ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

2016年01月31日 | 日記

1月31日(日)、徳島グランヴィリオホテルに、先般の書道パフォーマンスのポールを取りに行きました。早速ロビーの一番奥の壁に先般の作品の一つが展示されていました。表題の「申」です。これは今年の干支の「さる」でもあるし、「申す」でもあるし、「神」でもあります。もともとはイナビカリが空中をジグザグに走って降りてくる様子を指し、そこから神を表す意味になって、神に申し上げる意味が加わったそうです。とても縁起の良い文字です。照明の具合もちょうどよくて、墨の飛び散りまで見えて神々しい雰囲気を醸し出しています。

これは、1年生の遠山颯希さんの作品です。彼女の故郷は北九州市ですが、遠く離れた保護者やご指導して下さった先生方にもこの画像を見て頂きたいものです。彼女はすばらしい力を発揮していますよ。


4年生による授業成果展2015

2016年01月30日 | 日記

1月29日(金)、今、四国大学の書道文化館1Fギャラリーで標記の展示が行なわれています。4年生の選択授業である「書と工芸」「表装技法」「仮名書法演習」「紙の製作と加工」の選択者による作品展です。ダブって選択している学生もいますので、中には3~4点出品している人もいます。色や絵も使っています。4年生になるとこのような応用的な授業が増えます。

いくつか、作品紹介をします。見世亜紀子さんの一字書「風」です。表装も自分でしています。

藍染めに漂白剤入りの糊で書いて白抜きにした作品。三宅萌子さんの作品。地の染めも自分でしました。

一閑張・ガラス瓶へのサンドブラスト、石の作品の三種。長野勇輝くんと満村泰子さんの作品。「一閑張」は籠に作品を貼り、柿渋で仕上げています。明から日本に亡命した飛来一閑が伝えて広めた技術なので一閑張になったという説、農民が農閑期の閑な時に作っていたものなので一閑張と呼ばれるようになったという説、一貫の重さにも耐えるほど丈夫なのが由来なので漢字の書き方も一貫張という地方もあるとのことです。

墨流しの料紙に書いた「桜」。橋本大季くんの作品。料紙も作成しています。

「切り継ぎ」の技法で作った料紙に書いた「鴬啼」(ウグイスが鳴く) 原田実穂さんの作品。

折本に、書と墨画を組み合わせた作品「大器晩成」。白井彩香さんの作品。

仮名の古典『小島切』の臨書。佐藤成美さんの作品。

楽しい展示です。2月12日(金)まで開催しています。

 

 


徳島の雪

2016年01月26日 | 日記

1月25日(月)、日本を寒波が襲って、南国の徳島にも雪が降りました。近くの公園に行くと、ここでは珍しい風景でした。

近所の女の子達が上手に雪だるまを作っていました。

鳩も驚いたようです。雪の融けている陽だまりで「膨ら鳩」になっていました。

スタッドレスタイヤを履いていない徳島では、交通が心配なので、この日は歩いて通勤しました。でもここでは雪の障害も一日で終わりです。ただ、徳島県でも、山間部では大量の降雪で苦労されているようです。

 

 


徳島マリンピアライオンズクラブ新年会 書道パフォーマンス2016

2016年01月21日 | 日記

1月21日(木)、夕方、標記の行事に学生4名が出させていただきました。会場はグランヴィリオホテル徳島です。書道クラブの俊英の女子4名です。2年生の山下さん、米澤さん、1年生の矢部さん、遠山さんの4名です。準備のために紙をセットしています。

最初に遠山さんが「申」の字を書きます。今年の干支です。素早い動きで書いているので、カメラが追いきれません。

次に米澤さんが「紀」の字を書きます。今年のライオンズクラブの会長様のお名前がこの字だそうです。

MCは山下さんです。この字を選んだ理由などを説明しています。

字の上の溜まった墨をふき取り作業をしたのちに、立ち上げました。墨が飛び散っていて迫力があります。

観衆の皆さんが集まって、記念撮影をしました。徳島マリンピアライオンズクラブのサイトでは、動画も放映されます。

この会でパフォーマンスをご披露するのは、今年で4年目です。今年はライオンズクラブ結成20周年のイベントも予定されていて、その折には、過去3年間分の作品も集め、全8点をこの会場の壁全体に飾るそうです。徳島の企業経営者の皆様が書道に注目して下さっています。書道が徳島を代表する産業になる日も近いのではないかと思っています。

なお、本日書かれた2作品は、後日グランヴィリオホテルのロビーの一角に一字ずつ時期を替えて飾られます。このホテルをお使いの際はご覧ください。


最近の創作作品制作の授業から

2016年01月21日 | 日記

1月19日(火)の4年生の授業では模擬授業を取り入れています。受講者に交代で20~30分の短い授業をさせています。この日は佐藤成美さんが担当して、高校の卒業時の記念創作作品を制作する授業を仮定してくれました。模擬授業としては最後の担当者です。写真中央が佐藤さんです。事前に、教室の掲示板に桜の木の幹が貼ってあって、桜の花型の紙に創作作品ができたら少しずつつけていきます。

全員の作品ができて、合同作品が完成しました。楽しい授業形式ですし事前準備にかなり時間がかかっていました。4年間に学んだことを上手に生かして、指導者としても大きな成長を見せています。

翌、1月20日(水)には、1年生の授業で、「木岐 椿まつり」の展示作品とパンフレットの題字原稿の創作作品制作を行ないました。この日は椿協会の矢野さんも来てくださって、まず最初に祭の主旨を説明して下さいました。

事前に、椿関係の俳句や短歌の資料は頂いていてこの日にプリントにして配布してあります。学生は思い思いに好きな作品を書き始めます。紙は様々な大きさを用意してあります。みんな楽しそうです。

できた作品を私が黒板に貼っていきます。他の学生の作品を見ると参考になります。

横書きの題字作品も完成しました。このほか、後日、「椿」の一字の大字書も書かせます。他の学年でも同様の授業で制作し、その中から作品を選んで展示は3月5日ごろから1週間ほど、木岐の公民館で行なわれる予定です。