ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

トモニSunSunマーケット 四国大学コラボ

2019年05月19日 | 日記

5月19日(日)、10時~15時、徳島市中心部の新町川沿いで、標記イベントが実施されました。

http://sunsun-market.com/

書道のブースも出店しました。

先日のグループ展で公開した3年生の伊熊さん、木原さんの作品群、

そしてマチ★アソビでも活躍した2年生の「アートスタジオNAOMI」の松岡くん、半田くんのTシャツ

これらの展示・販売が主体です。

9時に大学に集合して荷物を積み、現地で準備をして、10時から開始しました。

テントの一つは、伊熊麗奈・木原和奏のグループ「麗和」の展示販売です。名前の一字ずつをとりました。

パネルの展示版を立てました。「麗和」の看板は、松岡尚海くんが書いてくれたものです。

旭川から来ている木原さん、浜松から来ている伊熊さん。

お客様と交渉しながら、たくさんの作品を販売しました。

隣のテントは、「アートスタジオ・NAOMI」の松岡君・半田君がTシャツ販売をしていましたが、この日はあまり売れませんでした。その代わりに、ご希望の書を半紙に書いて、無料で差し上げる活動をしました。たいへん喜ばれていました。

さらに隣では、大学全体で取り組んでいる藍の研究で、藍墨や藍クレヨンでカードに書いてもらって台紙に貼る活動に、3年生の田中つぐみさんが協力していました。

こんなふうに、藍墨でカードに書きます。

書いたカードがたくさん貼られていました。

他の学部の学生たちが、バルーンアートのブースなども出していました。

近くのステージでは、生活科学部児童学科や短期大学部音楽科のメンバーが、ダンスや音楽の発表をして、盛りあげてくれました。

曇り空で、時々雨も降る不安定な天気でしたが、楽しいイベントでした。学生の皆さんもお疲れさまでした。

 

 

 

 


藍美 洲本商工会議所青年部新年度会での書道パフォーマンス

2019年05月18日 | 日記

5月17日(金)、夕方に標記を実施してきました。洲本商工会議所青年部の令和元年度新年度会のオープニングで、スローガンを書くことを依頼されました。会場は、淡路島の洲本温泉にあるホテル「海月館」の宴会場です。自家用車で人員と荷物を運びました。一昔前まで、書を使って書かれていたこのような表示は、コンピューターで入力するディスプレーに変わっています。書道が機械文明に仕事を奪われている実態がここにも如実に表れていますが、逆にパフォーマンスによって新たな活躍場面を得ているとも言えます。

今回の担当は、3年生の有志グループ「藍美」の4名です。板東杏樹さん、香川百々花さん、後藤真里奈さん、櫻田真彩さん。

会の始まる前にリハーサルをしました。紙には藍色の絵具を塗ってあります。

会場に人が入りました。100名を超える大きな宴会場です。洲本の産業界の名士の方がたくさん来られていました。

今回は、板東さんのMCで、櫻田さん、後藤さんが書きます。香川さんが補助に付きます。

櫻田さんが、音楽に合わせ、白絵具で「野心 Anbitions 」と書き始めました。

途中で、その下に後藤さんが「~全員で残す爪痕~」と書き始めます。

書いた後に、絵具だまりを紙で吸い取ります。

完成して、方向転換をして立ち上げました。大きな拍手をいただきました。このまま、ここに置いて、乾いてから展示されるとのことです。学生は作品を下に置いてから、礼をしてから退出しました。

今回は、ステージバックの装飾も頼まれました。香川さんと後藤さんが淡路の海の波と飛沫をイメージして刷毛を使い青絵具で描いたもので、たいへん良い評判をいただきました。会長さんの挨拶の時にスポットライトに映えていました。ご挨拶の中でスローガンのについての説明もありました。この後も来賓のご挨拶が続いていたので、学生が片付け・着替えをした後に先に帰らせていただきました。

会場やその周辺には、書が装飾としてたくさん用いられていました。有名な洲本の僧の谷内清巌の扁額。「円通自在」。

これもそうです。「芝蘭室」。今年の秋ごろには、大学でもこの僧の作品を展示する機会を作ろうと考えています。近現代に活躍し、書の技術に優れた僧侶です。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B0%B7%E5%86%85%E6%B8%85%E5%B7%8C

