ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

後藤芝山祭

2012年04月23日 | インポート

Dscn1059 4月22日(日)、この日は朝から高松市中野天満宮で後藤芝山祭(歿後230年目)が開かれました。

まずは手始めに後藤芝山を祀った社の前での釈奠の儀式です。孔子廟の形式にのっとった儒教式の儀式で、神主さんの主導で進められました。祝詞を読むようなこともなく、参列者が玉串を捧げることが中心で、合理的で短時間で終わります。朱子学者の芝山ならではだと思います。

この祭りには既に3回関わっていますが、今回は講演をさせて頂きました。「後藤芝山の学統と書道」と題する、1時間の話です。この話のために、かなりいろいろな本を読んで研究しあした。50人ほどの聴衆の皆様はみな熱心に話を聴いてくださいました。

会場横のロビーには芝山の書道作品がたくさん展示されていました。書道史では、芝山はそんなに有名な人物ではありませんが、柴野栗山の恩師であり、昌平黌でも有名な学者で、林家の一員ともみなされいた人であり、書の腕も抜群で、書品が高いです。

今後、あちこちでこの方の作品の紹介と顕彰をしていこうと思っています。

Dscn1057

午後は連歌会がありました。これも今回で3回目の参加ですが、短い時間の中に、前の方の詠んだ句に付けて詠んでいき、選者に認められたものだけが採用されていきます。5・7・5の次は7・7、次はまた5・7・5、7・7という風に続いていきます。その都度、季節、恋、月、花などの詠み込みに条件が付けられ、なかなか難しいのです。

私もようやく1句は採用されましたが、中には採用されない方もいました。

選者は芥川賞作家の高城修三さんという方で、現在は全国各地で連歌会の選者として活躍されています。この方はHPをお持ちですので、ご覧ください。http://www.h2.dion.ne.jp/~taki99/


Another Moon Tokushima

2012年04月23日 | インポート

Dscn1039 4月20日(金)、LEDアートFESの初日に徳島城公園に行きました。既にガイドツアーで一回りしたのですが、この日から正式な公開で、表題の作品は初めて拝見します。

学生が英語の表題を書にしたためて案内看板を作成しました。矢印も含めて書の作品と考えてください。とても評判の良かった看板作品です。多くの観光客が写真に撮ってくれていました。

看板は両面にあって、右の写真のように置かれます。

案内看板にしたがって公園の中心部の池に行くと、その池の底にLED2万個を使った「Another Moon Tokusima」がありました。暗闇の中にLEDで作られた直径10m程度の月が浮かんでいるように見えます。時折、水がシャワー状態で月にかけられて、かすんだように見えました。Dscn1034_2とても幻想的な作品でした。

この他にも、作品はいろいろあって、城山の頂上の広場には様々なバルーンにLED照明がついて闇の中に浮かんでいたり、光るベッドに横たわって空を眺めました。

紹介しきれないほど多くの魅力にあふれていました。

各ポイントにはボランティアの皆さんが立って案内をしたり、懐中電灯で照らしてくれて、暗い中でも安全に行けました。そんなふうにして1時間ほどの散歩を堪能しました。

実は、翌日からの土日は高松の後藤芝山祭のために、私にとっては今回のLEDアートはこれが見納めでした。ひどい風雨で、一部のイベントが中止になったりしたそうです。

今回はHOPで、秋10月26~28日がSTEP、来年春4月20~29日がJUMPという、長期にわたる形式のアートフェスティバルです。STEP・JUMPもお手伝いしたいと思っています。詳しくは下記サイトをご覧ください。

http://tok-led-artfest.net/outline/led2013_hop.html


徳島LEDアートFES 看板

2012年04月19日 | インポート

Led2 4月18日(水)、終末のLEDアートFESのボランティアの事前説明会があって、妻と学生3名を伴って夕方、徳島城公園に行ってきました。一般参加者は総勢で30名ほどいました。今日はアート作品は7か所ほどまわりました。委員の方がガイドしてくださいました。

アート作品の幾つかは、実際にそれを作った作家さんの説明を受けました。興味深い作品が多く、楽しむことができ、気がついたら2時間ほど経過していました。

右の写真はその一つで、徳島城入口の石垣のところを舞台にしている「虹の雲」という作品です。木村崇人さんという方が制作した作品で、赤・緑・青のLEDを使用して不思議な色の影を映し出します。雲を吹きだして、そこにこの光を照らします。美しい光でした。

