ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

徳島マルシェ

2016年02月28日 | 日記

2月28日(日)、徳島マルシェの日でした。天気が良く、ブースもたくさん出て大勢の人たちが買い物に来ていました。新町川には、観光船が出て、沢山の乗客を運んでいました。

徳島市内の知り合いの飲食店「NOLO」の経営者の女性もブースを出していました。鶏肉の肉まんやカオマンガイというエスニック料理(鶏肉どんぶり)を売っていて、長い行列ができていました。大人気です。「看板を新たに作って、メニュー版も書で書いたらいいですよ。」と余計なことを言ったら「それなら看板や表示をあなたの大学の学生の書で書いてよ。」と返されてしまいました。こうして仕事が増えてしまう訳です。肉まんは1個350円の高額ですが、それ以上の価値がある美味しさです。

数年前に東新町のまちなかキャンパスの指導員をされていた西川さんが、世界の自転車旅行から戻って、ブースで報告会をしていて、人だかりができていました。自分が寝泊まりで使っているテントも張られていました。現在は世界中を回った冒険旅行の内容について、日本の学校で講演活動をしているそうです。

この日は、ポカポカ陽気で、2月というのに蝶も飛び回っていました。蝶の種類は詳しくないのですが、ツマグロヒョウモンチョウの仲間でしょうか。もう早春です。

季節は着々と変化しています。新町川にはクラゲも出ていました。小さなクラゲを3匹捕まえて、八寸先生に差し上げました。水槽に入れて飼うと癒されるそうです。

 


UP-TOWN

2016年02月28日 | 日記

2月27日(土)、家に帰った後に、大好きな飲食店に行きました。両国橋の近くの南内町のUP-TOWN(アップタウン)です。写真は道路に面した看板です。

店は東ビルの2Fにあります。2F入口の看板です。お洒落な造りです。

カウンターではマスターの黒津さんが出迎えてくれます。彼はミュージシャンでもあります。パスタや各種おつまみなどの軽食がおいしくてコーヒー、紅茶、お酒も飲めます。Barですが、私たち夫婦はここでよく食事もします。この店には芸術関係のお客さんや外国人も出入りしていて、面白い話が聞けます。奥にはテーブルもいくつかありますが、やはりカウンターでマスターと話をするのが楽しいです。

この日は、フランス人の三人組旅行者が一緒になって珍しい話をたくさん聞きました。彼等は1週間の日程で四国霊場1番から17番まで歩き遍路に挑戦しに来たそうで、右端のルイさんは6年間東京に住んでいたことがあり、現在はEU関係のお仕事だそうです。真ん中の若者のトマさんは8年間フランスで日本語や日本文化を学んでいたということで、日本語がペラペラで驚きました。左側の方はベルギー在住のフランス人で日本語は話せませんで、お名前を聞き損ねました。

フランス人とじっくり話をしたのは初めてでしたが、非常に開放的な方々で、日本文化にも書道にも関心が高かったので感激しました。トマさんは、日本語を書くことが面白いということで、自分の名前を漢字の行書で「冬馬」と書いて見せてくれました。通常の日本人が知らないような草書体も少し知っていました。阿波弁への興味も深かったので「あるでないで」という言葉を教えました。現在はフランスの人材派遣会社に勤めていますが、4月からはしばらく日本に住まれるとのことです。現在のフランスの移民の状況や、テロ後に観光客が激減した話などもお聞きしました。将来素晴らしい仕事をする人になるだろうと予感させる、優秀でハンサムな若者でした。世界にはすごい人がたくさんいるものです。これからの一週間は徳島の遍路道で彼ら三人を見かけるかもしれませんが、声を掛けて話をされるとよいと思います。

日本のインバウンドはどんどん進化し、地方にも外国人観光客が普通に歩く時代になってきました。時代は変化していることを知らねばなりません。

 

 


讃岐医家伝

2016年02月28日 | 日記

2月27日(土)、午後に、高松市歴史資料館に、西岡幹夫先生の講演を聴きにいきました。先生は香川医科大学の名誉教授で、医学史の研究家であり同時に現役の医師でもあります。2年前から一緒に讃岐医学史を研究させていただいています。演題は標記の内容で、香川県の近世末期から近代の十大医家の紹介でした。会場は聴衆で一杯でした。