別な書家の方の作品「龍飛鳳舞」。

学生は良い経験をさせていただきました。ありがとうございます。

 

 

 

 

 


2019年05月14日 | 日記

5月14日(火)、夕方に雨が降り、夕方晴れ上がったらくっきりと虹が出現しました。

よく見ると、虹の内側と外側の空の色が微妙に異なるのはなぜでしょう。

 

 


四国大学書道文化学会 第15回春季講演会

2019年05月13日 | 日記

5月12日(日)、13時~16時15分 頃まで、標記の会が実施されました。最初は、大学院文学研究科2年の渡邊浩樹くんによる研究発表「言葉遊びと書画篆刻」です。自分の作品制作における言葉遊びについて述べ、学生にもわかりやすい話でした。時々笑いが起きていました。

田ノ岡大雄先生のお話「生田春月の人と書」。板野町出身の生田花世の夫で、鳥取県米子市出身の文学者です。彼の書いた短冊の短歌作品をめぐる、興味深い話でした。

短冊の書の書風解析も面白く拝見しました。

次は高野山大学密教学部准教授の野田悟先生のお話「『篆隷万象名義』に見る空海の漢字学思想」です。

空海の作った篆書の漢字辞典の写本に関する話でした。空海が唐に留学した時に、篆書にも関心を持って勉強していて、空海が唐に渡った頃には「懸針篆」のスタイルが流行っていたことを知りました。

最後は、卒業生で書塾経営の後、現在は美馬市市議会議員の田中みさき氏です。「人とのつながりと感謝の気持ちを大切に」母校のPTA会長を務めた後にその小学校が廃校になり、その活用を考えていく中で、政治に興味を持つようになったとのことでした。たいへんわかりやすいお話で、学生の心にも届きました。

美馬市のミライズでのWEST GIRLSの書道パフォーマンスや、廃校(郡里小学校)で3月に書道展を開かせていただいたことは、このブログでもご紹介しましたが、その企画を主導されたのが田中さんです。見えないところで、卒業生がバックアップして下さっていることに、改めて感謝しました。

日曜日の午後の3時間余りを、様々なお話をお聞きして過ごしましたが、充実した時間でした。

 

 

 

 

 

 


学生のグループ展「あはれなり」②

2019年05月11日 | 日記

5月11日(土)、標記の様子を見にいきました。

各月の名前は和名で表現しています。額の使い方も工夫しています。

団扇をうまく使っていました。「神の二拍子 阿波踊り」 阿波踊りの文字の部分は「わんぱう」か蝋のような、水をはじく原料で書いてから、上から絵具をかぶせたのだと思います。

手芸の要素も加えています。

軸も自分たちですべて作っています。昨年の秋の書道文化学会での一級表具師の福良和子先生の講演内容がとても役立っていると言っていました。大学での学習内容をよく活用しています。

  

ハングル書芸作品もありました。木原和奏さんは、私の韓国語の授業を選択していました。水墨画は、黒木知之先生の「水墨画法」の授業で学んだ内容を活かしています。一部がにじんでいて完璧には読めないのですが「満月のように幸せな秋夕です」というような意味でしょう。

篆刻の使い方が上手で感心しました。「星月夜」と書かれています。

蜘蛛の絵と書と篆刻と額の模様と上手に調和させています。

学生の柔らかい発想で、書道の新たな見せ方に挑戦した意欲作が多く、たいへん参考になる展覧会です。ぜひご覧ください。

ここに飾られた小作品は、5月19日(日)に、新町川沿いで行なわれる「トモニSunsunマーケット」で販売されます。

また、5月12日(日)午後13時~16時は、四国大学のR館1階の大教室で、「書道文化学会春季講演会」が開催されます。

院生の渡邊浩樹くん、講師の田ノ岡大雄先生、高野山大学の野田悟先生、卒業生で美馬市議会議員の田中みさき氏の4名の発表を聞くことができます。入場無料ですので、お時間のある方はぜひお出かけ下さい。

この席で、「あはれなり」の宣伝もしようと考えています。