食いしんぼsanaの「舌の記憶」

「舌の記憶」を中心に、日々感じたことを、
ゆるゆるとつづっていきます。

【怪異】寄り添ってきたのは、誰?

2023年08月09日 | ほんとにあった不思議な話
あれは10年ぐらい前、東京に大雪が降った日、
わたしのうちで恋人とわたしの妹、
友だち夫婦の5人で、ホームパーティー
をしました。楽しく過ごして
みんなが帰った翌日のことです。

明け方にふと目が覚めて
「中途半端な時間だな」と
視線の先にある
カウンターキッチンあたりを
ぼーっと眺めていると、
(ワンルームです)

その後ろから突然黒い人影が
サーッとベッドの方に
向かってきました。「うわ」と
思ったけど、もう一瞬のことで
そのまま目を閉じて毛布を
かぶっているしかない状況に。
かろうじて
片手にスマホは握っています。

その人影はベッドに乗ってきて
(ベッドがギシギシいう音)
毛布の上からわたしを軽く
抱きしめるような格好でいます。
その重みと温もり、
かすかに息遣いも聞こえてくる。

「えー、なにこれ。人間、だよね?
泥棒? 痴漢? 鍵は確実に閉めたよね。
玄関と部屋の仕切りのドアも閉めたよね。
まさかこの世のモノじゃないとか?」と
パニックになりながらも
頭はフル回転。そして状況を何度も
確認して、夢ではないことを知る。

もし人間ならこの後何か違う行動を
起こすはず、何か目的があるわけで。
そしてもしこの世のモノでないなら〜
絶対に見たくない!と思って
ひとまず「いまわたしは眠っています。
何も気づいていません」という体(てい)で、
意識を宇宙に飛ばしつつ様子を見ていると、

しばらくして上の部屋から
明け方らしからぬ大きな物音が。
え、こんな時間に引越しかなんか?
一瞬それに気をとられているうちに
気配は消消えてなくなったのでした。

仕事終わりにソッコーお母さんに電話。
一部始終を話す。
うちのお母さんは少々霊感があるのです。

「あれは一体何だったのか?」

お母さんいわく「それは彼よ。
パーティーが楽しかったから」

確かにびっくりしたけどね。
恐怖!という感じではなくて
何やらそっと
抱きしめられてるだけだから
「明るくなるまでこのままで
いっか」と思っていたぐらい。

今でもあれが何だったのか
本当のところはわかりません。

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