ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

第4回きたじまるしぇ 10.29 台風のため中止

2017年10月30日 | 日記

10月29日(日)に、北島町アクアプラザで開催予定だった「きたじまるしぇ」は、台風の接近で、残念ながら中止となりました。この朝のオープニング時に、かぜまーるが、きたじまるしぇのテーマーソングに合わせた書道パフォーマンスを披露する予定でした。私もそれを撮影に行く予定をたてていたのですが、昨日の午前中は大雨の音を聞きながら家で静かに過ごしました。

このところ、毎週末に台風が来て、イベントに影響が与えられています。

その後、29日には「北島町まちみらい課」の担当者の方から何度も電話を頂き、かぜまーるの学生にも伝えて相談しながら、10月31日(火)の3限に、北島町創世ホールにてパフォーマンスを実施し、その際にケーブルTV キューテレビにて撮影をし、その動画映像を後日に同テレビ番組で放映することになりました。

表記イベントに関しては下記のサイトを参考にして下さい。事前宣伝の時期には、かぜまーる諸君の写真も掲載されています。

https://www.facebook.com/kitajimarche/

本来は、29日のきたじまるしぇ内で実施予定だったスピンオフ企画「なとうコーディネートコンテスト」だけが、11月2日(木)19:30~ 北島町創世ホールで開かれるそうです。これもキューテレビの収録を兼ねています。おそらくは、このイベントの中で書道パフォーマンスの映像も流す予定なので、その前にパフォーマンスの収録を行う必要があるのでしょう。

https://kitajimarche.theblog.me/posts/2997421

先般のインディゴコレクションで、ファッションショーというものの楽しさを知ったので、仕事の終わった後に見学に行ってみようかと思っています。入場自由ということですので、皆様もどうぞ。その様子は、またご紹介いたします。

 

 


エクセレント雅 書道教室2017⑥

2017年10月29日 | 日記

10月26日(木)、午後に、緒方さんによる標記6回目の授業がありました。妻に撮影してもらった写真を掲載いたします。この日は、ちょうど大学では東南アジア青年の船の皆さんをお迎えしている時間帯です。

阿波弁(徳島県方言)がとても面白い言葉が多いので、先週のゼミ授業で緒方さんと阿波弁プリントを作成しました。インターネット上に、阿波弁のサイトがたくさんあるので参考にしながら、緒方さんが徳島県の生活でよく使う面白い言葉を集めました。最近の若者は方言を使うことは少なくなりましたが、参加者の皆さんは年配の方が多いので、よく使うのです。緒方さんは徳島県出身の自宅通で、祖母と同居ということで、他の若者よりは阿波弁を使う機会が多いそうです。

この日の授業ではこのプリントを使ったところ、いつもより高い関心をもって授業に参加してくださったということです。緒方さんもいくつかの作品を事前に作成して、例として見せました。

受講者の反応が良いので、緒方さんも楽しそうに授業を進めます。

たくさんの作品が完成しました。

「つまえる」は「片付ける」意味。

「これ知っとん」は「これ知ってますか」の意味。

妻の話では、ここでのこれまでの緒方さんの6回の授業の中で、最も受講者が生き生きして取り組んで授業だったということです。書道は文字の形を練習するばかりでなく、言葉を書くわけですから、どんな内容の言葉を書くのかという教材選定がきわめて重要なことがわかってきました。

次の写真は受講者のお1人が、授業の最後に、ご自身の感想を作品に仕立てたものだということです。体力の衰えてきた年配の方が学習するのは、体力的にもきついことがあるのでしょうが、その中にこそ楽しみはあるのだというお気持ちがよく表れています。ちょっと点画が多いようですが、筆の使い方や文字の形は良寛の作品に似て、とても品の良い作品です。線の自然な震えも、良い味になっています。

このような福祉施設で書道を活用する場合には、高校教育やオープンカレッジ等とは目的は異なります。まずは書道を文化として楽しみ、豊かな時間を過ごすことが重要で、その結果として技術が上がって良い作品ができていけばよいのでしょう。そのために、どのような文字や言葉を選んで教材化するのか、今後も工夫していく必要があります。これは、外国人に書道体験を提供する時も同じなのかもしれません。

 

 

 


東南アジア青年の船 書道教室

2017年10月26日 | 日記

10月26日(木)、東南アジア10ヶ国の青年27名+日本人青年3名が、四国大学の書道教室を訪問され、私と学生6名が指導にあたりました。最初に、松重学長が流暢な英語でご挨拶です。さすが学長先生です。メンバーの皆さんは、四国大学に到着する前に、別なところで藍染体験も済ませています。その藍染体験も四国大学の瀬部先生が手配されたそうです。会の進行には、カナダ人女性が通訳に就かれました。左端の方です。参加者は日本語はほとんど話せませんが、英語はすべての方ができますので、この場の共通語は英語です。

学生は4年生の門田悠くん・笠原奈菜さん・中川純佳さん、3年生の上田晟宗くん・小坂優香さん・矢部育実さんです。英語で簡単に自己紹介をしました。そのほか、国際文化学科の学生3名も通訳や文字指導でお手伝いしてくれています。

