お待たせしました!
本日は、ブログ冒頭で予告していましたおいしいお野菜「トマト」について、書いていきますね。
トマトというと、人によって好き嫌いがはっきりしているようです。
また味の好みも「糖度の高いトマトが好き」「程よい酸味があるほうが好き」「昔ながらのトマトの味が好き」など。
食感もまたまた「柔らかいのが好き」「歯ごたえのあるのが好き」「皮が口に残るのが嫌」など嗜好が多様化しているのには、訳があるんですよね。
なんと世界では、8000種を越える品種があるといわれています。
日本で登録されているトマトは2008年の農林水産省の品種登録情報ページによれば、120種を超えるそうです。
私の利用するスーパーでは、盛夏の頃には15種類以上のトマトが野菜コーナーにお目見えします。
スーパーのトマトは2つの種類に大分されています。
一つは未熟のまま出荷され店頭に並ぶ頃赤みがでてくる「ピンク系」の桃太郎に代表されるトマト。
赤く熟してから収穫される「赤系」のトマトは中玉やミニトマト、品種ではこくみトマトや高リコピントマトなどで、海外では多くの品種が「赤系トマト」なんです。
さて、トマトの歴史を紐解いてみましょう。
トマトの故郷は南アメリカのペルー、エクアドルなど中南米のアンデス山脈の西側高原地帯であろう、という説が最も有力です。日射量が多く降水量が少ない、さらりとした気候ながら昼夜の温度差がはげしく、水はけのよい土壌。
植物学者たちの調査で、のちにアンデス高原では8~9種類の野生種トマトが自生していたことが判明します。
1センチあるか無いかのたくさんの実をつけたトマトを鳥や獣が好んで食べ、種を排せつし、その種が再び実をつける。そうして少しずつ分布を広げ、やがてメキシコで食用として栽培されるようになりました。
1492年にコロンブスが新大陸を発見したのがきっかけで、大勢のスペイン人が我先と戦利品を求めて新大陸に押し寄せてきました。そこで持ち帰ったトマトがヨーロッパに伝わります。
ところが、赤い色が強烈で青臭い匂いを放つトマトは、毒があるのではないかと思われて食べられることはなかったのです。麻酔作用や幻覚作用のあるマンドラゴラの花にトマトの花がよく似ていたのも一因となりました。
16世紀になりイタリアで大飢饉がおき、草の根も食べて飢えを忍んでいるうち、たわわになったトマトの赤い実を口にするようになります。そうしてヨーロッパでトマトが食用とされるようになるのでした。
日本に伝わったのは17世紀半ば、四代将軍、徳川家綱のおかかえ絵師、狩野探幽が「草花寫生圖巻」に唐なすびとして残しました。(現在、東京国立博物館所蔵)
日本でもまた、トマトには毒があるのではと思われ、長い間鑑賞用として扱われていました。食用されるようになったのは西洋化も手伝い明治初期になってからでした。
現代、日本ではトマト一人あたり一日に換算して、ミニトマト1.5個分消費しているそうですが、世界のNO.1トマト消費国はイタリアのようなイメージがありますが×です。
年間消費量1位はギリシャの140kg。1日の消費に換算すると大玉トマト2個分を毎日食べていることになります。2位はリビア。イタリアは69kgでギリシャの半分も食べていないのです。
日本のように味噌や醤油など味付けの役目をする発酵食品があまりない世界では、スパイスやハーブを上手く利用しながら、トマトを煮込み料理やソースとして食べています。
ここでトマトの歴史は止めにします。もっといろいろ面白い話もあるのですが、長くなりますので…
普段当たり前に口にしているお野菜たちですが、ひとつひとつにも長い歴史があるんですよね。
最後になりますが、トマトを食べることで期待できることは何でしょうか。
トマトは95%が水分で100gあたり16キロカロリー(大玉トマトは200g以上)。低カロリーですね。
トマトの赤に含まれるリコピンは強い抗酸化作用があることで近年注目を集めているファイトケミカルです。
その作用は、βカロテンの2倍以上、ビタミンEの100倍以上ともいわれています。
カロテンは赤の色素に含まれているので、赤ければ赤いほど含有量が多いのです。
またトマトケチャップ大さじ2杯で、1日に必要とされるリコピンを摂取することができます。
トマトは旨み成分であるグルタミン酸を多く含み、生の昆布と比較すると2倍近くもあります。またイノシンサンも含んでいますので、肉や魚と上手く組み合わせることで、料理にコクや旨みが増すのです。
トマトは栄養素もたっぷりで、健康の味方ともいえます。
カリウムは100gあたり230mgあり、食事でトマトを食べることで余分な塩分を体外へと排出してくれる働きがあります。脂肪の消化を助けるビタミンB6、鉄、血圧を下げる働きのあるルチン、カルシウム、亜鉛、ビタミンC。
ビタミンCは美白のイメージがありますよね。カットするよりそのまま食べたほうビタミンの破壊が少なくてすみます。
トマトは洗ってそのまま食べれますから、女性には毎日食べていただきたいお野菜ですね。
綺麗なお野菜を上手に摂って、健康&キレイを目指しましょう♪