1 すべて違った発想の作品で、それぞれ、工夫した名前がついています。

この作品の案内看板を学生が筆で書かせてもらいました。その作品をプラスティックダンボールに転写して、三角の台を造り、内部にLEDを入れて、夜光らせるのです。右の写真のようになります。

Led3 学生たちは21日(土)に10名ほどが参加して看板や作品を案内する予定です。

もし学生に会いましたら、いろいろ聞いてみてください。


道 ~白磁の人~

2012年04月13日 | インポート

Photo_3 4月13日(金)、今日は久しぶりに少し余裕があるので、もう一つ書きます。

私が5年前に長野県に住んでいる頃から計画が進められていて、私も協力してきた、浅川巧に関する映画がようやく完成し、放映されることになりました。浅川巧は日本が朝鮮半島を支配していた時代に、朝鮮半島に渡り、植林技師として活躍しながら、陶磁器の保護にも尽力した人物です。日本人の多くが朝鮮半島の人々に対して差別的な態度をとる中で、彼だけは対等の人間として接し、彼が亡くなった時には大勢の朝鮮人がその死を悲しみ、彼の墓は今でも花が絶えることがないそうです。

この話が「白磁の人」という題名で小説化され、それに感動した多くの人々によって映画化が模索されてきたのですが、多くの難題が生じ、それでもそれを実現しようと熱意のある人々の力でようやく実現にこぎつけました。映画の内容は下記のサイトをご覧ください。

http://hakujinohito.com/

私の、松本市の友人である峯岸八戒先生が、友人3名と共に、自家用車であさって4月15日から23日まで、映画のキャンペーン旅行に旅立ちます。松本から韓国ソウルまで行くのです。すごい熱意です。彼らの行程は以下の通りです。もし途中で彼らを見かけた方は声をおかけください。峯岸さんの他には、桜井政男氏(元・韓国で日本語教師)、大江邦彦氏(元・京都新聞記者)、吉良健一朗氏(ケーナ奏者・シンガーソングライター)です。

15日(日) 松本市~名古屋市~大津市

16日(月) 大津市~大阪市

17日(火) 大阪市~下関市~関釜連絡船

18日(水) 釜山市 

19日(木) 釜山市~ソウル市~高陽市

20日(金) 高陽市

21日(土) ソウル市~釜山市~釜関連絡船

22日(日) 下関市~徳島市

23日(月) 徳島市~松本市

私が原文を書いたのぼり旗を宿泊の各所に建てて宣伝されるそうで、帰りの22日には徳島にも来て、一緒に懇親会をすることになっています。

4月22日は私は午前中に高松市中野天満宮で後藤芝山祭で講演会をし、午後は祭り併催の連歌会に出席し、夕方に徳島に帰ってから峯岸さん一行と懇親会、終了後は徳島城公園に一行を案内してLEDアートを案内するという、ハードスケジュールになりました。おまけにこの日は徳島マラソンで、徳島は人でいっぱいになります。

日が良いようで、行事は同じ日に重なるものです。

映画は残念ながら徳島では放映しないそうなのですが、神戸まで見に行こうと思っています。


LEDフェスティバルの案内看板作成

2012年04月13日 | インポート

Photo 4月13日(金)です。新年度になって仕事が増えて、なかなかブログの更新をしている余裕がありませんでした。授業も一週間が過ぎて、なんとか動き出しました。

4月20日(金)~22日(日)に、徳島城と新町を中心にLEDフェスティバルが予定されています。先週、実行委員会の皆さんが大学に来られて、学生たちと共に説明のための会議を行ないました。LEDアートの展示場所である徳島城公園に置かれる案内看板を書で書いて、それを地面に立てて裏からLEDで照らすというものです。看板は20か所程度置かれ、すべて異なる内容を書きます。看板にはほとんど方向を示す矢印が入っています。

看板の原型は学生が毛筆で書いて、それをプラスティックに転写して、雨に濡れても大丈夫なようにするそうです。

Photo_2 今週になって、15名ほどの学生(2・3年生)が、それぞれの個性を生かして、いろいろに表現しました。これが活字で表現されるよりも、見て楽しいものになりました。

来週のフェスティバルでは、実際に学生が交代で祭りに参加し、案内も行なう予定です。

徳島のいろいろな人が関わって盛り上げる祭りです。夜の暗闇を、様々な色のLEDの光が彩り、そこに書も加わります。

4月22日には徳島マラソンもあって、高橋尚子選手も参加されるということで、多くの人が見に来られると思います。みなさまもぜひ見にお出かけください。

なお、LEDが点灯される時間は18:30~22:00(一部は21:00まで)です。