さい。


藤澤東畡頌徳之碑除幕式 

2016年08月20日 | 日記

お盆休みが終りました。今年のあまりの暑さにバテ気味で、あまり外出もできず、阿波踊りもTVで見ることが多かったです。今年は天候が良かったので、観光客も大勢来られました。徳島を充分に楽しんでいただいたと思います。

8月19日(金)、午前中に学生の成績発表をして2年生の顔を見た後に、午後は高松に行ってきました。まずは、塩江町、旧安原小学校です。塩江郷土資料館が開館しました。藤澤東畡や、南岳の作品がたくさん展示されていました。

この後、庭にできた石碑の除幕式が行なわれました。関西大学の理事長・学長・同窓会長、藤澤家の子孫、石濱家の子孫など、錚々たるメンバーが参加されています。ご挨拶もたいへんお上手でした。炎天下でしたが、良い除幕式でした。塩江出身の藤澤東畡が大阪に行って作った泊園書院が大成功を収め大阪最大の塾になって、後に閉校の時にその蔵書を引き継いだのが関西大学です。つまりここが関西大学の学問のルーツということになるのです。創立130周年記念事業としてこの石碑の移転に取り組まれ、廃校になったばかりのこの小学校の庭が選ばれました。

その後、そこから数キロ南に行った場所に、藤澤家の先祖の墓がありました。山の中の古い墓地ですが、きれいに管理されていました。

この後に、関西大学の薮田先生・吾妻先生・中谷先生などと、香南町立歴史民俗郷土館に立寄り、新たに寄贈された書軸の見学をしました。中山城山の自画像と、自筆の文章「三教一帰論」の巻物です。ここの学芸員の杉山さん(右の女性)は、四国大学書道コースの卒業生で、旧姓は藤澤ですので藤澤東畡とも繋がる一族の方です。中山城山は藤澤東畡の最初の恩師です。香南地区には、中山城山の塾があって、儒学の古文辞学(荻生徂徠が広めた考え方の学問)を教えていましたが、城山は古文辞学のみならず、国学や仏教にも造詣が深く、晩年には、儒学・国学・仏教は、結局は一つに帰するのであり、その良い所をとって、実生活にこそ活かすべきだと主張したのです。その考え方が述べられています。なお、中央の男性は、藤澤東畡の教え子の片山冲堂のご子孫です。片山冲堂は、その門下に、明治維新後の役人や教育者を多数輩出します。東畡の学問を引き継いで、香川県を発展させた中心人物といえるかもしれません。今年は、片山冲堂の生誕200年ということなので、イベントが予定されていて、私も講演を依頼されています。

「学問のための学問で終わらすのでなく、それを実生活に活かす」という考え方は、本音で生きている大阪商人や実業家の考え方とピッタリだったので、東畡は大阪で成功を収めるのです。この塾からは、実業家や医師、薬学者、ジャーナリストなど、有名人が多数輩出して、現実世界を動かしていきます。これはもしかしたら、現代の日本にとって最も重要な課題なのかもしれません。

時代が変わってコンピューターが主流の社会になって、世界中の文化が融合していく現代です。「古いものはもうあまり学ぶ価値もない」と考えている人もいるかもしれません。しかし、実は私たちは今も歴史によってつくられた価値観を基準にして生きています。見た目の華やかさや複雑さに目が行ってそのことを忘れがちです。歴史を学ぶと、シンプルにその中心の軸のようなものが見えてきます。書道もそれをつかむための重要な道具だと考えています。

 

 


藤澤東畡頌徳之碑

2016年08月11日 | 日記

8月10日(水)の午後、高松市歴史資料館で、11月5日開幕の第73回企画展「講道館展」の打ち合わせに行ってきました。数か月前から図録やキャプション作成でお手伝いしています。終了後は塩江周りで帰りました。既に標記の石碑の移転が済んでいました。実は、8月19日(金)15:00~、除幕式が予定されています。大勢の方が参加予定で、私も参加します。当日は資料館の作品展示も有りますので、石碑だけ先にごらんいただきます。立派な表示板も建てられていました。

19日には資料室内部もご紹介します。ここから2kmほど徳島寄りには塩江温泉がありますので、500円程で外来入浴して帰りました。とても良い温泉です。この石碑や資料館を見たあとはぜひお寄りください。温泉の横には地域で採れた野菜が販売されていて安くて上質です。お勧めです。

 

 


教員展ギャラリー展2016

2016年08月09日 | 日記

8月9日(火)~21日(土)、交流プラザから、書道文化館1Fに作品の一部を移しました。約2週間の展示が始まりました。私は大作品以外の5点を展示しています。

下の写真では昨日の高校生の書道パフォーマンス作品を乾かしているときだったので、床に置いてありますが、もう乾いたので片付けてあります。

次回のオープンキャンパスが予定されている8月21日(日)まで、展示しています。

ただし、明日、8月10日(水)~8月16日(火)、8月20日(土)は、大学が休みになったり、停電になってしまう日が多いので、実際に見学できるのは下記の日の9:00~17:00です。ご覧になりに来られる時はお気を付けください。

鑑賞できる日: 8月9日(火)、17日(水)、18日(木)、19日(金)、21日(日)


高校生のための書道パフォーマンス講座2016

2016年08月08日 | 日記

8月8日(月)、午後、標記の会を書道文化館1Fで実施しました。今年は、教員展が午前中に、1Fギャラリーに移動しましたので、そこは使わず、1Fの制作室だけですので、2校のみをお呼びしました。城南高等学校と吉野川高等学校です。

指導の中心は、書道クラブ2年生の矢部育実さん、遠山颯季さん、1年生の坪井佳代さん、森川のぞみさんの4名です。いずれも、大学内外で書道パフォーマンスの経験豊富な学生たちです。

最初にパワーポイントで私が歴史や実例をお見せし、次に学生のお手本披露、その後二校が分かれて、2名ずつの指導者がついての個別指導、最後に発表、感想発表で、約2時間半の講習です。

 

高校生が吸収が早いです。短時間の指導でしたが、教える学生の指導法も良かったです。かなり上手に作品を書き上げたので驚きました。今後、各校の文化祭で発表の予定だそうです。今後も頑張って練習して、良い作品を制作し、書道のファンを増やしていただきたいと思います。