ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

第3回 高校生のための書道パフォーマンス講座

2013年08月27日 | インポート

Pafo18月27日(火)、午前、第3回 高校生のための書道パフォーマンス講座を実施しました。参加高校は、徳島県内の新野、城北、城東の3高校です。総勢17名の書道部生徒が参加しました。

本学2~3年生の学生が講師として指導に入りました。

3年生の藤川咲さん、金磯李可子さん、2年生の三宅萌子さん、見世亜紀子さんの4名です。書道クラブで書道パフォーマンスを何度も経験しているメンバーです。

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最初に私の方から30分ほど理論面や注意事項について話をし、4名の学生に目の前で実際に演技をしてもらってから、各校に分かれて指導に入ってもらいました。

最後に、全員の前で各校の発表をして感想文を書いて終了です。

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高校生の感性は若く、吸収力があるので、わずか3時間の指導で、3m×4mの大作品を仕上げました。

感想文には、「充実した時間だった」「自分たちでやっているときにはわからなかった点を教えてもらってたいへん参考になった」などの感想が述べられました。

学生にとっても、教員としての指導の練習になる良い機会でした。


頼山陽史跡資料館

2013年08月26日 | インポート

Raisannyo_28月22日(木)、広島の筆研修では、熊野町が紹介して下さった広島駅前のホテルに宿泊しました。中間日に少し時間があったので、熊野町に行く前に広島市中心部の頼山陽史跡資料館に寄り、学芸員の花本哲志さんとお会いしました。数年前に一度伺ったときにいろいろお話をしてくださった方です。

頼山陽は今自分が研究している阿波・讃岐の儒学者たちとも関連の深い、幕末の有名な儒学者ですが、この記念館は山陽の父である頼春水の家のあった場所で、『日本外史』は山陽が実家であるこの場所で書かれたと言われています。

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館内には緑がたくさんあって、広島中心部のオアシス的存在になっています。

雰囲気の良い場所で、長くいたいと思わせます。

Raisannyo_3この日は「頼山陽と幕末の群像」という企画展が行われていました。頼山陽に関係する多くの文人の作品が展示されていてたいへん参考になりました。近世日本の書作品は、地域にも多く存在するのですが、その割にはしっかり研究されていないので、地域の人びとにも意外に知られていません。、この館のように、しっかりした展示をされていることは地域の人びとの関心を高めるという面でとても重要です。

この展示の監修をされている広島文教女子大学教授の日比野貞勝先生は、私の卒業した大学の4学年ほど上の先輩に当たります。以前、何度もお会いしたのですが、ここ10年ほどはお会いできずにいて、懐かしくお名前を拝見しました。

ここで刊行されている図録はたいへん詳細で、素晴らしいものです。広島にお出かけの際は一度ご来館ください。


筆の里熊野 職人の町で学ぼう

2013年08月23日 | インポート

Kumano28月21日(水)~23日(金)、広島県熊野町、筆づくりの里 芸術系大学合同交流研修会 -職人の町で学ぼう-  に、学生5名と一緒に参加しました。

参加大学は、筑波大学・東京学芸大学・大東文化大学・多摩美術大学・安田女子大学、そして四国大学の6大学です。参加学生は全部で34名です。

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四国大学の参加者は4年生の今井麻美さん、林真穂さん、宮成真央さん、香西亜美さん、2年生の力武大浩くんです。

最初は、グループに分かれて職人さんの指導で筆つくり体験です。

この企画は、2年前に初めて行われて、その折も5名の学生を引率しました。その時はもう4名の学生が参加を希望したのですが、人数制限がかかってあきらめてもらったのです。今回、そのうちの3名が参加しました。

6大学の学生が、いくつかのグループに分かれて、職人さんのご自宅に2泊、分宿しました。必ず他の大学と混ざるように分けられているのがいいです。Kumano5
このような交流の機会は少ないからです。筆づくり体験や工房の見学も楽しいですが、この学生同士の交流こそが学生にとっての楽しみでした。

