実家母と話していると「ちょっと間違っているんじゃないかな」と思うことが多くなった。
それに対して、説教じみた反対意見を言うのもどうかと思うが、やはり親が年老いたからなのか、こちらが優勢になっているからか、ついつい強気な口調になってしまうのだ。
そして、母は一人暮らしを長くしていることもあって、かなり自分本位な考え方が目立つような気がする。
今回の話は、毎年秋に柿の収穫をしに来てくれる弟妹2~3組夫婦家族のことなのだが、母のお気に入りの義妹が最近救急車で運ばれるような急病になったりして体調がすぐれないので、その本人から自分は行けないかもしれないとの電話があったそうだ。
この人たちは、来るときは色々な手作り総菜を持ってきてくれたり、母を車に乗せてホームセンターに買い物に行ったりしてくれるので、母は楽しみにしているのである。
それを聞いた母が、義妹に対して「色々持ってきてくれなくていいから来るだけ来てよ」と言ったそうである。弟が運転する車に乗ってるだけでいいのだから大丈夫だろうと。それでホームセンターに買い物に行って、そのついでに外食をすればよいと言ったそうだ。
私が思うには、体調に不安のある義妹に対して母が「ぜひ来てくれ」というのは、義妹の立場になってのことではなく、母の都合と希望に過ぎないのではないかということなのだ。
ホームセンターでの買い物も、普段そこまで行けない母がしたいだけのことであり、その人たちには必要なことではなく、母のためにわざわざ車で行ってくれるのである。母の家まで車で1時間以上かかってやってきて、それからそこへ20分くらいかかって行くことになる。
外食にしたって、母が行きたいだけのことである。入れ歯を作るのを拒否し、食べるのにすごく時間がかかるから、買い物と外食で半日終わってしまうのでは?
私の考えでは、義妹の具合が悪いのだったら、なんとか母の家まで来てもらうにしろ、そこからまたホームセンターまで買い物に行くなら、負担が増えてしまうと思うのだ。
そうして、絶対にやらなきゃいけないことは、柿の収穫なのだから、家に来たら最低限のそれに専念してもらったほうがよいのではなかろうか。
「具合の悪い人に、無理に来てもらって、さらに、あっちこっちに行こうと提案するのは良くないんじゃないの?」と私は意見した。
すると母が「あんたはこのごろそうやって私をいじめる」と言って怒り出した。
母の考えでは、毎年やっていることだから問題なく、手作り料理を持って来ないで外食すれば労力の負担が少ないという意見である。
しかし、私が思うには、弟妹家族たちもだんだん高齢になりこれまで簡単にやっていたことも負担になっているのではないか?70代後半や80代になっているので、車で運転してきて、柿の木にはしごをかけて収穫などし、それからまた車を運転して帰ることを考えると、それにプラスして買い物などまで頼まないほうがよいのでは?
今年は柿が豊作で100個以上なっているとのことだから、昨年以上に時間も労力もかかるだろう。
ホームセンターに買い物に行けば、往復1時間以上は要するはずである。
だが、そういう意見をいうと「いじめる」というので、何も言えない。
この他にも、何を言ってもこちらのアドバイスなどを受け入れる気はなく「うるさい」とか「いじめる」とかいうので、アタマが痛い。
自分もそうだったのかも。
日本人の特徴なのかもしれないですね。
そういう人には何も言えず、日ごろ逆鱗に触れないようにあたりさわりなく接するしかないみたいで、すっきりしません。