ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

ウッドアイビス30周年

2013年05月28日 | インポート

Uddoaibisu5月28日(火)、午後、ゼミ生で4年生の藤井宏君と、徳島市両国橋商店街にある喫茶店「ウッドアイビス」に行ってきました。

しばらく前に藤井君が依頼されて書いた垂れ幕看板が完成したというので、写真撮影をしました。

藤井君は、今年の卒業論文で、「グループ書彩」を立ち上げて、地域で学生の書道技術を活かす場を広げる研究をしています。その一環で、商店街から依頼があった第1号の作品が完成しました。

どんなお店でも30年間経営し続けるということは、本当にたいへんなことです。その間には楽しいことばかりではなく、多くのご苦労があったことだろうと思います。オーナーの新居綾路さんはとても気さくな明るい奥様で、頂いたコーヒーも絶品でした。毎日、豆をひいてドリップしたコーヒーを2杯は飲んでいる私にとっても、満足のいく味でした。お食事も以前頂いたことがありますが、家庭的な中にも、プロの技がきらりと光るセンスの良いお味でしたし、メニューにも工夫が見られます。長く続いている店というのは、やはりどこか素敵な個性があります。

30周年記念の布の垂れ幕に、学生の書を使っていただくという心意気が素敵です。今後も、地域に愛される店として続いていくことだと思います。お店の場所や詳細は下記のサイトをご覧ください。

http://www.hotpepper.jp/strJ000032838/

今後は、この店の屋内装飾のための作品も学生の手によって作らせていただく予定です。お楽しみに。


書道文化学会 第9回春季講演会

2013年05月28日 | インポート

Bunnkagakkai15月26日(日)、四国大学書道文化学会、第9回春季講演会が開かれました。学生をはじめ、卒業生や近在の書道研究者が大勢参加されました。

外部から来ていただいた講師の方のご紹介をします。

Bunnkagakkai2_2
まずは、徳島県立文学書道館職員をされている隅田英二先生です。演題は「文学書道館に勤務して」です。中林梧竹・小坂奇石・井上有一・赤羽雲庭の4名の著名な書家の書道観の紹介をする中で、隅田先生の書道観をさりげなくもりこまれ、「書道とは何か」についてじっくり考えることができました。

Bunnkagakkai3次には、四国大学書道文化学科を卒業して2年強が経過して、和歌山県海南市で活躍中の杉下喜清君です。演題は「卒業後から現在までの就業報告 -書塾経営を中心に-」です。彼は、大学時代から書道展なので活躍しましたが、何といってもすばらしいのが彼のコミュニケーション能力です。大学時代には4種類のサークルに入って活動し、初めて会った人もすぐに友達になってしまう積極性と明るさと人懐っこさ、そして同時に書道に対する頑固なまでの情熱、それを併せ持つのです。卒業したばかりの若者が書塾を経営していくことはなかなか難しいことですが、名刺を作ること、個展の宣伝方法、書塾の運営方法など、学生にとっては役立つ情報を惜しげもなく教えてくださいました。今後も期待している人材の一人です。

書道は、作品を書くばかりでなく、このような良い話を聞きながら勉強することが大切です。眼と頭を進化させることで作品も進化すると思います。

 


後藤芝山の書

2013年05月20日 | インポート

Img_24955月20日(月)、このところ仕事に追われていて、ブログ更新が遅れ気味です。

ところで、4月21日の後藤芝山祭で右写真のような本を上梓しました。題名は「後藤芝山の書」です。

ここ2年間ほど高松藩儒で講道館総裁、後藤芝山の書道作品の解読をした結果の報告です。

芝山は柴野栗山・久保盅斎・菊池五山・後藤漆谷などの恩師にあたり、若き日に昌平黌で十数年間寄宿して学び、全国の有名学者と人脈を作り、多くの本を出版し、後の門人たちの活躍の場を準備して朱子学と尊王主義を日本に広めました。漢文訓読の「後藤点」の考案者としても有名です。

書は、元明書法を中心としながらも、董其昌風を中心とした清の帖学、和様の漢字書法などの影響もあります。

価格は1000円ですが、この本は一般の本屋さんでは入手できません。下記までご連絡ください。

後藤芝山先生顕彰会

〒760-0020 高松市錦町1-16-20 

電話087-822-3356

または、四国大学書道文化学科 太田 剛 

〒771-1192 徳島市応神町古川 四国大学

研究室電話 088-665-9705

 


東阿波ケーブルテレビ取材

2013年05月10日 | インポート

Photo5月9日(木)、書道クラブに、東阿波ケーブルテレビから取材が入りました。

http://www.e-awa.tv/

徳島県小松島市で約6000世帯が加入するケーブルテレビの人気番組「トモチャンネル」のリポーター、トモチャンが書道パフォーマンスを探検レポートするというものです。5月27日(月)~6月2日(日)までの一週間、毎晩8:00~8:30の30分間に放映されます。

ディレクターの田辺亮輔さんは、四国大学情報メディア学科の卒業生で、写真では、小型カメラを持って座っている方です。

Photo
書道クラブの女子5名がまずはパフォーマンスのお手本を見せます。

トモチャンがそれを見て勉強しています。彼女はとても明るく、楽しい女性でした。ジャージに着替えてやる気満々です。

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次に本番の、トモチャンの作品作りです。トモチャンはパフォーマンスは初めてですので、「笑」の一字を大きく書きました。学生の指導で、数回の練習を通して、急速に上達しました。迫力があってとても良い書です。

こんな風に、書道パフォーマンスを体験して楽しんでいただくことはうれしいです。

良い番組ができることを期待しています。


LEDアートフェスティバル2013 補遺

2013年05月09日 | インポート

LedLEDフェスティバルが4月29日に終わりましたが、撮りためた写真で、良いものがいくつかありますので、紹介しておきます。

最初は、眉山山頂の展望台にあった作品で、実際の夜景を背景に、煙のような模様を見せる作品です。アクリル板に特殊な加工をして、そこにLEDで光をあてています。幻想的です。

Led_2次は、大きなクスの木の上に円盤状に取り付けられたLED電球が、下にいる人に反応して色が変わる作品です。ここには録音機能がついていて、下で大きな声で叫ぶと、それが再生され、公園の数か所にある同様の作品が反応してあちこちで反響し、それがやがて鳥の声に変わるという、不思議なものです。かなり大きな音で反響し、祭りの間の夕方は徳島の街中に不思議な音声が反響していました。

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城山公園の池の前に行われていた「アワオドル」という作品を撮った時に、偶然撮れた不思議な写真です。きっとシャッターを押す時にカメラを動かしたのだと思います。しかしLEDを衣装にまとった女性が踊っていますが、そちらは全く流れないで、池の上に置かれた青いLEDの光や町の強いライトだけが流れています。

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最後の巨大風船は、祭りの最後に新町川を直径10mほどの巨大風船が流されている様子です。風船の内部からプロジェクターで映像や文字を風船内部に映し出しています。おそらく文字は反転させて映して外側から見たときに普通に見えるようにしているはずです。両岸から大勢の人が見ていました。

NEXT2016 SEE YOU AGAIN

と書かれています。今度は3年後にもっと素晴らしい祭りが行われると思います。この祭り期間は、仕事が終わると、毎晩LEDアートを見に町へ出る生活が続きました。大勢の人がこの祭りを楽しみ、徳島の夜の新しい魅力が発見された気がしました。この展示物のいくつかは残して、観光の種に使っていくのが良いと思いますし、毎年、小規模でも祭りを続けていくと、観光客にも周知されていくと思います。