3日目の午前は、様々な種類の筆を試し書きする時間です。私も見たことがない珍しい材料の筆も使うことができました。

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大筆で大字にも挑戦しました。

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1日目の夕方の交流パーティーの一場面です。他大学の学生とすでに打ち解けて、楽しく過ごせています。とてもよい笑顔です。

この企画には、町長をはじめ、街の関係者、職人さんたちが本当に熱心に参加され、たいへんお世話になりました。いつも使っている熊野筆の製造元の方とお話できたことで、様々なことがわかりました。今後もこの企画が続いていくといいと思います。

熊野町の関係者の皆さん、本当にありがとうございました。


第35回書論研究会大会

2013年08月20日 | インポート

Shoronn18月18日(日)、朝早く三重県の四日市市の近鉄四日市駅前の澄懐堂美術館に行きました。書論研究会大会が開かれたためです。

大勢の会員が参加されました。詳しくは、書論研究会のサイトをご覧ください。こちらのサイトも私が管理しています。

http://www8.ocn.ne.jp/~shoron-k/

今回は三重県で行われたということで、「三重の能書家たち」が大会テーマでした。地元の書道協会の重鎮で以前、書道文化学会に来て講演をしていただいた谷泉石先生や、今回初めてお会いした篆刻家で、三重の書の大収蔵家でもある小川匪石先生、また幕末の有名な津藩儒である齋藤拙堂の玄孫である齋藤正和先生のお話などをお聞きすることができました。Saitou2

この日は齋藤先生が所蔵されている拙堂の作品がたくさん展示されていました。

右が、その中で最も気にいった作品です。筆勢が鋭く、恩師である古賀精里や、友人の篠崎小竹・頼山陽らの書とも共通点が多い作品だと思います。

この作品は、齋藤先生が終戦の空襲の中で守ったもので、混乱の中で痛みが激しいのですが、存在感がありました。

大会では三重の書ばかりでなく、会員の研究成果も多く聞くことができました。

三重は京都に近いので、幕末には徳島藩の新居水竹も京都で療養しているときにこの地にも来て三重の儒者たちと交流しています。

伊勢神宮があるので、国学の隆盛とともに訪れる人が多かったようです。京都ほど書では知名度は高くないのですが、豊かな書道文化のある土地だと思います。


阿波踊り2013

2013年08月16日 | インポート

Awaodori68月15日(木)、今年の阿波踊りの最終日なので、街に観にいきました。今年はあまりの暑さに、ちょっと夏バテ気味で、桟敷で観るのもたいへんなので予約をやめました。

街の中ではいろいろな場所で踊っているので、街を歩きながら観ることにしました。夕方6時から踊りが始まり、最初は両国本町に行きました。あでやかな水玉連の女踊りです。

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新町橋のたもとのステージには、人がたくさん集まっていました。新町橋の上から撮ったものです。この時踊っていたのは紀州連の皆さんです。

この時期だけは、徳島の中心部は人で埋め尽くされます。歩くのもたいへんです。今年の阿波踊りは4日間で123万人の人出があったそうです。昨年は雨が多かったのですが、今年はずっと晴天でしかもすごい暑さでした。

今年も、籠屋町商店街に横断幕を飾らせていただきました。当初は昨年同様10枚を依頼されたのですが、途中商店街の都合で4枚に減りました。

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「ようこそ阿波踊り」

4年生の石田里茉さんの作品。

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「踊る阿呆」  

4年生の藤井 宏くんの作品。

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「情熱躍動」

3年生の長岡亜衣梨さんの作品。

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最後は

「豪快あでやか」

3年生の工藤佳奈子さんの作品。

ちょうど蜂須賀連の女踊りが通って、一緒に写したらピッタリでした。

阿波踊りと書というのは本当に合います。多くの観光客の皆さんが撮影していってくれたことでしょう。

自家用車で行くと駐車する場所がないので歩いて往復し、暑い中を10kmほど歩いたかもしれません。なかなか疲れました。