ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

卒業生保存作品展2017年2月

2017年02月28日 | 日記

2月28日(火)、標記の展覧会が始まりました。4年生が卒業後に大学に保存していく半切作品です。卒業式の少し後まで、3週間ほど展示しています。

各自が卒業論文で研究した素材や、ずっと作品として研究してきた古典臨書などです。

それぞれの個性が光っていました。ふと外を眺めると美しい夕焼けでした。彼らの学生生活も終わりに近づいています。

新しい生活の夜明けは間近です。

 


J2徳島ヴォルティス開幕戦2017 書道パフォーマンス

2017年02月26日 | 日記

2月26日(日)、標記の試合前のフードコートステージでの書道パフォーマンスを依頼され、書道クラブの5名が参加しました。2年生3名、1年生2名です。今回はあくまでもクラブとしての参加で、書道文化学科以外の学生が2名入っています。私は荷物運びと、学生1名を乗せるために同行しました。演技は、11:20~と、12:10~の2回実施しました。試合は14:00~ですので、大勢のお客様たちに、応援への元気UPと楽しみを提供する演技です。徳島ヴォルティスについては次の公式サイトをご覧ください。http://www.vortis.jp/

ステージでは最初に徳島ヴォルティス専属チアリーディングチームBLUE SPIRITの演技がありました。この日は新しいユニフォームのお披露目も兼ねていました。きびきびした動きがカッコよかったです。このチームには、四国大学の学生も入っているそうです。 http://www.vortis.jp/info/cheerleading.html

これに続いて、書道クラブの第1回目の公演です。「勝利」をテーマにした作品。遠山さんと高橋さんがこれから書こうとしています。

坪井さんが大字で「勝利」と書きました。

この運動公園は海のすぐ近くなので風がたいへん強く、ブルーシートや作品用紙が飛ばないように、周囲にたくさんの重りを置く必要がありました。大きな重りは、10㎏の玉砂利を袋に入れて、取っ手を付けています。

終了後に、MCの吉本芸人「たこ介」さんが、部長の矢部さんにインタビューしています。彼は鳴門市出身です。詳しくは彼のツイッターをどうぞ。https://twitter.com/yamamotoseimen

12:10~の第2回目の公演は、赤富士の絵の上に大字で「意気衝天」と書きました。大南くんと高橋さんが書いているところです。

遠山さんが、その下に「ゴール目指して突き進め」と書きました。

お洒落な作品になりました。大勢のお客様が感動して写真を撮られていました。

終了後に、たこ介さんが、楽しいインタビューをしてくれて、大南くんが答えています。会場の笑いをとっていました。

書道パフォーマンス後は、娯茶平連の阿波踊り公演があって、にぎやかに終了しました。

この後、フードコートで食事をしてから大学に戻りました。この日の試合は家で見ましたが、徳島ヴォルティスが東京ヴェルディに1-0で勝利しました。四国大学の応援も少しは力になったでしょうか? 今年のヴォルティスはなかなか調子が良さそうです。今後もぜひ頑張ってほしいです。

 

 

 

 

 


かぜまーる 風の駅さかもと書道展 デモステ

2017年02月25日 | 日記

2月25日(土)、表記の展覧会が2月19日から始まっています。この日は、かぜまーるの5名を連れてデモンストレーション(Demonstration)に出向きました。Demonstrationは、日本語直訳では「実演」ですが、「公開実験・実物宣伝」の意味合いも含んでいます。長いので略して「デモステ」と言われることもあります。坂本に行く途中に、「ビッグひな祭り」会場を短時間見学しました。

風の駅さかもとに到着しました。鴻本さんのお宅の昔のミカン貯蔵室が改造されて、「かぜまーる記念室」ともいうべき展示場になっていました。今後、ここに常設展示されることになるそうです。

作品は、東西北の三面の壁に、古民具などと共に展示されていました。額のように見えるのは、ミカンの貯蔵棚に板を貼り込んだものです。勝浦町は徳島県内で最も有名なミカン産地で、鴻本家でもかつてはたくさん出荷していたそうです。勝浦出身の歌人、新居伊佐男の短歌15首と、廃校になってしまった地元の坂本小学校校歌をかぜまーるが様々な構成で書き上げた作品です。