この後に、私が英文で作成したパワーポイントで、10分程度書道の文化的な背景を説明しました。現在、四国大学で実施している学外での活動の一部も紹介し、その後にかぜまーるの書道パフォーマンスの動画の一つをお見せしました。

最初に各自の名前をひらがなで書いて、次に25字の一字書から好きな漢字を選んで書きました。この手本のプリントは、7月に1年生に書いてもらった書を元に印刷しました。参加者名簿はあらかじめ、この企画を私に依頼してきた経営情報学部の萩原八郎先生から既に送っていただいてあって、今日の1時間目の1年生の授業の時に、参加者全員のひらがなフルネームのお手本を作ってもらいました。

学生も簡単な英語を使って話しながら、何とか指導しました。後で学生に感想を聞くと、「疲れたけれど面白かった」という意見が多かったです。この後、うちわの両面に作品を書いて皆さんのお土産にしていただきました。皆さん、大変喜んでくださいました。終了後に、大勢の皆さんと記念撮影をしました。

この企画には内閣府が関わっているようで、後でこの行事に内閣府の職員が通訳等で参加していることを知って驚きました。政府が、インバウンド観光客を2020年度までに4000万人に増やす計画を立てていますが、その一環で、東南アジアの若者たちに日本の文化体験を楽しんでもらっているのではないかと思います。事業の詳細は下記サイトをご覧ください。豪華客船内でディスカッションしたり、日本各地を訪問して、いろいろなことを見聞されるようです。

http://www8.cao.go.jp/youth/kouryu/data/sseayp.html

書道が、このような交流企画のお役に立てるような形の提示法や指導法を、更に研究していく必要があると感じています。

 

 

 


阿波まちアラカルト2017

2017年10月24日 | 日記

10月21日(土)~22日(日)、台風のさなかの休日に、標記のイベントが阿波市で開かれて、書道文化学科の2年生が参加しました。2年生女子9名で集まって、大学の「学生GP」の活動として、学外で書道展示や作品販売をしています。西日本の出身の女子ばかりなので、「West Girls」という名だそうです。その時の写真データを持参してくれたので、掲載いたします。

標記のイベントの紹介冊子の表紙です。

その中の三浦醸造所という店のご主人が、メンバーの森川さんの知人で、依頼を受けたということです。

下記のHPをご覧ください。

http://www.miura-jozo.com/

実際のお店の外観です。

店舗内に、彼女たちの書道作品を11点展示し、書を使ったはがきやコースターなどを展示販売したそうです。

イベント中に来場した皆さんから依頼を受けた作品は、その場で揮毫してさしあげたそうです。

醤油ラベルに、お好きな言葉を書で書いて貼った商品は、大人気だったということです。

様々な学生有志グループの、自主的活動が活発になってきました。このような地道な活動によって、書道の魅力が徐々に理解されていくと思います。教員に言われて動くのではなく、このように学生が自ら発想し、学外の方と直接交渉して進めていくのが良いと思います。

社会に出て行ったときの実質的な力がつきます。

 

 

 

 


インデイゴ・コレクション2017

2017年10月22日 | 日記

10月22日(日)、台風の雨の中、選挙の投票を済ませた後に、藍住町役場の4Fで行われた、標記の藍染ファッションショーを見学に行きました。自分で作った服を自分がモデルになって出場するファッションショーです。素晴らしいデザインに魅了されました。

藍住町のゆるキャラの「あいのすけ」君が、四国大学の生活科学部の女子学生と一緒に登場しました。

素敵な親子ファッション。このお母様は、プロのモデルさんで、この日のモデルたちの演出も担当しています。

キッズ・モデルの動きも素晴らしかったです。小学生なのにこのカッコよさは、なんということでしょう。

実は、ここに来たのは、ゼミ学生の笠原奈菜さんの卒論の活動の一部で、写真撮影をする必要があったからです。彼女は今回、自分で染めた服に書の文字を脱色して、それをファッションショーで表現することを研究の一つにしています。「想」の書を染め抜きました。行書と隷書の混じった破体書です。白で四角に抜いた中に、朱文の氏名印を押して、アクセントを与えています。まだ、2日前にぎりぎりで仕上がったので、調整は間に合わず、色の明度の差が大きかったので、情感はまだまだという感じもします。少し着込んで、何度も洗って全体に色が薄くなって、文字の輪郭がにじんでくるともっと味わいが出てくるかもしれません。藍染は、着ながら育てていくのが面白いところですから、今の段階ではこれで良いのだと思います。

彼女は、モデル事務所でも活動しているので、BGMのリズムに合わせた歩き方も魅力たっぷりです。

「心」の長画を隷書風に長く伸ばしています。長い腕と直角に交差します。

後ろにまで払いを長く回しました。尖った画が刀の切っ先のように強いインパクトを与えています。

午後の1時間ほどの間に約50名の方の登場する素敵なショーでした。この日は、ロシア人女性のお二人と(アザレアさん、アナスタシアさん)と妻が同行してくれました。ファッションショーは初めての観覧でしたが、楽しめました。

笠原さんは生活科学部の有内先生のお世話になって、藍染もできて、ファッションショーに参加でき、卒論も大きく進みました。学科を越えてご指導していただき、本当にありがとうございました。