いやー、ニュースを見て本当に驚きました。
岩手県の金田一温泉にある「緑風荘」が昨日全焼したのだそう。
この旅館は、
「えんじゅの間」に座敷わらしが出るという触れ込みで、
有名なところなのです。
今回も21名ものお客さんが宿泊していたようだけど、
人命には被害がなくて本当によかった。
さて。実はわたしも、
例の部屋に友だちと二人で宿泊したことがあるのです~。
だから余計に驚いたというわけで。
“座敷わらし”は本当にいたのかって?
結論から言えば、それはYES! です。
あれは20年前のこと。
当時、高校生だったわたしは、
民俗学研究会に所属していて、
緑風荘のことを知ったのは、柳田國男「遠野物語」の研究の折り。
好奇心旺盛で昔から怪談話に目がなかったわたしは、
東北1週間旅行の計画を立てて、緑風荘をスケジュールに組み込み、
高校2年の夏休み、友だちを伴って意気揚々と旅館に向かったのだ。
問題のえんじゅの間に2泊。
いまなら考えられない~! 1泊だって絶対にイヤ!!
だって、だって。その部屋、本当に超怖いんだもんっ!
霊気が漂ってるというよりも、
視覚的にすでに怖い。部屋にある押入れのふすまは取り外され、
そこには訪れた人々による座敷わらしへのプレゼントがぎっしりと。。。
紙ふうせんとか小さな着物とか靴とかお花とかお菓子とか。。。
インパクトがあったのは古~い日本人形、かな。
「座敷わらしの姿を見た者には幸運が訪れる」という言い伝えがあって、
お願いごとをしたためた手紙なんかもみんな置いていくらしい。
さて。わたしたちはといえば。
その時はさして不気味とも思わず
キャッキャ、キャッキャ♪していました。
座敷わらしへのお願いごとは、
「好きなひととうまくいきますように」。
1泊目の夜も、
「座敷わらし、出ないねぇ~」
「つーか、さっさと出てこんかい!」なんて言って。。。
その日は結局何もなし。
2日目。
昨夜、座敷わらしが現れなかったのは、
“おみやを持ってこなかったから”という結論のもと、
この夜は紙ふうせんと花火をお供えし、
「どうぞ姿を見せてくださいませ」と手を合わせたのでした。
深夜2時すぎ。
座敷わらしを待ちくたびれたわたしたちはあきらめて眠ることに。
電気をパチンと消した瞬間、
友だちがあっと声を上げた。「何かこどもがいた。。。」
それで一気に体中の血の気が引き、
怖くなって布団に頭までもぐりこんで息をこらす。
しばらくすると、
二つ並べたわたしたちの布団の周りを
誰かがゆっくり歩いている音がする。畳をする足の音。
もう、緊張と恐怖でいっぱいいっぱい。
冷や汗ダラダラ、体も動かない。
姿を見るんじゃなかったのか~~、自分たち!!
友だちは小さな声で般若信教を唱えてる。
魔よけのつもりなんだろうけど、
それがものすごく怖い。
そらで読める彼女も不気味に思えて、さらに恐怖は倍増!
はんにゃーはーらーみーたーじー
きゃー、やめてぇぇぇぇぇぇぇ!
目をぎゅっとつぶって耳もふさいで。
しばらくして畳を足でするような音がピタリと止んだ。
そっと、布団から首を出してみると。。。
蛍光きみどり色の光の玉が、
ふわーって天井に消えていくのが見えた。
すごく不思議だった。
翌朝、昨夜こんなことがあったと興奮ぎみに仲居さんに伝えると、
「じゃあ、何かいいことがあるかもしれませんね」とにっこり。
このあと運よく、
ご主人の五日市さんに話を聞くことができたところによると、
座敷わらしはこの旅館の先祖の霊なのだそう。
子ども好きの人の前にはよく姿を見せてくれるらしく、
ある時にはふたり連れの保母さんと、
紙ふうせんをして長いこと遊んだりもしたことがあるのだとか。
で、いつのまにか消えているらしい。
座敷わらしは家を守ってくれる存在。
今回の火事を防ぐ力は及ばなかったのかもしれないけれど、
古い木造の建物内で起きた火事で、
ほとんど負傷者が出なかったのは本当に不幸中の幸いだし、
やっぱり、座敷わらしのご加護のおかげなんじゃないかなぁって思います。
緑風荘の皆さま、
気を落としたままでいらっしゃらないことを願っております。
岩手県の金田一温泉にある「緑風荘」が昨日全焼したのだそう。
この旅館は、
「えんじゅの間」に座敷わらしが出るという触れ込みで、
有名なところなのです。
今回も21名ものお客さんが宿泊していたようだけど、
人命には被害がなくて本当によかった。
さて。実はわたしも、
例の部屋に友だちと二人で宿泊したことがあるのです~。
だから余計に驚いたというわけで。
“座敷わらし”は本当にいたのかって?
