4月22日(日)、この日は朝から高松市中野天満宮で後藤芝山祭(歿後230年目)が開かれました。
まずは手始めに後藤芝山を祀った社の前での釈奠の儀式です。孔子廟の形式にのっとった儒教式の儀式で、神主さんの主導で進められました。祝詞を読むようなこともなく、参列者が玉串を捧げることが中心で、合理的で短時間で終わります。朱子学者の芝山ならではだと思います。
この祭りには既に3回関わっていますが、今回は講演をさせて頂きました。「後藤芝山の学統と書道」と題する、1時間の話です。この話のために、かなりいろいろな本を読んで研究しあした。50人ほどの聴衆の皆様はみな熱心に話を聴いてくださいました。
会場横のロビーには芝山の書道作品がたくさん展示されていました。書道史では、芝山はそんなに有名な人物ではありませんが、柴野栗山の恩師であり、昌平黌でも有名な学者で、林家の一員ともみなされいた人であり、書の腕も抜群で、書品が高いです。
今後、あちこちでこの方の作品の紹介と顕彰をしていこうと思っています。
午後は連歌会がありました。これも今回で3回目の参加ですが、短い時間の中に、前の方の詠んだ句に付けて詠んでいき、選者に認められたものだけが採用されていきます。5・7・5の次は7・7、次はまた5・7・5、7・7という風に続いていきます。その都度、季節、恋、月、花などの詠み込みに条件が付けられ、なかなか難しいのです。
私もようやく1句は採用されましたが、中には採用されない方もいました。
選者は芥川賞作家の高城修三さんという方で、現在は全国各地で連歌会の選者として活躍されています。この方はHPをお持ちですので、ご覧ください。http://www.h2.dion.ne.jp/~taki99/