パワーポイントを使いながら、柔らかな語り口でわかり易い講演でした。

講演のあとは西岡先生はお帰りになって、その他の研究仲間数名で、今回の展示の関連墓地の探索会に出かけました。近くにある岩清尾山(いわせおやま)の北側に墓地が集められています。栗林公園の裏山です。ここはもともとから多数の古墳群があった場所ですが、第二次大戦戦後に、空襲で破壊された高松市内の寺院の墓地が集められ整備されています。汽車で徳島から岡山に行く途中に見える巨大集合墓地です。参拝にも都合が良く、香川県人の合理精神を象徴しています。

有名な医家である柏原家墓地に柏原謙好の墓がありました。私は最近はこのような墓石に彫ってある文を解読したりするのが主な仕事です。現在、高松市歴史資料館で開催中の「讃岐医人伝 -合田求吾から柏原謙益・神内由己まで-」に、これらの墓碑の拓本も展示されています。

この他にも、有名な方のお墓を6ヶ所ほど回りました。医学史は結構面白いです。資料館の企画展をぜひご覧ください。3月26日(土)には、私が神内喬木と由己に関する内容で講演をさせていただきます。

 

 

 


団体や企業に提供する書道パフォーマンス

2016年02月25日 | 日記

2月25日(木)、午後に、団体や企業のための書道パフォーマンスを2件実施しました。まず1件は、四国大学と連携協定をした眉山ロータリークラブの事務所に飾る「活性」の大字を書く場面を動画に収める仕事です。1年生の宇良樹希(うらたつき)くんが揮毫、1年生の仲井眞歩加(なかいまあゆか)さんが補助で入りました。動画撮影は大学の近くで広告関係のお仕事を中心に経営されている「南プランニング」です。この会社は全国各地のTVCMの制作も手掛けています。この前に2名のカメラマンと7台のカメラがあって、いろいろな角度から撮影されています。

かっこよく書けました。紙の大きさや質を替えて何度も試行錯誤しながらしましたので、1時間半ほど掛かりました。これから大きな印を彫って押して完成し、事務所に貼る事ことになります。この日撮影した動画は後日公開を計画しています。

夕方になってから、書道クラブの3名を引率して徳島グランヴィリオホテルに行きました。モスバーガー四国ブロック支部会のための書道パフォーマンスです。これは1年前に卒業してモスバーガーに就職した工藤佳奈子さんから依頼されたものです。1週間前に既に「モスバーガー四国ブロック支部会」と大書した横5mの横断看板を書いて届けています。これは2年生の米澤優香さんが書きました。たいへん豪快で魅力的なので参加者の評判も上々でした。

別室では、学生が既に待機して書道パフォーマンスの準備をしていて、そこに参加者の皆さんが案内されてきました。これはこの会を主催した地元徳島のモスバーガー社員の皆さんの企画したサプライズのイベントだそうで、部屋に入ってきた約70名の参加者は、何が始まるのか興味津々です。

勢いよくパフォーマンスが始まりました。2年生の米澤優香さん、山下千聡さん、井上咲季さんの3名。書道クラブの誇る俊英です。

出来あがった作品の前で参加者の皆さんも交えて記念撮影です。この内容はモスバーガーの社訓だそうです。

皆さんはこの企画をたいへん喜んで下さいました。参加者の士気もだいぶ上がったようです。この作品もたいへん気に入って、東京の本部に送って飾られるのだそうです。この日は書道を団体や企業活動の中にしっかり位置付けてくださっているケースが続きました。日本社会に書道文化の大切さに気付く人が増えてきているように思います。もし企業や団体がお金儲けを追うだけの存在でしたら、カサカサギスギスしたものになり、いずれは人の心が離れ、長い間には業績は下がります。そこに少しでも文化の味付けをすることで、潤いや温かみや余裕が加わって雰囲気も良くなります。社員はそこに魅力を感じて帰属意識が高まり一生懸命働くようになりますし、お客様も徐々に集まってきます。この支部会の雰囲気は本当に和気藹々としたもので、微笑みに満ちていました。いくら一時的に業績が上がったとしても、偽装をしたり仲間同士を戦わせ過労死が続出するようなことが起これば、働くことは決して楽しくありません。この企業は楽しんで働く人が多いようで、現在の躍進の秘密を見たような気がしました。この日に参加した学生たちはそのことを肌で感じたようです。これが彼らの就業力を上げていくことになります。この日は生きた教育をさせていただきました。