実は、バラエティ番組、あまり、好かない。ココ15年くらい、特に。
容姿や、言動や、苦しむ姿や、価値観の違う努力などをバカにしたり、悪口を言ったり。そんなものを見て娯楽とすることを、どうも、ヨシとする気になれない。
仮に、ソレが造られた、見せて、笑わせることが前提ものであっても、だ。
スナオに受け入れる気分に、どうも、なれない。
なんだか、卑しいニオイが自分についてしまいそうな気がしてならないのだ。
ま、可笑しいことは可笑しいし、笑ったりするし、ケギライしている訳ではないのだけど。
そんな番組だって、創意工夫しながら制作されて、スタッフや出演者の努力によって成り立っているはずなので、その意図を理解する、と言う意味では「作品」であるっつーコトもわかる。
でも、その笑いは、どちらかと言うと、「失笑」だと思う。
他人のハナシを話題にしてバカ笑いすることも、そりゃ、ある。が、ソレは本人とオレとの関係がちゃんとあって、配慮を含むと言う前提のハナシであるわけで。
こんなハナシをすると家内は、「そうかなぁ」と言う。
ま、別段難しく考える必要もないし、「教育上よろしくない」なんてことも言う気はサラサラない。だって、スイッチを切る権利が当方にある以上、ソレは子供達自身も含め、受け手が全責任を持つべき事なんだし。
反面、(首相が変わってツマラナクなったが)国会中継なんかは大爆笑もののやり取りがちりばめられていて、大好きだ。
家内はソレが不思議らしい。
オレは、クルマ運転中、そのほとんどの時間をNHKのラジオを聴いて過ごすことが多い。
NHK、そのあり様がダイッキライで、彼らが本当に彼らの言うような組織作りをするなら、責任者は総入れ替えだと思っている。
が、ラジオは、認める。
「聞いているヒト全て、どんな立場のヒトでも不愉快にさせない」思想が貫かれているように感じる。
スズメが庭に集まることにさえ、サトイモを上手に煮ることにさえ、愉しみを感じる感性を尊重したりする。
年寄りくさくてツマラナイといえば、その通りなのだが、批判される理由は存在しない、と思う。
加えて、ツマラナイと思うヒトはその感性を持ち合わせていないだけで、決して高位な訳ではないはずだ。
しかも大好きな国会中継もちゃんとあるし、急にボリュームの上がるCMもないし。
う"~ん。年寄りくさいような気も、ちっと、する。
でも、オススメだよ、NHKのラジオ。