ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

エクセレント雅 書道教室2017③

2017年07月27日 | 日記

7月27日(木)、ゼミ生の緒方さんの、標記の書道教室の3回目が本日ありました。妻が取材に行ってくれたので、画像をもらって掲載します。3回目ともなるとだいぶ慣れてきて、リラックスして教えることができてきました。

この日は、うちわに書を書くという授業でした。うちわは、私が100円ショップで購入して準備しておきました。作品例は事前に緒方さんが準備しておきました。

参加者と楽しそうに会話しています。

時々手をとって一緒に書いたりします。

参加者も自主的にどんどん書いていきます。課題が嗜好に合うので、楽しいのです。

素晴らしい作品がたくさんできました。この日の授業はたいへん盛り上がったそうです。阿波踊りも近づいているので、このうちわを持って踊ってほしいです。

 

 

 


両国本町商店街バナー2017 制作中

2017年07月26日 | 日記

7月26日(水)、ゼミの時間に、3年生のゼミ学生に標記のバナー作品を書いてもらいました。本当は5名いるのですが、この日は1名欠席で、4名で取り組みました。全部で32枚のバナーを分担して書きました。先週、一度墨で練習しているので、この日はアクリル絵の具を用いての仕上げです。これに取り組み始めてから既に4年ほどになりますが、近年はこの時期に、私のゼミに新たに加入した3年生に書いてもらうことにしています。教室の机の上に、バナーの布を広げます。「四国大学書道文化学科」の文字は私が先週に黄色で書き入れておきました。今回のテーマは「徳島市を流れる河川の名」です。

遠山颯希さん

玉城千博さん。

星川遥香さん。

松村紗希さん。

布の数が限定されているので書き直しのできない作品です。みんな真剣に取り組み、1時間ほどで、全部書きあがりました。お疲れ様でした。その後の昼休みに乾かすのに1時間半ほどかかりました。

最後に確認作業をしたら、誤字が1文字あったので、私が1枚だけ書き直しました。

明日、本人たちの落款印を押して完成し、両国本町商店街に持参します。8月から掛けていただく予定です。お楽しみに。

 

 


祝賀会のタイトルを書く

2017年07月24日 | 日記

7月24日(月)、この曜日の3限目に行なわれている私の前期のオープンカレッジ(一般の地域住民のための公開講座)は、先週で既に終了したのですが、会員の一人である新井さんが、横断幕の書き方を教えてほしいということで、お一人だけを対象にした特別講座をしました。

高校時代のご友人が、このたび徳島県の重要な役職に就任されることになったので、来月にその祝賀会を実施するのですが、そのご友人に是非、心を込めたプレゼントをしたいということで、会の題字をご自分の筆で書くことにしたそうです。

このような横断幕を書くのは初めての経験ということなので、5㎝マスのロール模造紙を用意し、鉛筆で字割をしてから、半切で練習をし、最後に本紙に書き始めました。一文字ずつ一生懸命に書いていきます。最後にはご自分の印を押しました。練習から清書まで約1時間半で完成しました。

初めてにしては立派な作品になりました。新井さんが今後このような横断幕や看板を書かれる時は、ご自分の力だけでできると思います。

業者さんに頼めば、ゴシック体のきっちりしたものになるはずですが、はっきり言って面白みはありません。人が筆で書いたものは、不完全な部分や、整っていないところもあるでしょうが、パーティーの話題の一つになるでしょうし、何より、そのご友人はきっととても嬉しいはずです。

 書道作品が友情を示す手段の一つになることは、たいへんすばらしいことです。芸術の価値というのは、「心」が関係しているのだと思います。


讃岐村塾歴史講座 久保正彰先生

2017年07月22日 | 日記

7月22日(土)午後に、高松市歴史資料館に、標記の講演を聞きに行きました。会場は「サンクリスタル高松」というビルですが、4Fに歴史資料館があり、その表示は、元の館長さんが筆で書かれていて、なかなか素敵です。

