食いしんぼsanaの「舌の記憶」

「舌の記憶」を中心に、日々感じたことを、
ゆるゆるとつづっていきます。

神田YANAGIYA

2010年10月10日 | 取材で出会ったひとびと
神田にあるワインショップ
「YANAGIYA」の店主がすてきだ。

YANAGIYAで扱うワインは、
カリフォルニアやニュージーランドといった
いわゆる「新世界モノ」が中心。
国産ワインも20~30銘柄とかなり充実しており、
概してカジュアルでリーズナブル、
それにおいしさをあわせもつ品揃えが有名。

「たまたま実家が酒屋でね。継ぐのはいやだったけど、
きょうだいで男が自分だけだったから、
あきらめてくれと親に泣きつかれて」

と笑って昔話をしてくれた店主の稲村さんだが、
もともとの真摯さと好奇心の強さで、
好きだというアメリカのワインに関する知識は半端ない。

印象的だったのはともかく生き生きとした語り口。
非常にカジュアルで、
伸びやかなカリフォルニアワインのような人だ。

「ワインというより“サービス業”に魅力を感じる。
人が好き。
商売をやっていると人との出会いが広がるし、
新世界のワインは、
うんちくは二の次に楽しく飲んで語り合える、
わたしにとってのコミュニケーションツールなんです」

フランスやドイツといった伝統的なワインを
じっくり味わうのもいいけれど、
新世界のワインで日常をハッピーに彩る、
それもワインの楽しみ方のひとつだなと、
深くうなづいて店を後にするわたしだったのでした。
コメント
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