本日は、ブログ冒頭で予告していましたおいしいお野菜「トマト」について、書いていきますね。
トマトというと、人によって好き嫌いがはっきりしているようです。
また味の好みも「糖度の高いトマトが好き」「程よい酸味があるほうが好き」「昔ながらのトマトの味が好き」など。
食感もまたまた「柔らかいのが好き」「歯ごたえのあるのが好き」「皮が口に残るのが嫌」など嗜好が多様化しているのには、訳があるんですよね。
なんと世界では、8000種を越える品種があるといわれています。
日本で登録されているトマトは2008年の農林水産省の品種登録情報ページによれば、120種を超えるそうです。
私の利用するスーパーでは、盛夏の頃には15種類以上のトマトが野菜コーナーにお目見えします。
スーパーのトマトは2つの種類に大分されています。
一つは未熟のまま出荷され店頭に並ぶ頃赤みがでてくる「ピンク系」の桃太郎に代表されるトマト。
赤く熟してから収穫される「赤系」のトマトは中玉やミニトマト、品種ではこくみトマトや高リコピントマトなどで、海外では多くの品種が「赤系トマト」なんです。
さて、トマトの歴史を紐解いてみましょう。
トマトの故郷は南アメリカのペルー、エクアドルなど中南米のアンデス山脈の西側高原地帯であろう、という説が最も有力です。日射量が多く降水量が少ない、さらりとした気候ながら昼夜の温度差がはげしく、水はけのよい土壌。
植物学者たちの調査で、のちにアンデス高原では8~9種類の野生種トマトが自生していたことが判明します。
1センチあるか無いかのたくさんの実をつけたトマトを鳥や獣が好んで食べ、種を排せつし、その種が再び実をつける。そうして少しずつ分布を広げ、やがてメキシコで食用として栽培されるようになりました。
1492年にコロンブスが新大陸を発見したのがきっかけで、大勢のスペイン人が我先と戦利品を求めて新大陸に押し寄せてきました。そこで持ち帰ったトマトがヨーロッパに伝わります。
ところが、赤い色が強烈で青臭い匂いを放つトマトは、毒があるのではないかと思われて食べられることはなかったのです。麻酔作用や幻覚作用のあるマンドラゴラの花にトマトの花がよく似ていたのも一因となりました。
16世紀になりイタリアで大飢饉がおき、草の根も食べて飢えを忍んでいるうち、たわわになったトマトの赤い実を口にするようになります。そうしてヨーロッパでトマトが食用とされるようになるのでした。
日本に伝わったのは17世紀半ば、四代将軍、徳川家綱のおかかえ絵師、狩野探幽が「草花寫生圖巻」に唐なすびとして残しました。(現在、東京国立博物館所蔵)
日本でもまた、トマトには毒があるのではと思われ、長い間鑑賞用として扱われていました。食用されるようになったのは西洋化も手伝い明治初期になってからでした。
現代、日本ではトマト一人あたり一日に換算して、ミニトマト1.5個分消費しているそうですが、世界のNO.1トマト消費国はイタリアのようなイメージがありますが×です。
年間消費量1位はギリシャの140kg。1日の消費に換算すると大玉トマト2個分を毎日食べていることになります。2位はリビア。イタリアは69kgでギリシャの半分も食べていないのです。
日本のように味噌や醤油など味付けの役目をする発酵食品があまりない世界では、スパイスやハーブを上手く利用しながら、トマトを煮込み料理やソースとして食べています。
ここでトマトの歴史は止めにします。もっといろいろ面白い話もあるのですが、長くなりますので…
普段当たり前に口にしているお野菜たちですが、ひとつひとつにも長い歴史があるんですよね。
最後になりますが、トマトを食べることで期待できることは何でしょうか。
トマトは95%が水分で100gあたり16キロカロリー(大玉トマトは200g以上)。低カロリーですね。
トマトの赤に含まれるリコピンは強い抗酸化作用があることで近年注目を集めているファイトケミカルです。
その作用は、βカロテンの2倍以上、ビタミンEの100倍以上ともいわれています。
カロテンは赤の色素に含まれているので、赤ければ赤いほど含有量が多いのです。
またトマトケチャップ大さじ2杯で、1日に必要とされるリコピンを摂取することができます。
トマトは旨み成分であるグルタミン酸を多く含み、生の昆布と比較すると2倍近くもあります。またイノシンサンも含んでいますので、肉や魚と上手く組み合わせることで、料理にコクや旨みが増すのです。
トマトは栄養素もたっぷりで、健康の味方ともいえます。
カリウムは100gあたり230mgあり、食事でトマトを食べることで余分な塩分を体外へと排出してくれる働きがあります。脂肪の消化を助けるビタミンB6、鉄、血圧を下げる働きのあるルチン、カルシウム、亜鉛、ビタミンC。
ビタミンCは美白のイメージがありますよね。カットするよりそのまま食べたほうビタミンの破壊が少なくてすみます。
トマトは洗ってそのまま食べれますから、女性には毎日食べていただきたいお野菜ですね。
綺麗なお野菜を上手に摂って、健康&キレイを目指しましょう♪