10月12日(土)、例年のように秋の彫刻展が始まりましたので、徳島城公園に井下俊作先生を訪ねました。今年も一番大きなクスの木の下にありました。
古民家の大黒柱を使い、そこに桜の枝を接着し、根元に流木を積んで根のようにし、公園の落ち葉を積み上げました。さらにここ数年間の先生の作品の写真を葉のように吊り下げるというものです。大きなクスの木を相似形にしたように、先生の彫刻家人生の一コマを示した作品といえましょう。いつも、井下先生の発想の面白さには感心いたします。
公園には、今年も30点以上の作品があちこちに置かれています。
このステンレスの箱の作品は、周りの土や草が写るので、一瞬、空間の中に消えて見えます。最も不思議な作品でした。佐野耕平さんの作品。
池の中にある犬の彫刻は毎年楽しみにしています。中川伸一さんの作品。
鉄でできた猿は、牧渓の水墨画をモチーフにしているそうです。周藤豊治さんの作品。
このほか、会場には萩の花が満開でした。
陽射しが暑く、鳩が日陰に集まって休んでいるところがまるで彫刻作品のようでした。
11月1日(金)まで展示されているそうです。お出かけください。