3Fにホールがあります。ここで、久保先生の講演会がありました。久保先生は、高松藩医の久保桑閑の子孫にあたる方で、東京大学名誉教授、元・日本学士院長です。東大で数学を専攻後にハーバード大学に入りましたが、数学は短期に学習しつくしてしまい、ギリシャ語・ラテン語の専攻に転向して、ギリシャ神話などの翻訳に大きな業績を残されたという秀才です。久保桑閑は、平賀源内の兄貴的存在で、源内を伴って長崎に連れて行った人です。柴野栗山の支援者でもありました。

この日は、古代アテナイの歴史家のトゥキディデスの『戦史』の翻訳を通じて考えられたことのお話でした。古代ギリシャでは、市民権を重視する民主国家アテナイと、大勢の外国人奴隷を兵士として厳しい教練を施し急成長したスパルタの2大強国がぶつかることになりました。考え方の異なる新旧の大国の衝突が避けられなくなる事態は「ツキジデスのわな」と呼ばれています。これは過去500年間の主要な覇権争い16例のうちの12例にあてはまるとされています。現代の米・中の覇権争いもこの状況に似ているので、これからの世界は大戦争に発展する危険をはらんでいます。両国首脳が対話をして共存の道をさぐる場合にのみ、戦争は回避されるでしょう。重要な語句を調べました。ギリシャの都市国家間の戦いの状況を知ることは、現在の世界情勢に通じます。人間の技術や文明は発展しても、人間の感情や心の使い方は全く進化していないから歴史は繰り返すわけです。ここに、歴史を学ぶことが未来を知ることになる理由があります。

トゥキディデス

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%82%A5%E3%82%AD%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%87%E3%82%B9

アテナイ

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%86%E3%83%8A%E3%82%A4

スパルタ

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%91%E3%83%AB%E3%82%BF

 

久保先生とは、5年前に久保家の墓の拓本を採って翻訳させていただいたご縁があります。これまで、4回ほどお会いしています。

講演後は、牟礼の「郷屋敷」に移動して、食事会に参加しました。さまざまな珍しいお話をお聞きできました。

ハーバード大学に留学した時は、ペリー提督のお孫さんのお宅に居候させていただき、使用人のように、皿洗いや庭木の手入れなどの雑務をする生活をしたそうです。しつけの厳しい家で、服装や言動なども厳しく指導され、極めて質素な生活をし、勉強ばかりしていて遊ぶことはほとんどできなかったということでした。でも、終戦後間もない時期に日本人の代表として留学していたので、日本文化にも良い面がたくさんあることを示すために頑張ったそうです。

なお、この日に訪れた高松歴史資料館では、讃岐弁を使った作品の紹介コーナーがあって、学生の作品にも応用できそうなので、撮影してきました。讃岐方言のサイトをご覧ください。「あげとがおちる」は顎が落ちるほどおいしい。「ぴっぴ」はうどんです。

http://www.ed.kagawa-u.ac.jp/~sakasho/manabi/hougen/hougen01.htm

Tシャツに書いています。こんなのも面白い。

 

 


第46回 全国高校書道展

2017年07月15日 | 日記

7月14日(金)、10:30~14:00 の間に、授業のない6名の男女学生に手伝ってもらって、書道文化館1Fの壁に標記の展覧会の飾り付け作業を完了しました。飾り付けたのは、特別賞、推薦賞、特選に選ばれた優秀作品の数々です。途中に昼休みをはさみましたので、約2時間半の作業でした。

特別賞の21点。

推薦賞の60点。

特選は、3年、2年、1年の順に貼っていきました。全部で554点あります。

北海道から沖縄までの現在の日本の高校生の書道の状況を概観できる展覧会だといえます。一般公開は7月17日(月・祝)のオープンキャンパスから始まり、8月6日(日)のオープンキャンパスの日には、表彰式を実施します。約3週間の展示です。ただし、7月22(土) ・23(日)、29(土) ・30(日)  、8月5日(土)の5日間は大学がお休みですので、ご覧いただけません。

大学にお出かけの皆さんは、日程を確認の上、ぜひご覧ください。