今日は、
版画作家の方と関市にある
原幸治さんの工房・ナイフハウス ハラを尋ねました。
版画作家の方は、ナイフが趣味というわけではありませんが、以前私が注文したナイフの載りました
ナイフマガジンをお見せしたところ、ナイフの美しさに引かれ、ナイフ作家の方にお会いしたいという話になり、今日それが叶ったというわけです。
版画とナイフでは全く異なりますが、美しいものを生み出すという意味では共通するところがあるようです。
まずは、ギャラリーでナイフを拝見し、いろいろお話を伺いしまた。
美しいナイフが並びます。「美しいナイフなら人を刺す気にはならないでしょう。」と原さんの談。
表題写真は、新作です。その場の光りできちんとライティングできないのが残念ですが、和のデザインのとても美しいハンドルです。
原さんといえば有名な作家ですが、苦しい時代もおありになったそうです。
しかしそういう経験もまた、今の原さんの成功ににつながっているのだろうと思います。
印象に残ったのは、売らんがなのナイフではなく、作りたいナイフを作るということ。
売ることを目的にしたナイフは結局魅力がなくて、自分が作りたいナイフのほうが、その人の個性が出て魅力があるということですね。
意外だったのは、ナイフを作るようになったきっかけ。
自分でナイフを使う趣味があったわけではなく、刃物関係の仕事をされていた関係で、ラブレスのナイフを見て、自分でも作ってみたいと思われたそうです。
釣りやキャンプで気に入ったナイフがなかったからというわけではなかったのですね。
その後工房も拝見しました。
まず目に入ったのは、入口左の大きなバイク、そしてネコ。4匹居候しているそうです。
右奥は深く、旋盤やら
グラインダやら並んだ奥に
作業台もあります。
ある種ナイフの美しさとはかけ離れた空間ですが、床がとても綺麗に清掃されているのが印象的でした。
原さん自身が、作業の様子を再現してくださいました。
ブレードをサンドペーパーで磨いているところです。
音が出ないので、朝作業をされるそうです。
手には、タコができていました。
私は、関の刃物まつりでお会いしたことはありますが、多くの中の一人ですので、原さんにとっては、初対面と変わりません。
しかし、気取らずとても気さくな方で、いろいろお話してくださいました。
つい長居をしてしまい、とても楽しいひと時を過ごしました。
この場をお借りしてお礼申し上げます。
さて、今回1本購入いたしました。
後日写真を撮ってご紹介します。
帰りに犬山城にも寄りましたので、ぼちぼちとアップしたいと思います。