新居伊佐男(にいいさお)の略歴は私が書きました。北原白秋とも関連のある歌人で、農協組合長・実業家・議員としても活躍しました。すばらしい歌人でありながら、地元以外ではほとんど知られていないのですが、かぜまーるの作品と共に、現代によみがえります。文学と書道の合体です。

白秋の短歌雑誌「多磨」を調べました。https://kotobank.jp/word/%E5%A4%9A%E7%A3%A8-94264

「吾妹」は「わぎも」と読むのでしょう。万葉集などに出てきますが、男性が愛する女性を呼ぶときの古語です。山口県出身の歌人である生田蝶介の主宰した短歌雑誌のようです。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%9F%E7%94%B0%E8%9D%B6%E4%BB%8B

今はインターネットで、このような専門外の情報もすぐに調べることができます。

会場内の机の上に毛氈を敷いて、既に依頼されている色紙作品を4名の女子が書き始めました。依頼者の方々が側で揮毫場面を見学していました。

上勝町の遍路小屋、西山荘の方から、玉城・星川の2名が看板用の色紙を頼まれて書きました。額に入れて飾られるそうです。

宇良くんは、鴻本さんから桜の板の作品を書くように頼まれました。「あなたにいい風が吹きますように かぜまーる」です。風の駅さかもとのカフェ室内に飾るそうです。ちょうど脇町の中妻さんが遊びに来られていましたので、完成作品の前で一緒に撮影しました。部屋内に飾られているのは、書道文化学科の他の学生の作品群です。二人の後ろに左から、遠山さん、星川さん、緒方さん、久保田さん、山下さんの作品が見えます。

この日は様々な場所から、かぜまーるに書を書いてもらいたい人が10名ほど集まっておられました。下の写真はその一部の方と鴻本家前で記念撮影したものです。鴻本家内には、1年前に制作した「ひな祭り作品」がたくさん飾られています。最近、このような普通の生活空間の中に書を展示する実験を継続していて、大きな手応えを感じています。

鴻本家の床の間に飾られている「風」の軸作品は、1年前に玉城さんが書いたものです。かぜまーるを象徴する作品の一つです。かぜまーるは音楽で言えばジャズバンドのような存在でしょう。即興揮毫の中には卒意の面白さが溢れています。彼らが書道に新しい風を起こしつつあります。

一般の皆さんから、書を求められる学生が育っています。これに応えることで、地域も活性化しますし、彼らの力もどんどん伸びていきます。一挙両得です。

 

 


ウッドアイビス2017春の作品

2017年02月24日 | 日記

2月24日(金)、徳島市両国本町のプチレスト「ウッドアイビス」に行きました。春になったので、展示してある作品を替えるためです。ウッドアイビスとは、アフリカに住む鷺の仲間の鳥の名前で、その鳥に出逢うと幸せになるという伝説があるそうです。

経営者の奥様、新居綾路さんがコーヒーを淹れる準備をされていました。後ろの壁に飾られているのは、昨年の卒業生の神農さんの作品。「輝」

西の壁には、2点の書道作品を展示させていただいています。

左が2年生の宇良くんの「星  願いを込めて」、右が3年生の界(さかい)さんの「だんだんだん希望の道に近づいていく だんだんだん」

北側の壁には2年生の星川さんの「はじまりの一歩」。メニューの文字は経営者の新居綾路さんの作です。このようなコラボも意外に面白い。

作品は3カ月に1度程度、入れ替えていきます。ウッドアイビスで学生の書道作品に出逢って、ほんの少し幸せな気持ちになっていただければうれしいです。

 

 


集中講義点描2017年2月

2017年02月23日 | 日記

2月22日(水)、現在、集中講義をされている教室の様子を紹介します。

黒木先生の水墨画法です。2年生が受講しています。みな熱心に描いていました。

個別指導も受けています。

杉村先生の「書道美学論」の授業が終った直後で、拓本の鑑賞会の片付け中でした。有名な石碑の拓本がひろげられています。授業が終わった後の黒木先生や2年生の一部も一緒に見学中でした。

内藤湖南が10代で作った写本の資料を前に、先生の解説をお聞きしました。なかなか見ることができない資料です。

杉村先生の授業は23日まで。黒木先生の授業は24日までです。