2月25日(木)、午後に、団体や企業のための書道パフォーマンスを2件実施しました。まず1件は、四国大学と連携協定をした眉山ロータリークラブの事務所に飾る「活性」の大字を書く場面を動画に収める仕事です。1年生の宇良樹希(うらたつき)くんが揮毫、1年生の仲井眞歩加(なかいまあゆか)さんが補助で入りました。動画撮影は大学の近くで広告関係のお仕事を中心に経営されている「南プランニング」です。この会社は全国各地のTVCMの制作も手掛けています。この前に2名のカメラマンと7台のカメラがあって、いろいろな角度から撮影されています。

かっこよく書けました。紙の大きさや質を替えて何度も試行錯誤しながらしましたので、1時間半ほど掛かりました。これから大きな印を彫って押して完成し、事務所に貼る事ことになります。この日撮影した動画は後日公開を計画しています。

夕方になってから、書道クラブの3名を引率して徳島グランヴィリオホテルに行きました。モスバーガー四国ブロック支部会のための書道パフォーマンスです。これは1年前に卒業してモスバーガーに就職した工藤佳奈子さんから依頼されたものです。1週間前に既に「モスバーガー四国ブロック支部会」と大書した横5mの横断看板を書いて届けています。これは2年生の米澤優香さんが書きました。たいへん豪快で魅力的なので参加者の評判も上々でした。
別室では、学生が既に待機して書道パフォーマンスの準備をしていて、そこに参加者の皆さんが案内されてきました。これはこの会を主催した地元徳島のモスバーガー社員の皆さんの企画したサプライズのイベントだそうで、部屋に入ってきた約70名の参加者は、何が始まるのか興味津々です。

勢いよくパフォーマンスが始まりました。2年生の米澤優香さん、山下千聡さん、井上咲季さんの3名。書道クラブの誇る俊英です。

出来あがった作品の前で参加者の皆さんも交えて記念撮影です。この内容はモスバーガーの社訓だそうです。

皆さんはこの企画をたいへん喜んで下さいました。参加者の士気もだいぶ上がったようです。この作品もたいへん気に入って、東京の本部に送って飾られるのだそうです。この日は書道を団体や企業活動の中にしっかり位置付けてくださっているケースが続きました。日本社会に書道文化の大切さに気付く人が増えてきているように思います。もし企業や団体がお金儲けを追うだけの存在でしたら、カサカサギスギスしたものになり、いずれは人の心が離れ、長い間には業績は下がります。そこに少しでも文化の味付けをすることで、潤いや温かみや余裕が加わって雰囲気も良くなります。社員はそこに魅力を感じて帰属意識が高まり一生懸命働くようになりますし、お客様も徐々に集まってきます。この支部会の雰囲気は本当に和気藹々としたもので、微笑みに満ちていました。いくら一時的に業績が上がったとしても、偽装をしたり仲間同士を戦わせ過労死が続出するようなことが起これば、働くことは決して楽しくありません。この企業は楽しんで働く人が多いようで、現在の躍進の秘密を見たような気がしました。この日に参加した学生たちはそのことを肌で感じたようです。これが彼らの就業力を上げていくことになります。この日は生きた教育をさせていただきました。