結論から言えば、それはYES! です。
あれは20年前のこと。
当時、高校生だったわたしは、
民俗学研究会に所属していて、
緑風荘のことを知ったのは、柳田國男「遠野物語」の研究の折り。
好奇心旺盛で昔から怪談話に目がなかったわたしは、
東北1週間旅行の計画を立てて、緑風荘をスケジュールに組み込み、
高校2年の夏休み、友だちを伴って意気揚々と旅館に向かったのだ。
問題のえんじゅの間に2泊。
いまなら考えられない~! 1泊だって絶対にイヤ!!
だって、だって。その部屋、本当に超怖いんだもんっ!
霊気が漂ってるというよりも、
視覚的にすでに怖い。部屋にある押入れのふすまは取り外され、
そこには訪れた人々による座敷わらしへのプレゼントがぎっしりと。。。
紙ふうせんとか小さな着物とか靴とかお花とかお菓子とか。。。
インパクトがあったのは古~い日本人形、かな。
「座敷わらしの姿を見た者には幸運が訪れる」という言い伝えがあって、
お願いごとをしたためた手紙なんかもみんな置いていくらしい。
さて。わたしたちはといえば。
その時はさして不気味とも思わず
キャッキャ、キャッキャ♪していました。
座敷わらしへのお願いごとは、
「好きなひととうまくいきますように」。
1泊目の夜も、
「座敷わらし、出ないねぇ~」
「つーか、さっさと出てこんかい!」なんて言って。。。
その日は結局何もなし。
2日目。
昨夜、座敷わらしが現れなかったのは、
“おみやを持ってこなかったから”という結論のもと、
この夜は紙ふうせんと花火をお供えし、
「どうぞ姿を見せてくださいませ」と手を合わせたのでした。
深夜2時すぎ。
座敷わらしを待ちくたびれたわたしたちはあきらめて眠ることに。
電気をパチンと消した瞬間、
友だちがあっと声を上げた。「何かこどもがいた。。。」
それで一気に体中の血の気が引き、
怖くなって布団に頭までもぐりこんで息をこらす。
しばらくすると、
二つ並べたわたしたちの布団の周りを
誰かがゆっくり歩いている音がする。畳をする足の音。
もう、緊張と恐怖でいっぱいいっぱい。
冷や汗ダラダラ、体も動かない。
姿を見るんじゃなかったのか~~、自分たち!!
友だちは小さな声で般若信教を唱えてる。
魔よけのつもりなんだろうけど、
それがものすごく怖い。
そらで読める彼女も不気味に思えて、さらに恐怖は倍増!
はんにゃーはーらーみーたーじー
きゃー、やめてぇぇぇぇぇぇぇ!
目をぎゅっとつぶって耳もふさいで。
しばらくして畳を足でするような音がピタリと止んだ。
そっと、布団から首を出してみると。。。
蛍光きみどり色の光の玉が、
ふわーって天井に消えていくのが見えた。
すごく不思議だった。
翌朝、昨夜こんなことがあったと興奮ぎみに仲居さんに伝えると、
「じゃあ、何かいいことがあるかもしれませんね」とにっこり。
このあと運よく、
ご主人の五日市さんに話を聞くことができたところによると、
座敷わらしはこの旅館の先祖の霊なのだそう。
子ども好きの人の前にはよく姿を見せてくれるらしく、
ある時にはふたり連れの保母さんと、
紙ふうせんをして長いこと遊んだりもしたことがあるのだとか。
で、いつのまにか消えているらしい。
座敷わらしは家を守ってくれる存在。
今回の火事を防ぐ力は及ばなかったのかもしれないけれど、
古い木造の建物内で起きた火事で、
ほとんど負傷者が出なかったのは本当に不幸中の幸いだし、
やっぱり、座敷わらしのご加護のおかげなんじゃないかなぁって思います。
緑風荘の皆さま、
気を落としたままでいらっしゃらないことを願っております。
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