と言う訳で、
予告編でご紹介しましたARC-AAA-Cのwing氏による改造品です。
表題写真は、
向かって一番右:今回の改造品
中央:チタンARC-AAAのnob氏の磨き+wing氏による改造品
左:LEDの色むらを少なくするべくLEDをサンドペーパーで擦りガラス状にしただけの私の改造品。ボディはJet-μのものに変えてあります。
さて、今回の改造品ですが、内容は2つ。
まずは、QTC(Quantum tunneling composite)という圧力を加えることで抵抗が変わるという不思議なゴム状の板を+接点に貼り付けたものです。
QTCがいかなるものか、wing氏自身が「私も良く理解できていません!きっぱりと♪」と述べていらっしゃるので、ましてや私には「全く理解できません。きっぱりと。♪♪」であります。
+接点を見てみますと、確かにゴム状の板が見えます。
ヘッドをねじ込んで圧力かける、ただそれだけで調光が叶うのです。
ちなみに、元のまま貼り付けては、厚みが増し、消灯時にOリングが見えてしまいますので、wing氏らしく結局分解。
接点の高さもきちんと調整されており、仮にQTCがいかれてしまっても、はがせばそのまま通常のライトとして使えるという優れものです。
LEDは、日亜ハット形のNSDW570GS-K1という物に変えてあり、蓄光処理もされています。
最も暗くすると、蓄光の方が明るかったりして。
ただ、明るさはヘッドの締め込み方で微妙に変わりますので、特に最も暗くしようという場合は、慎重に少しずつ回さなければなりません。
そして、微妙に点灯しているなと思うところで止めます。
しかし、時間の経過とともに少し明るくなるようです。目視では多少明るくなる程度ですが、写真に撮りますと、時間の経過とともに明らかに明るくなります。
なぜかしら抵抗が変わってくるんですね。
最も、これはレビューや写真用に行った場合に気付いたことでして、通常の使用ではそこまでの微妙さは要求されませんので、問題にはなりません。
表題写真の3つのARC-AAAで照射比較してみました。
Lowにつきましては、同じデータでは全く写りませんので、載せてありません。
クリックすると1800×600で表示されます。
左(今回の改造品)
一番広く照らします。リフレクターに梨地処理がされているため、ボンディングワイヤーの影も見られず、綺麗な照射パターンです。
通常のARC-AAAのような芯がほとんどありませんので、遠距離は無理ですが、近距離は見やすいです。
中央(ARC-AAA チタンの改造品)
nob氏による磨きがかけられ、ピカピカでした。「でした」というのは、使っているうちに細かい傷が付いてしまっているので・・・。
でも使わずに飾っておくのももったいないですしね。それでも、元のチタン製よりはずっと綺麗です。
LEDは、CREE XP-G R4 NeutralWhite 5B1(4150~4300K)です。
前面にガラスがあり、リフレクタもありませんので、光りは、今回の改造品よりやや狭い範囲で、よりフラットに照らします。
右(LEDをサンドペーパーで擦りガラス状にしたもの)
もっともオリジナルのARC-AAAに近いです。
光りの色ムラが気になるため、LEDを擦りガラス状にして色むらを少なくしています。
とはいえ、他の2品に比べると中心部の青みは気になります。
芯があるため、他の2品より遠くは見やすいですが、中心部が青みがかりますので、近距離では他の2品の方が見やすいです。
まとめ
キャンプにおいて、寝静まってから時間を確認しようという時など、明るいライトでは眩しすぎたり、同行者に迷惑だったりします。
このライトは、微妙に点灯させることが可能ですし、広い範囲をフラットに照射しますので、テント内の枕元用、ランタン代わりにちょうど良いように思います。
いろいろなライトが発売されても、ARC-AAAはやっぱり小さくて、操作性も単純で好きだなぁ。
そしてModとなればなお更ですね。
wingさん、ありがとうございました。♪
※2/13追記
wingさんから、「QTCの中央付近がささくれて来ている様に見えるのが少し気になります。意外と耐久性が無いのかもしれません。」とのメールをいただきました。
私は、しばらくON・OFFを繰り返して遊んでから接点を見ましたので、既にこうなっていましたが、更に遊んで様子を見てみようと思います。
後日直していただきました。